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平成17年度の議会通信&日記
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平成18年度議会通信&日記
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2005年12月31日 土曜日
この1年の能代市議会を振り返って
 議会の役割は執行機関の監視だけでなく政策提言の義務がある。この1年を振り返って、とくに豊澤市政が誕生した2003年から、能代市議会は機能不全であった。議会の住民の付託を受けた議員が、未来の住民の生活の安定と向上のために審議をつくす場所である。しかし、2005年の市議会はカオスであった。
 7市町村合併の崩壊、能代東インター付近への郊外型大型店出店の賛成、住民の政治倫理審査請求潰し、環境型社会形成のための汚泥調査費の否決・・・・数え上げれば限りないほどの理不尽な政治ゲームの果ての住民の生活の安定にマイナスな結果を出し続けた。
 2006年、議会の流れが変わる年でもある。
2005年12月30日 金曜日
やっとゼネコンが談合と決別だって、それじゃあ今までは・・・・
 5日後の1月4日に改正独禁法施行により、罰則規定の強化で、企業コンプライアンスの遵守のため、談合と決別することを決めたようである。という事は、今の今まで談合が大手を振ってまかり通っていたことになる。談合はすべて官製談合である。つまり、魚心と水心で成り立っている。企業論理でいうと、公共工事の激減で、談合により順番を待っていられなくなり、弱肉強食の仁義なき戦いに突入するということだろう。
 能代でも、議員が実質経営者とされる会社が談合により、市の指名停止、県の指名停止、刑事罰、営業停止、そして議員政治倫理審査請求されたが、議会人事で撒餌をして喰らいついた政和会・市民の声といった会派を巻き込み、帳消し作戦が功を奏し、何食わぬ顔で、あいも変わらず事態は改善していない。
 必要悪の談合もあるという人もいるが、談合はすべて悪である。悪以外の何物でもない。
2005年12月29日 木曜日
さきがけ朝刊『北斗星』に見る男女共同参画社会形成へのバックラッシュ その2
 再びバックラッシュについて。12月28日のさきがけ新報朝刊のコラム『北斗星』に言葉狩りの稚拙さを見た。「ジェンダーフリーという言葉が・・教育現場で男らしさ、女らしさ、本来の性差まで否定する概念と誤解され、弊害が顕在化してきたからだ」と、いかにも弊害が社会に蔓延している印象を作り上げ、「実例を聞けば納得する」と著者のジェンダーバッシングの本性をむき出している。その実例が文末で結論付けている「男女同室の着替えなど非常識の極みではないか。」とは・・・トホホ。
 コラム『北斗星』の著者は複数で合議の上で掲載するとの説明である。そして、さきがけ新報が編集権を有し発行しているのだから、さきがけ新報社は、基本的に男女共同参画と対峙する立場をとるということである。衣の下の鎧をただ単に表に現したに過ぎない。誤解を受けやすいジェンダーフリーという言葉を使わないほうがいいという、政府や自民党の考えもあるので、単にそれを紹介したに過ぎないとの、いまさらの弁解は見苦しい。あなたたちがそう思っているから、そう書いているのである。
 今秋田県は少子高齢化が著しく、それを起因とした社会的疲弊を食い止めることに必死である。高齢化については、さまざまな対策があり、必ずしもマイナス要因だけではない。しかし、少子化については、女性が子どもを産まなければ解決しない。女性の社会参画がすすんだ先進国では出生率が上向きになっている。残念ながら、さきがけ新報の男女共生への否定は、更に女性が子どもを産みにくくする社会を作り出すための主張である。
 男女が自分らしく生きるという基本的人権を行使することが、「男女同室の着替えと宿泊、男女の騎馬戦、過激な性教育」であると言い切るなんて、隠微でいやらしく、ポルノチックで猥褻的である。どうかしているのではないか。
さきがけ朝刊『北斗星』に見る男女共同参画社会形成へのバックラッシュ その1
 12月28日のさきがけ新報朝刊のコラム『北斗星』の初めの部分だけとりあえず紹介すると「クラス名簿で従来の男女別に変わって混合型が増え、コートなどの置き場所も男女混合の形に。別々が当たり前だった時代からすれば「どんな効果が?」と思ってしまう」との事である。
 男女共同参画社会形成へのバックラッシュの典型的な攻撃が続く。「男女同室での着替えや宿泊、男女混合騎馬戦、過激な性教育・・・」という具合である。もうその手はふるいよ。大概それに続くのが、女も立ちションをするのか、男も子どもを生めというのか、男女で風呂に一緒に入るのか・・・などというのがフルコースのバックラッシュである。
 社会的につくられた性差(ジェンダー)をなくそうという男女共同参画というのは、女性らしさや男性らしさを奪うことであり、猥雑な事例をわざと挙げて、おぞましいことであると強調する。北斗星は、誰かがそう言っているという責任逃れの担保をつけながら、自分が男女共同参画は反対であることを頭隠して、尻隠さずで展開している。
 文の最後に「男女同室の着替えなど非常識の極みではないか。」と結んでいる。ジェンダーフリーである男女共同参画イコール男女が同室で着替えをすること、だから男女共生反対という。もう少し論理的な展開でバックラッシュ論陣を張るぐらいの知恵があってもいいのではないか。こういうのを愚かの極みという。
2005年12月27日 火曜日
合併町の八峰町長に加藤八森町長が立候補を表明
 合併先の芹田現峰浜村長に続き、加藤現八森町長が、新町八峰町長に立候補を表明した。少なくとも二人の候補者が出たことにより、新町民は選択することが出来る。新町となっても人口はおよそ9千500人、世帯数はおよそ3千、65歳以上の高齢化率は31%である。誰が町長になっても、火中を栗を拾うがごとく困難な町政が待ち受けている。第3、第4の候補者が出てくる可能性はないわけではないが、ひとまず役者は揃った。
 加藤町長は今年はじめに7市町村での合併が崩壊した事をとても残念に思い、八森町の行きし方を深く思い悩んでいた事を、私は心に深く刻んでいる。その思いは共通のものであった。写真で拝見すると温厚でハンサムであるが、内面に熱い信念のある方とお見受けしている。
 そして、30代や40代の新候補者も勇気を出して、出馬してほしいものである。
2005年12月26日 月曜日
新市長選に現豊澤市長への対抗馬が見えてこない
 政治に関心のある方もそうでない方も、新能代市の現職に対する候補者が見えてこないと言う。あの人この人の名前が出ては、かまびすしいが、誰も確信を持っていない。新市誕生まであと3ヶ月をきったが、自民党がこれぞという人を候補者として出してこその新市市長選である。政権党ではあるが、能代市・二ツ井町の自民党は、良くも悪くも野呂田党であった。自民党をころげ落ちた野呂田氏と、どっちつかずの状態にあるのが今のこの地の自民党である。
 ネックにあるのが、前回敗れた能登氏であろう。自分が出ることも退くことも、他の候補者を出すことも自身の転進も出来ない四面楚歌である。迷うという事は、出たいということである。ならば、再び能代産廃の問題に関して、能代市民が許すのかどうか、選挙で問うたらいいではないか。前回のように「身内(義弟)が引き起こした能代産廃問題という十字架を負って、産廃問題の解決にあたりたい」と主張したらいい。国県の税金300億円を投入して(自分の身内の持ち出し無し?)、産廃物全量撤去を公約しますと力強く言ってほしいものである。
2005年12月25日 日曜日
今夜はクリスマス、雪はしんしんと降るのみ・・・
 別にクリスチャンでもないが、クリスマスというのは何かうきうきさせられる。クリスマス商法にまんまと乗せられているのかもしれないが、それでも、大人になっても待ち遠しい行事の一つである。
 ケーキにローソクをともし、「聖夜」をうたった。鍋料理も美味しく、お酒もおいしく、おしゃべりも楽しく。ところが、私が好き勝手な事を調子に乗ってしゃっべったばかりに、すっかり姉を怒らせてしまった。ごめんといったが時すでに遅し。反省は猿でもするが、反省反省の思いで、しんしんと降る雪を眺めるのみである。久しぶりの姉妹けんかであるが、どう考えてもわたしが完全に悪いと思っている。明日はなんといって謝ろうか。
2005年12月24日 土曜日
住吉住宅の建てかえについて
 住吉住宅は平成17年度には建てかえになっているはずであった。しかし、火力協力金の使い方や合併問題やサティ跡地利用問題など、複合的に難題が住吉住宅建てかえに絡んできて、のびのびとなっている。
 いわゆる旧ニューライフセンター(現在のふれあいプラザ)の高層かつ超高価市営住宅問題で市民運動を展開した経験から、そこに住むであろう住民の声を一度も聞かずに、建築屋だけが喜ぶような公営住宅を建設することに疑問を呈してきた。そこで、多少の時間がかかっても、住民が納得し、中心市街地が活性化する方策を練るべきであると考えてきた。
 地元業者のノウハウを生かせる低層の木造住宅にして、高齢化社会に対応すべきである。中心市街地の空き地などに、数軒単位の住宅を点在させる方法もあると、市民運動の時代から訴えてきた。
 この12月定例会の市長説明で「住吉町住宅については、現在地に木造二階建てで建て替えることを基本に、それ以外の戸数確保分については、中心市街地エリアへの建設を想定し、建て替え分、不足分ともに民間事業者の能力の活用を前提に考えています」との主張があった。
 市の具体的な構想は見えていないが、中心市街地エリアに建てるのであったら、数軒(2〜8)の単位での小集合住宅でもいいのではないか。1階建て木造平屋にしてもいいと思う。
2005年12月23日 金曜日
イオン新能代ショッピングセンターからの農業振興地域整備計画の変更はしない、してはいけない
 12月定例会で市長説明で「(仮称)イオン新能代ショッピングセンターに係る農業振興地域整備計画の変更の申出書が、10月11日に提出されました。「だれでも・どこでも・安全で安心して暮らせるまちづくり」を市政運営の基本姿勢に据えています。限りある財源の中で効率的なまちづくりを進めるために、すでに整備されている都市基盤を最大限に有効活用したコンパクトなまちづくりの推進が必要と考えており、これ以上の郊外への大型小売店の出店は更なる市街地の拡大につながり、新たな社会資本の整備や行政需要を生じさせること、それぞれの地域で高齢者が暮らしていけるまちづくりや商業施設が集積された中心市街地の活性化を目指すまちづくりを阻害すること、地元商店及び地元商業に大きな打撃を与えることなどから、同社の申し出に沿った農業振興地域整備計画の変更は行わない旨を、11月16日に書面で回答しています」と述べていた。この主張にわたしは賛意を示す。
 厚生労働省が22日に公表した人口動態調査では、日本史上はじめて人口の自然減1万人が05年に推計されると発表した。生まれる赤ちゃんより、亡くなる人口が多くなった。日本の有史以来の劇的転換である。国の施策もこの現実を見据えた(本当は遅すぎたが)街づくりへと大転換している。
 ましてや国勢調査で人口10万人を切った人口激減地の能代山本において、これ以上の市街地の拡大は将来に禍根を残す事は火を見るより明らかである。能代山本の女性は全国平均よりも赤ちゃんを産む率は高い。しかし、いかんせん、高齢化地域のため、赤ちゃんを産む若い女性の割合が少ない。二ツ井町と能代市が合併して6万5千人の新能代市が出来るが、平成32年には人口が5万人にまで、減少化がすすむとの見通しである。市街地の拡大を進める事は、この地においては自滅的施策である。 
2005年12月22日 木曜日
二ツ井町の馬子岱にて
 先月のことであるが、二ツ井のけっこう奥まった集落である馬子岱(ばっこだい)に、3人で出かけた。紅葉の美しい小さな集落である。はじめて訪れた場所であるが、とても懐かしい、失いたくない原風景を感じた。そこは、私の命の恩人が住んでいた場所である。
 私がまだ5歳のころ、足の怪我で長い間入院を余儀なくされた。母からひきはなされた幼いわたしは、動けないことや痛みのため、情緒不安定になり泣き叫んだ。同時期に入院していた馬子岱のSさん(その時、私にはおばあさんのように見えた)は、すぐに夜も昼も私を抱いてねんねしてくれた。寂しさもあって、わがままを言ったりぐずったりする幼子に乳の出ないおっぱいを含ませ、お話を聞かせてくれた。少しでも、離れると、病院に響き渡る声で名前を呼んでは、すがりついた。
 やがて、怪我も治り、歩けるようになると、日々の家庭生活に戻った。それでも、何かにつけSさんを忘れた事はなかった。今は亡きSさんのお宅はどこなのかわからなかった。5歳の私がSさんにつけたニックネームを心に呼び起こしながら、馬子岱の落ち葉を踏みしめて歩いた。あのやわらかく、温かなおっぱいを忘れる事はない。
 政治を志さなければ訪れることのない場所であったのかもしれない。
2005年12月21日 水曜日
自民党と公明党は「中心市街地活性化本部」設置した、さて能代の自民党と公明党は逆噴射
 能代市の畠町のシャッター街化は、全国どこでも同じ現象である。そこで、自民党と公明党は今までの広く薄く、効果の薄い中心市街地活性化関連の補助金を、やる気のある自治体に集中化する方向に転換した。能代東インター付近の郊外型大型店の開発といった類の開発を原則的に禁止し、出店は商店街に制限する方向である。
 ところが、能代市議会の自民党や公明党または他のいくつかの会派は、郊外型大型店の出店に賛成した。国の方向とは逆である。彼らは逆噴射中である。
 1兆円の補助金を、中心市街地に、学校や病院や公共施設や商店を集めるために、自治体同士を競争させ、よりやる気のある自体の効果的に投入する計画である。能代も意欲のある計画を練って、国の資金投入集中をめざしたい。
2005年12月20日 火曜日
能代市議会12月定例会は今日で閉会した
 12月定例会が能代市がかかえている問題を積み残したまま閉会した。能代山本エリアでの消防の広域化は継続審査となった。その件を含めて1月に臨時議会が開催されるのではないか。
 12月定例会が終了して、新能代市の市長選挙がどうなるのか、憶測が飛び交っている。現市長はすでに出馬を表明しているが、対抗馬がいったい誰なのか。つまり、能代の自民党はいったい誰を担ぎ出すのか現在、混迷状態である。政権政党である自民党は、住民に対して、しかるべき人物を候補者として示す義務がある。
 能代市の政治の安定化が、山本の政治の安定化につながる。ただいま、能代の政治状況は、今日の天気と同じ吹雪模様である。
 今朝、総務部長に議会と執行機関のかかわりについて、教えていただいた。議会は、執行機関に対して監視し、提案し、告発することが出来る。しかし、議会が住民にとってマイナスが意思決定をしても、道義的責任はともかく法的に責任をとるシステムはなっていないとの説に、わかっているがそんなシステムに納得しがたい思いが私に中にあった。
2005年12月19日 月曜日
報告が遅くなりました、ボーナスが出ました、ありがとうございます
 必ずボーナスの報告をしていたが、12月定例会に集中しているうちに、遅れてしまいました。たしかに、12月9日に私の通帳に12月のボーナスとして56万2816円が、市から振り込まれていました。この厳しい経済状況で、ボーナスが出るということ自体、大変幸運なことです。多くの勤労者はボーナスを期待するどころではなく、リストラにあわないように、必死で働いている。
 わたしは自営業者なので、もともと期末手当とかボーナスとは無縁の世界で暮らしてきた。かつて、世の中がバブルで景気が良かったときも、さほどの恩恵を受けることも無く暮らしてきた。大事に使わせていただきます。
 それなのに、議会は住民の生活安定よりも、政治ゲームにエネルギーを使っている。明日は、12月定例会最終日である。消防の広域化の議会の方向性はどうなるのだろうか。議会は住民の生活の安定・安全のために存在していることに目覚めてほしい。
2005年12月18日 日曜日
子ども達が危ない!パート2
 子どもたちの安全を確保するのに防犯ブザーはその1手段に過ぎない。役に立つことがあるかもしれないが、防犯ブザーに対する親たちの信頼度は高いとはいえない。行政と住民のネットワークこそが大事である。そこで、12月定例会で一般質問をした。それに対する市長の答弁を再掲載する。子どもたちの安全確保のためのアイディアや先進事例を知っていたら、みなさん、どうか教えていただきたい。一緒に考えましょう。

かずこの質問は「子どもたちの安全確保について市の対応は」である。
それに対する市長の答弁は以下の通りである。
 「子どもたちの安全確保につきましては、これまでも学校を通し地域社会やPTA・関係機関との連携の推進や、子どもや大人の防犯意識の向上のための啓発、安全な登下校の体制づくり、「学校支援ボランティア」による安全確保の協力や防犯ブザーの配布・携帯などに取り組んできております。また、郵便局やハイヤー協会、市役所等の巡回車両による警察への通報や、教育委員会・学校への情報提供など、可能な限りの児童生徒の保護についてお願いするとともに、地域住民に対しても、日常生活の中での自然な形での見守りをお願いしてきております。
 この度の一連の事件を受けまして、県の教育委員会からも各市町村教育委員会に対し登下校時の安全確保に対する緊急の取り組みについて依頼がありました。
 市教育委員会ではこの通知に先立ちまして、各学校に対し、個々の児童が主に利用する通学路の把握、保護者の緊急連絡先の把握、不審者情報があったときの関係機関への情報伝達の仕方、児童生徒への指導の仕方、防犯ブザーの携帯と使用の仕方について再点検するよう指示しておりますし、保護者に対しましても家庭での防犯指導について通知を出しております。また、先週からは教育委員会の公用車により低学年児童の下校時間に合わせ地区を分担して巡回パトロールを実施しておりますし、今週からは市長部局へも依頼し、範囲を広げきめ細かい巡回パトロールを行っております。併せて、市民の皆様に対しては、広報やホームページにより子どもたちへの目配りや保護、情報提供について引き続きお願いしております。今後とも効果的な安全対策について情報提供し、子どもたちの安全確保に努めて参りたいと考えております。
 また、地域住民の安全確保に対する取り組みについてでありますが、ご質問にありました向能代小学校区のパトロール隊のほか、四小学校区のあかしやっこ見守り隊、浅内小学校区での地域安全パトロール隊などが組織され学校と連携を取りながら子どもたちを見守っていただいております。その他の地区においても自治会が協力しあい子どもたちの安全確保に協力していただいているところもあります。このように地域が一体となっての安全確保に対する取り組みは大変重要なことで、今後とも求められていくものと考えられます。各学校において取り組みの違いはありますが、PTA、自治会、防犯協会等へ協力要請を行いながら取り組んできており、今後さらに地域との連携を深め、学校・地域に応じた安全確保対策に取り組んでいくよう指導して参りたいと考えております。」
2005年12月17日 土曜日
小坂製錬梶@鉄材輸入の陸あげ港として能代港利用に切り替えた
 能代港の利活用の道を探るとき、同和グループの存在は欠かせないものである。とくにグループ社である小坂製錬はリサイクル事業では、能代港活用と密接な関連を持つ。能代市の新規産業を考えた場合、循環型企業を排除する事はできない。リスクと安全の担保、雇用と税収、総合的思考と政策でとらえなければならない。
 12月定例会のわたしの一般質問のうち能代港と小坂製錬に関しての部分を再掲載します。

リサイクルポートとしての能代港利活用と小坂製錬の新型炉等について
 かずこの質問「平成19年の完成をめどに、同和鉱業株式会社が100%出資している小坂製錬株式会社がリサイクル原料対応型の新型炉を建設する計画を今年10月に発表しました。これにより年間5万トンの処理能力が4倍の20万トン以上となるとのことです。処理能力の増大により、リサイクル原料の調達は国内・国外に求めることになります。
 そこで、能代港がリサイクルポートとして重要な拠点になることが予想されます。この事業は県北エコタウン計画の中核事業の一環として、秋田県の支援を受けているものであります。県北エコタウン計画の中で港を擁している能代市は、小坂製錬の原料荷揚げの拠点となる事が予想されます。そこで、能代市は平成19年の新炉完成にあわせ、どのような計画・働きかけをしているのでしょうか。
 やはり同和グループの傘下にある花岡鉱業株式会社を8月に視察して、最終処分場の現状と土壌洗浄の作業現場を視察してきました。ワンウエイのフレコンバッグを使用して、現在までトラブルも無く営業しているとの事でした。主な荷揚げ港は船川港と青森港であるとの説明でした。能代市の体制が出来、住民合意が成り立てば能代港を荷揚げの港として活用したいとの担当者のお話を、私も直接お聞きしました。汚染土壌運搬の方法は、安全対策が高度化しており、市としては能代港を利用していただけるように、対応しているとのことですが、進行・準備の状況をお知らせください。」
2005年12月16日 金曜日
消防の広域化に反対する議員は住民の安全に対する破壊者である
 消防(救急救命も含む)の広域化に反対しているのは創政会(竹内・後藤・斉藤・工藤・熊谷・塚本・武田・矢田部議員所属)である。政和会(大倉・薩摩・伊藤・原田議員)市民の声(安岡・渡辺・今野議員)は、反対からモラトリアム状態となり、継続審査に逃げ込んだ。
 さて、私の身近に救急救命室に勤務している者がいる。致命的なダメージを受けた場合は1次医療が、命の分岐点になるという。毎日、その場に居合わせている彼のことなので臨場感を持って話す。2次医療の通常的な医療行為とは比較にならないリスクである。救急医療の新技術取得のために数ヶ月単位で中央で研修している。再び1年間の研修を予定している。それほどの技術を要する。救急救命において、一刻も早く現場に到着することはもちろんであるが、高規格医療器具を搭載した車がしかるべき処置(ここからが1次医療)をし、救急救命室に運び1次医療をすることが(現場ですることもある)、救命の決定的要因となる。そのための医療技術や機械は日進月歩である。常に学び、更新していかなければならない。そのような、いわゆるエマージェンシーカーを、小さい消防組織では準備し、維持できるだろうか?出来はしない。消防でも同様のことが言える。
 消防の広域化に反対する議員は住民の安全に対する破壊者である。どのような政争、どのような政局、どのような政治的陰謀が渦巻いているか知らない。しかし、住民の命と安全を投げ出し、政治ゲームに走っている創政会・政和会・市民の声の議員は、大事な事は何か思い出してほしい。住民の命と安全以上に大事な政治ゲームはこの世に存在しないことに気付いてほしい。
2005年12月15日 木曜日
今日の総務企画委員会は大嵐
 総務企画委員会に付託された12月補正予算のうち「二ツ井町住所表示変更支援日負担金」600万円に対して、創政会は反対した。いつでも何でも、対案なし、妥当な理由なし、で反対なのでわかりやすい。市民の声と政和会は奥歯にものの挟まった表現で、反対そうな言い回しであった。総務に付託した予算は一括である。その負担金に反対する事は、制度上、12月補正予算全体を反対することになる。ところが、二ツ井の委員会でその600万円の予算をすでに採決してしまった。さあ、たいへん。どうする。
 政和会の伊藤議員の反対理由は「互譲の精神というのであれば、能代市と二ツ井町300万円ずつならいいが」というものであった。合併により、住所表示は二ツ井町だけがしなければならない。そこで、住所変更費用の半額は二ツ井町住民が負担し、後の半分は変更なしの能代市が負担することになった。300万円ずつとなれば、二ツ井町住民600万円・町が300万円の計900万円、能代市が300万円である。これで伊藤議員の言うようにバランスの取れた互譲の精神の実践となるだろうか。二ツ井対能代が3対1ではないか。伊藤議員と今野議員は振り上げたこぶしの下げどころを探すことに・・・
 夜まで、綱引があった。しかし、当局のいつもの「議員をなだめる手法」で、予算は通すが、執行は合併した新市でということになった。
2005年12月14日 水曜日
消防の広域化は住民の安全・命に関わること
 今日の委員会への付託審議で、安岡議員が「二ツ井町住所表示変更支援費負担金」600万円について質問した。それはそれで自由に質問をしていい。しかし、合併協議のための全員協議会でさんざん話し合ってきたことである。具体的数値について、疑問をただすのはいいが、12日のHPに「同じ質問の繰り返しに、偏執的な進歩の無さを感じた。・・・・・市長のコンパクトシティのビジョンが見えないと足かけ3年も言い続けている。自分自身の考えはない」と書いたが、メビウスの輪のごとく、自らの考えは無く、当局がなんと答えようと同じ質問を繰り返す。消防の専門家である松谷議員が業を煮やし、消防の広域化は住民の安全・命に関わることだ、といった趣旨の事を叫び、安岡議員のごちゃごちゃした質問にしゃっきりと答えるように促した。そういわれても、しゃっきりとなれないのが、市をしょっている答弁者である。参事はなかなかなのですが・・・
 市民の声と政和会が悲愴な面持ちで消防の広域化について昨夕話し合った。しかし、2会派からの質問は、枝葉抹消の袋小路的矮小なものとなってしまった。本質的質問を発することが出来ない状態まで追い込まれたようである。さてさて、どうする。
2005年12月13日 火曜日
今日の私の一般質問のうち、能代産業廃棄物処理センターに関する質問部分
1.能代産業廃棄物処理センターの非破壊調査の結果報告を受けて

 平成17年1月21日に秋田県が提出した「能代産業廃棄物処理センターに係る特定支障除去等事業実施計画書」に対して、産廃特措法に基づく環境大臣の同意を得て、問題解決のスタートラインにつきはじめました。No1とNo2処分場に対して、計画に基づく第1段階非破壊調査を終え、その結果が11月18日県から公表されました。
 その調査結果は、あってはならない液状物の入ったと思われるドラム缶が埋められている可能性を示唆するものでありました。しかも、あるべきはずの遮水シートが存在しない可能性があるとの結果でした。
 そこで県は非破壊調査の結果をふまえ、第2段階調査として5つのエリアに対してボーリング調査を実施し、その結果により、ドラム缶が埋め立てられている可能性が最も高いと判断される1ヶ所で「重機試掘調査」を行い、直接廃棄物の状態を確認する予定です。そのための補正予算およそ4千万円を12月県議会に提案する予定であるとのことです。
 2次汚染の拡散を防ぐために3月末までにバリア井戸を設置し、4月以降に1ヶ所ずつの作業で5ヶ所のボーリング調査を行うとのことです。また、ドラム缶への破損による内容物流出を最大限に防ぐための対策を万全にする予定です。県が今年の4月から6月にかけて能代産廃物処理センター従業員や関係業者からの聞き取り調査では、「千葉、神奈川から運搬したドラム缶の内容物は、強烈なにおいがし、こぼれた内容物が付着するとトラックの荷台に穴があくようなひどいものであった」との証言もあります。となると、むしろ、ドラム缶は長期にわたる埋没の結果、中の液状物はすでに流出しているのではないかと予想されます。ドラム缶そのものも変形し腐食していると考えられます。
 有害液状物ドラム缶が発見された場合のみ除去するというのが県の考えのようです。つまり、遮水シートのない状態で、内容物が流出し、腐食したドラム缶が発見された場合は、現場からの除去をどうするのか言明していません。能代市はいずれの場合でも、土壌を含めた適正な支障除去を要求すべきであると考えますがいかがでしょうか。掘削して、内容がわかった後で、つぎの段階を考えたい。県の事業なので能代市は積極的発言を控えたいとの環境課の対応に満足するものではありません。
 そもそも県が作成した「能代産廃特定支障除去計画書」は、倒産した能代産業廃棄物処理センターによるデータをもとにしたおよそ101万トンの廃棄物を元に組み立てられています。問題発覚当初から訴えられ続けてきた液状物の入ったドラム缶の調査することもなく書き上げられ、環境省に提出されました。計画書そのものに問題があると考えられます。その計画書に同意を与えた市側も、あってはならないものが存在する可能性があったにもかかわらず、計画書に盛られなかった事をどのように考えているのでしょうか。
 No1とNo2処分場に液状物の入ったドラム缶が埋められている可能性があるという事は、別の場所でも見たと言う証言者がいることをふまえて、つぎの場所の掘削調査を要求すべきではないでしょうか。その時点で「考える」という県の対応は、これで掘削調査は終了したい意図があるとおもわれます。市としての今後の想定している対応をお聞かせください。
 現場内処理を原則としているならば、現場にコンパクトな溶融炉を設置し、廃棄物を溶融する方法を以前から提案していますが、最終的にはそのほうがコスト的に利があるとわたしは考えます。 
 市をはじめ地元民の能代産廃計画書に対しての同意は苦渋の選択であった事は想像に難くない。しかし、この産廃物をこのままに永遠に、この地に置いておく事は、たとえ市や地元民が合意しても、能代市民は納得しない。私も納得できない。能代産廃を追及してきた議員の、ここにいたっての変節や市民の期待を裏切る妥協は慙愧に耐えない。それならば、わたしはこの産廃物消去のための努力を惜しまない。
2005年12月12日 月曜日
一般質問1日目に見る 自民党と自民党衛星会派の断末魔
 今日も今日とて、かつて事実無根の罪をでっち上げ、私への懲罰動議に賛成し、いじめに汗を流した安岡明雄議員の相も変らぬモジョを聞かされた。今日の一般質問で同じ質問の繰り返しに、偏執的な進歩の無さを感じた。「コンパクトシティの理念と政策を具体的に」という通告項目で、市長のコンパクトシティのビジョンが見えないと足かけ3年も言い続けている。自分自身の考えはない。
 自身が街づくりの会のメンバーである。会のミーティングで何を話し合っているのか理解していない。行政と市民がともに街づくりに汗を流さなければ街づくりが出来ないということが、まったく分かっていない。市長のビジョンを知りたいと繰り返し3年おなじモジョをこいてくれる。自会派はコンパクトシティ反対の能代東ICへの郊外型大型店出店賛成である。安岡議員は蝙蝠のようにどっちつかずで日和っている。苦しいだろう。
 原田議員はここにいたっては断末魔である。自民党後藤議員と双子の兄弟のように、ただひたすら、市長批判を展開するのみである。中田議員の長男が循環型企業の役員なので、循環型社会形成には反対であり、市の企業支援は反対との論調に吉本喜劇を見た。郊外型大型店出店には賛成であるが、なぜ賛成か言わず、農振除外をしない市長を批判するのみである。議会には道化も必要である。だれも聞きはしない、言わせておくのみである。 
2005年12月11日 日曜日
一家心中悲劇 子どもたちの命は社会のもの
 能代市花園町の火災での一家4人の焼死は、一家心中の可能性がでてきた。一家心中というと、何かわけありの不幸な事件のイメージがあるが、ティーンエイジの2人の子どもたちは、親の心中願望に同意したとも思えない。社会として、この悲劇を支えられなかったことが残念である。
 地域で支えあう命の尊さが、自殺率10年連続日本一の秋田県では叫ばれている。このたびの事件は、その実践の成果を見ることなく、起きてしまった。
 子どもたちの存在は、社会の未来そのものである。親の所有の範疇にはないはずである。生きたいという若い命を大事にしたい。一家の問題に終結せずに、社会の問題として捉えることを、具体的に能代市として取り組み始めている。 
2005年12月10日 土曜日
久しぶりにハタハタを贅沢に食べた
 プロの漁師じゃないので定置網ではなく、刺し網でとったハタハタを知人がもって来てくれたので、家族でブリッコハタハタを食べたいだけ食べるというとても贅沢な夕食をした。それにしても、芥川龍之介の「芋粥」の世界である。両親は老齢のために食が細くなっているし、わたしは歯の治療のために味がよくわからない。あんなに、おなかいっぱいハタハタを食べたいねと言っていたのに、鍋いっぱいのハタハタを前に、目で満腹の状態である。
 かつて、どこの家庭でもハタハタの寿司を漬けたものだが、漬け方を覚えている人たちは高齢化してしまった。そこで、ハタハタ寿司のつけ方指南レシピが出回っている。秋田の味、ハタハタの寿司が家庭に戻ってきそうな、大漁の知らせである。
 大衆魚としてハタハタをたらふく食べた子ども時代、ハタハタ漁での死亡事故が必然のように多く起きていた。おまけに漁師泣かせの超激安値段に、子ども心にハタハタのバックに暗いイメージを重ねていた。今期の漁にこれ以上の死亡事故が起きてほしくない。
2005年12月9日 金曜日
12月定例会の一般質問は11人
 一般質問をする議員が二桁の11人になった事は、議会としては歓迎すべきことである。とはいえ、そのほとんどはいわゆる常連さんである。私が議員になってから一度も一般質問をしたことのない議員も少なからず存在する。それどころか、本会議場の審議で一度も発言をしたことのない議員もいる。それで良しとして住民が選択したので、とかくの事を私が言う筋合いでないのかもしれないが。
 質問の内容こそが問題であるといわれると、わたしとしては勉強途上にあるものの、食いつき方が足りないと言われると、うなづいてしまう。未熟さも、欠点もさらけ出し、いろいろな手段で報告義務を果たそうしてきたが、議員活動の一番わかりやすい報告義務は一般質問ではないか。話すことが苦手なわたしは、他の議員の質疑に学ぶことが多い。
 土日返上で答弁書きをしている職員も多いだろう。  と、ここまで書き進めて、また、質問原稿の見直し作業へ戻りましょう。
2005年12月8日 木曜日
今夜は市役所に深夜まで煌々と明かりがついて
 クリスマスのイルミネーションではないのです。今日の午前中に一般質問の通告があったので、各課が各議員のヒアリングをし、市長答弁を作成中なのである。来春は選挙もあるので、11人の議員が一般質問をする。明日の勉強会までに、土台となる答弁書を作成しなければならないので、徹夜で職員が仕事をしている。
 わたしはといえば、昨夜はがんばるはずであったが、あっさりと眠りについてしまった。今朝は7時にはパソコンの前に座り、5項目の一般質問の原稿の概要を書いた。午前の通告までに間に合わせるために、必死であった。もともと、文章を書くことに抵抗が無く、下手ではあるが好きな作業である。それにしても次回から、準備は早くします。
 環境課とのヒアリングが一番楽しい。能代産廃問題にとって、完全無欠に不向きな課長の存在がユニークでおもしろい。弟と同期なのので「まじめなやつなので、あまりじゃれるなよ」と電話をよこした。もちろん、たぶん。
2005年12月7日 水曜日
今日は12月定例会の開会日 ということは明日は一般質問通告日 たいへんだ!
 わたしは子供ころから、学校の定期試験の前日、毎度毎度、ちゃんと準備するべきであったと後悔しながら徹夜勉強をした。親にいくらしかられても、モラトリアム生徒であった。
 今日の市長説明を受けて、明日の午前中に一般質問の項目を通告する決まりになっている。道理から言うならば、市長の提案説明を聞いて主にそれに対して議員は一般質問を組み立てることになる。しかし、提案説明を聞いて次の日に、質問の通告とヒアリングするには時間がない。そこで、大抵の議員はすでに能代市の施策の問題点を指摘し、新施策を提案する準備をしている。市長説明を聞いた後で原稿を手直しをするというのが大方ではないか。
 ところがわたしは、大きい項目を決めているのみで、原稿を書き上げていない。頭では質問を組み立ててはいるが、モラトリアムで今日を迎えた。ドタバタの私に、会派の皆さんは適切なアドバイスを次々に与えてくれる。あ〜あ、もっと早く原稿を書いておくんだった。今夜はがんばるぞ。
2005年12月6日 火曜日
地産地消弁当の味は上々 「グランママ・シスターズ」はなかなかやるもんだね
 今日の総会のお昼の弁当はJA秋田やまもと「グランママ・マスターズ」の地産地消弁当「まるごと やまもと べんとう」千円也であった。おしながきが添えられて、食材が地元山本で生産されたものとの説明である。昔ながらの味付けで、とはいえ、健康へ配慮してやや薄味、今風にヤーコンのきんぴらなどが珍しく、味は上々である。
 地産地消を推進しているが、安全安心・健康的な弁当だけでは、一度きりである。グランママ・マスターズの弁当は、何度でも食べたくなるなつかしの伝統の味がする。地場産ではありませんというというジョークつきで、サケが入っていたが、個人的にはこれだけが残念である。地鶏かハタハタでも良かったかも。
 時々昼食をとる店でも、地場産の食材を使っている事をアピールしている。地産地消がそれ自体でお店にとってはブランドであるようだ。関心が高まりつつある今、生産者と消費者が双方向の意思疎通が出来るチャンスである。
 能代でも給食食材の地場産の割合が高くなっているが、まだまだ、割合を高める努力や工夫の余地が残っている。私たち議員ももっと働きかけることが必要である。
2005年12月5日 月曜日
能代市議たちはインターネットがお嫌い
 自分が理解できないことに人は誰も恐れをいだく。能代市議会では議会のインターネット中継システム(1900万円)に対して時期尚早の意見が多数を占めている。時期尚早とは、自分がインターネットを理解することに関して時期尚早なのである。ありていに申せば、インターネットが嫌いなのである。その原因を作った最大の理由は、わたしのホームページである。
 私のHP記事が気に入らないので、議決で削除するように走り回ったり、議長に嘆願書もどきを出して議長からの削除命令をお願いしたりと、わたしのインターネットに足掛け3年間も振り回されてきた。HPの件で何度呼び出しを受けたか、数え切れないくらいである。ただし、その事実は私にとっては影響力の確認である。かわいそうに、彼らはすっかりトラウマとなっている。
 インターネットは議員活動のアカウンタビリティーの一手段にすぎない。自分のHPも展開せずに議員が務まっているのは先進国では日本だけである。それはそれで別の手段があるので構わない。ただし、議会中継のインターネットは、いまの時代欠くことのできない手段・道具である。
2005年12月4日 日曜日
帰ってみれば、今浦嶋太郎の気分
 この11月にラムサール条約に新登録になり、かつ平成5年にユネスコ世界自然遺産の日本第1号である屋久島から今日帰ってきた。大館能代空港に駐車した車は雪に埋もれていた。雪を脱出するのに40分もかかった。なんという温度差、日本の緯度の差にいまさらながら実感である。大雪に驚く浦島太郎気分である。それでもやっぱり、秋田が好き。
 自然を守りつつ、人間と共生し、かつ観光産業として住民の生活を支えていることの難しさがそこにあった。人間が入るだけで、生態系がかわってしまう原生林である。千年の杉の根元に立つだけで、その生命をわずかづつ縮めることになる。
 ラムサール条約登録もそれ自体は目的とはならず、そこからが自然と人間のかかわり方が、地域ごとに求められる。理想の回答はどこにもない。歩きながら、考えるしかない。
 数年後を目指して、小友沼のラムサール条約登録の可能性を探っている能代市であるが、ひとつとして同じケースはない。能代ケースを自ら作っていこうではないか。
2005年12月3日 土曜日
子ども達が危ない!
 私の住む向能代小学校区域では、登下校の児童の安全を見守るパトロール隊が出来ており、それ以来、不審者の出没の話は聞いたことがない。単に私の耳に入ってきていないのかもしれないが。パトロール隊がこの地域で結成されたことで、地区住民の子ども達に対する見守りの気持ちが高まったように見える。子ども達の安全は、教育委員会や警察や学校では確保しきれない。地区の住民が子ども達の安全に関心を持ってくれることが一番の強さである。
 先日、女子高校生が車で連れ回された事件があった。そこで、犯罪者から身を守る意識を子ども達自身が身に付けるべきであるとは思う。しかし、「人を見たら泥棒と思え」的な発想を子どもに植えつけることに抵抗がある。とはいえ、子ども達がこれほど危ない環境にあると、人間に対する信頼と同時に人間に対する疑念も指導しなければいけないのだろうね。
2005年12月2日 金曜日
高齢者はガンに強い? 能代の健康診断は後追い施策
 80代も後半に入った父が体調不良で検査をし、その結果を聞きに病院に出かけた。前立腺ガンの恐れがあるが、細胞生検でないと最終的に判明しないとのことであった。今後の対策の選択肢がいくつか示された。
 たとえガンと判明しても、75歳以上の人を手術することは少ない。ましてや御年では体力がないのでは、と言われた。それならば、こちらの選択は限られてくる。様子見という名のモラトリアムである。高齢者はある意味でガンに対する耐性があるようだ。
 そこで、他町村は前立腺検査が住民総合健康診断の中にとっくのむかしに入っていたが、能代市では数年前にやっと診断の中に入った。住民の健康施策が何かと後追いの能代市であると医師がため息交じりで話された。恥ずかしいが、知らなかった。
2005年12月1日 木曜日
議員は悪代官の代名詞か?八竜町議の横領事件
 元八竜町議の金子勝雄被告は、八竜町消防団の報酬金などを横領したとして起訴された。山本町議員といい、八竜町議員といい、議員は悪代官の代名詞のように思われる。しかし、これらの場合は、議員がドロボーになったのではない、ドロボーを住民が投票で議員にしたのである。
 つまり、三下ドロボー議員はいずれはお縄になることがよくわかった。それにつけても、本当の悪大名は、そうやすやすとは塀の内に入らない。
 ドロボーに金庫番をさせていた八竜消防団もチェックの甘さが問題である。そんな団体に税金をつぎ込む八竜町のチェックの甘さも問題である。ドロボーに金で票を売り渡した町民も問題である。
 これって、耐震強度偽造事件と同じである。あらゆる無責任が悪をはびこらせる。
2005年11月30日 水曜日
能代商工会議所の迷走はどこまで続くのか 長岡専務の往生際・・・
 能代商工会議所は鈴木前会頭が談合事件で起訴され、罰金刑・指名停止・営業停止となり、会頭職を辞任せざるをえなかった。その時、商工会議所は人事一新で、長岡専務も辞任するものとわたしは思っていた。新会頭による辞任勧告をいったん承知していながら、拒絶し、長期にわたる商工会議所の混迷を更に増幅させた。昨日の、常任委員会は長岡専務の解任について紛糾した。そして、結論を出せなかった。
 結局は、長岡専務理事は2千人にも及ぶ法人・個人会員に対する商工会議所を代表する者としての責任よりも、さらなる混乱を生み出す個人的憤怒や怨念を優先させた。商工会議所事務方の実質的トップである専務理事になってはいけなかった、専務理事に任命してはいけなかった人間が、その職に就任していたことが、このことでもわかる。退任拒否に対抗して、会頭により長岡専務は3ヶ月も蟄居閉門を命じられた。
 この期に及んでは、提訴しても長岡専務は退任拒否を貫いてほしい。商工会議所は膿を出し切っていない。長岡専務は根深く巣食っている膿を出すためのバキューム、つまり狂言回しはたまた悪役となって居直り続け、問題をさらけ出してほしいものである。人事刷新はその後でもいいのではないか。毒を制するには毒をもって・・・
2005年11月29日 火曜日
歴史的政治腐敗の町 高橋議長の政治倫理条例違反そして辞職勧告への居直り
 高橋議長自身が「高橋土木」の実質経営者である事を、山本町議会はもちろんのこと山本町民で知らない有権者はいない。書類上息子が代表取締役になっているが、2親等以内の親族が実質手経営者であったら町の工事請負契約が出来ないきまりであるから、間違いなく政治倫理条例に違反している。にもかかわらず、公共工事を落札した。落札の後で、ダミーとして別の社員を代表取締役にすげ替えて、登記し、工事請負契約を結んだ。こういうのが典型的な「官製談合&不正」という。山本町そのものが高橋土木の実態を知っていながら、官製談合&不正の結果である落札を間接的に誘導、黙認した。
 高橋議長に対する辞職勧告決議は可決したところで、議員が自主的に辞めるといわない限りやめなくても良い。今塀の内にいる近藤前町議と高橋議長は政治腐敗の町である山本町議員の典型的な議員である。二人は双子の兄弟である。辞職勧告案に対して、賛成議員8人はともかく、反対5人と白紙1人と欠員2人という。この期に及んでの6人の態度が政争の町を象徴している。
 今年の初め、合併崩壊劇の際、わたしは高橋議長と会社でお会いした。社長室は高橋議長の個人的な品でうめられており、経営者であるとの感覚を強くした。高橋議長が「業者として、指名を受ければ札を入れるのが当たり前」と語っているが、その通りである。町が違反とわかっている業者を指名し、官製談合をセットし、高橋土木に落札させた。お墨付き条例違反を与えた町と、居直る議長はこれまた魚心に水心である。高橋議長にすれば、何十年とやって許されてきた事を、ここで責任を負う必要がないと考えるのは想像に難くない。
 それにしても、辞職勧告決議案を可決するだけ、山本町は能代市よりもましである。少なくとも、議会議決として辞職を勧告したのだから。能代市は違反の事実は登記簿に存在し、しかし、見てみぬふりをして、諮問機関審議で幕引きをした。
2005年11月28日 月曜日
「健康な腸」が保てない
 新聞に健康な腸を手に入れる10カ条があった。簡単に言うと、1.野菜中心、肉より野菜 2.朝食 3.3度の食事 4.水分 5.タバコを止める 6.ヨーグルトなど腸に良い食べ物 7.便意でトイレへ 8.決まった時間の排便 9.有酸素運動 10.趣味やスポーツでストレス解消 の10か条である。
 このなかで、5.タバコを止める だけは気管支が弱いので吸ったことはないので、唯一の合格である。後の9項目はまったく自信がない。でたらめな私の食事を心配した料理上手の姉が、時々栄養のある食事をつくってくれるのがありがたい。健康は食生活から。薬よりまず3度の食事。そのとおりである。命根性は汚いので長生きはしたし、されど努力は惜しむ。議会でも、昼に食事を取ることはめったにない。午後の睡魔を敬遠してのことだが、ところが昼食の有無にかかわらず、午後の睡魔は2時前後にやってくるのが人間の生理だという。
 健康な腸を今のうちに保たないとツケは後にどっとやってくるだろう。されど、されど・・・・
2005年11月27日 日曜日
まずは議員にも声を掛けてください
 何かの会に出ると、議員が26人もいるのにほとんどの議員が参加しない、と嘆くのを聞くことが多い。26人の議員はそれぞれ様々な日常活動をしているはずである。「はずである」とは、IN等を通じて日常活動を明らかにしていないから、たぶん活動をしているということである。
 議員が関心を持たないと嘆く前に、議員に働きかけたかどうか。全員の参加は難しいにしても、情報を伝えることによって、関心を持つ議員はいるはずである。情報の双方向性というもは、言うがやすく、行うが難し、である。でも、互いに努力し、伝え合いたいものである。
2005年11月26日 土曜日
モモヒキといわないで、それは流行最先端のウオームビズです
 知人が、ジャスコで買ってきたという小豆色のモモヒキを見せてくれた。けっこうな値段のモモヒキに驚いていると、くだんの彼女は「これはモモヒキじゃありません。最先端の技術を駆使したウオームビズです」と言う。いいや、どうみてもモモヒキなのだが・・ 原油価格がおよそ2倍に値上がったことをとらえて、企業は商魂たくましくモモヒキに付加価値を付けて、老若男女問わずに愛用できる流行品にした。
 ユニクロの宣伝でも、「エアテック」「ヒートテック」とのブランドを付けてババシャツやモモヒキや昔型のズボンを大々的に売り出している。高齢化で寒冷地域のこの地域で、モモヒキをはいて風邪や病気を予防する事は良いことである。ついでながら、なま足の女子高校生も、ウオームビズで決めてくれたらなおうれしい。もちろん、わたしはタイツという名のモモヒキを数枚もっている。
2005年11月25日 金曜日
建物の強度偽装の責任所在 そして誰もいなくなった
 建物の強度を偽装するように建築主と施工業者3社から要求されたという1級建築士は、状況を国土交通省に告白した。しかし、告発された建設会社はいずれも知らぬ存ぜぬの構えである。危険な建物を利用している被害者は存在しても、犯罪的指示をした者は誰もいないということか。
 1級建築士の偽装に至るまでの経緯は、それの真贋はさておいても、なるほどとうなずけるものがある。「鉄筋の量を減らさなければ、他に発注する」との脅しは、建築士の生活を脅かすに十分な効果があったのではないかと想像できる。民間の調査機関が、これまためくら判をおすように、でたらめな構造計算書の審査を通した。全国こんなことがまかり通っているのだろう。一体、誰を信じたらいいのか。
 マンションに住むであろう多くの住民の命の安全という視点に欠け、腕力のある業者が大手を振ってのし歩いている。生活があるからという関係者の自己弁護がまかりとおる。安全を無視するシステムが出来上がっているのである。最終的にお金を払うのは、マンションに住む住人であろう。一番大事な顧客の信用をなくすことの恐ろしさを理解したくなかったのだろう。
2005年11月24日 木曜日
それがとっても田舎のラスプーチン的だね
 人を騙すのが趣味で、彼に言わせると「騙されるほうが悪い」という。そうだね、思わず私も笑ってしまった。きょうの、消防の広域化について、全員協議会が開催された。他町村の意思は出ているが、能代市議会だけが結論をいつまでも先送りにしている。先送りにしているといえば、聞こえがいいが、広域化をつぶすための「なぶり」状態である。それを主導している一人が田舎のラスプーチンである。
 意見の一本化をはかるために会派代表者会議が開催された。田舎のラスプーチンの本領発揮で、会派代表者会議は意見集約する機関じゃないと一方でけんめいに主張した。しかし、裏では自らの会派代表者に意見の一本化イコール広域化の先送りイコール広域化つぶしイコール新市の市長選のための政争作りを指令していた。
 田舎のラスプーチンには、政治とは住民の幸福創造であり、政治家にとって一番大事であるのは誠意であると説く事は、馬の耳に念仏、豚に真珠である。しかし、多重なパーソナリティーをこんな身近で観察できるなんて、私にとってはマンウオッチングのめったにないチャンスである。議会を田舎芝居の人生劇場にしている貴重な役者である。
2005年11月23日 水曜日
パリ炎上は帝国主義、植民地主義という負の遺産との対峙
 ベルリンに旅したときに、トルコからの移民問題でドイツが苦悩していた。おまけに旧東ドイツからの移住者が無計画に入り込み、社会不安化が増大していた。それ以来、移民問題の根の深さに関心を持っていた。そういう意味でも、パリ炎上は、ドイツなど先進諸国がかかえている移民問題を最も象徴していると考えている。
 フランスといえばフランス人権宣言を思い出す。人権の国というイメージがある。それは、フランス革命当初の1789年8月26日に憲法制定のフランスの国民議会が議決した「人と市民の権利の宣言」のことである。前文と全17条から成り、第1条で「人は生まれながらにして自由かつ平等の権利を有する」とうたい、主権在民、法の前の平等、所有権の不可侵などを宣言する。このフランス人権宣言は、アメリカ独立宣言を参考に、アメリカ合衆国で自由主義の精神の洗礼を受けたラ=ファイエットによって起草された。
 ところが、宗教や民俗や文化の違い乗り越えての同化政策はとっくのむかしに破綻していた事を、人権の国フランスは対症療法のみで切り抜けいようとしてきたきらいがある。スラム化した移民地区での失業率50%の現実に、特効薬はない。
2005年11月22日 火曜日
第一子優先で天皇を継承することで天皇制は継続する 他に妙案なし
 首相の諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」、女性天皇や母方が天皇の血筋を引く「女系天皇」を認め、そして21日、皇位継承順位は男女を問わない「第一子優先」とする案を提言することで合意した。男女平等の考え方を採用することで、「男系男子」を優先してきた天皇制は、ほんの1年余りの話し合いで、歴史的大転換を迎える。
 これによって、敬宮愛子様が天皇となることがほぼ決定する。確かに、歴史の中に女性天皇は存在したが、例外的であったり、つなぎであったりで、制度として正式に認められたものではなかった。皇室典範の改正により、女性皇族が結婚後も皇族として宮家を創設して残ることが出来、その夫も皇族となれる。黒田清子さんの復権も願いたいものである。千数百年の男系男子に限ってきた継承のシステムを変革しなければ、日本の天皇制そのものの維持ができない事態となったからであり、本質的に男女平等や男女参画の思想があったわけではない。それにしても、永世皇族制をとるとのことだが、皇族がどんなに増えようとも、税金の投入に一線を画してほしいものである。
 反対派の主張も一理あるが、継承すべき男子が生まれていない現実への対処の案が、数百年もさかのぼって旧宮家の血筋を引く男子を探し出し天皇に据えるということは、現代の国民の納得は得られにくい。そこへもってきて、愛子様と無理やり結婚させるという案は、悲劇を通り越して、喜劇の世界である。千年続こうが、2千年続こうが、変革のときが来る。長い間続いてきたシステムは、その時代の要請に合わせて柔軟に変容してきた成果である。
2005年11月21日 月曜日
地産地消、有機農法、在来種苗などについて仲間で考える
 きょうは、私が所属する例会で、食について農家の話を聞きつつ、安全安心が脅かされている現実の食生活について語り合った。野菜の種の9割は輸入品である。価格が国内産の30分の1程度であり、国内産の種を使う農家はほとんどいないという。種の開発は国内で、生産は中国など人件費などの安いところで、というのが現実である。
 道の駅や農協女性部などの野菜直売所では、地産地消の奨励で売り上げを伸ばしているが、化学肥料や農薬の使用が少ないわけでもなく、有機栽培であるとも限らないとの意見も出た。中国などからコンテナで野菜が輸入されると、秋田港では防護服を着た作業員がその野菜にガス状の薬剤を散布しているようだ。外国産の野菜に関しては、ある程度神経質になる私たちだが、地産地消の野菜に関しては、無条件に安全安心と信じ込んでいる。
 種はだんだんハイブリット化(一代品種で、次の年のための種がならない)している。または、遺伝子組み換え品種が混ざっている場合も考えられるという。日本に元からある品種を採取して作付けする事は農家にしてみれば手間のかかることであり、種を買ったほうが安上がりになる。
 ファミレスやコンビニの調理された食品は、原産地も遺伝子組み換えもわからなくなっている。レーチェル・カースンが警鐘を鳴らした「沈黙の春」の21世紀版が始まっているのかもしれない。・・・・・と話し合った後で、コンビニ弁当を食べている私である。
2005年11月20日 日曜日
社民党能代支部 来春の新能代市議最低3人を目指すだって・・・
 斜陽著しい社民党が来春の能代市と二ツ井町の合併にともなう設置選挙で、議会交渉会派となれる最低3議席をめざすという。なにによらず夢は大きいほうがよい。夢はまず夢見ることから始まる。それはそれはよろしいことです。それにしても、昨日の第8回定期大会の出席メンバーはほとんどが高齢男性党員である。革新や改革を声高に叫ぶ団体ほど、その思考回路はガチンガチンに硬いものである。あなたたちはその最たる化石のようなものでしょう。
 社民党市議最低3人を実現する方策を、差し出がましくも私が教えて差し上げましょう。若く、ボランティアやPTAの活動を日常的に行っている女性候補者を仕立てなさい。全員女性候補者ということになれば更によい結果が出るだろう。決まり文句「そんな女性はいない」は、単なる言い訳にしか過ぎない。育ててこなかった、育てたくない、育つはずがない。これでは、滅び行く運命を座して待つことになるだろう。
 社民党の再生を果たすという事は、今いるあなた達の頭の中を再生することからはじめなければならない。斜陽を抜け出せない最大・唯一の原因はそこにある。 
2005年11月19日 土曜日
旧能代産廃処理センターの非破壊調査であってはならないものが確認された
 処分場の調査はまずは第1段階として、非破壊調査が今秋行われた。探査機械の精度が日進月歩で高くなっているが、現場の正確な状況は土を掘り起こす以外にはない。県では第1段階の調査の結果を見て、掘削をともなう第2段階に入るとしていた。しかし、県単独事業になっても住民の安心、安全のために非破壊調査の結果をまたず掘削調査すると県議会で答弁していた。
 県環境整備課では、能代産業廃棄物処理センターに係る関係者からの聞き取り調査をしており、平成17年6月6日付けで、その内容を公表している。その調査は、能代産業廃棄物処理センターの処分場調査に先立ち、4月下旬から6月初旬にかけて、関係者からの聞き取ったものである。内容の一部に次の証言がある。 埋立の状況等について「 昭和57、58年頃、能代産業廃棄物処理センターでは千葉、神奈川方面から運搬したドラム缶を初期の処分場(No.1、No.2)に投棄、埋立処分していた。」「 千葉、神奈川から運搬したドラム缶の内容物は、強烈な臭いがし、こぼれた内容物が付着するとトラックの荷台に穴が開くようなひどい物であった。」との発言がある。
 存在するといわれ続けてきた有害な液状物の入っているらしいドラム缶がこれではっきりした。遮水壁で汚水の流出をとめ、長い年月をかけ、洗い出し法で少しずつ有害物質を取り除くという方法は、初期の処分場では取れなくなった。
 やはり、一般ごみも対象にした小型溶融炉を現場に建設設置し、産廃物を溶融処理することが一番であるとわたしは考えている。
2005年11月18日 金曜日
能代市は新たな郊外型大型店出店にノーの答えを出した
 能代東インターチェンジの近くに出店を計画しているイオンが、能代市に対して農業振興地域除外の申し出書を提出していたが、能代市は出店に対して実質ノーの回答をした。開発面積のおよそ半分は農振地域整備計画の変更が必要であるが、能代市は変更しない旨をイオン側に伝えた。
 平成17年6月定例会で議会に対して、1万5千人の署名を添えて、能代東インターチェンジ付近に進出を予定しているイオンの郊外型大型店出店反対の陳情が提出された。議会においては、薩摩博・伊藤洋文・原田悦子・後藤健・塚本民雄・斉藤宗一郎・熊谷健・矢田部昌・武田正広・工藤勇男・竹内宏の11議員が出店誘致に賛意を示し、結果は議会では残念ながら大型店出店賛成となった。
 わたしは能代市がコンパクトシティをめざし、イオン出店に対して反対の立場を堅持していることに賛成である。市街地が郊外へと拡大することによって、限られた財源がそのための社会資本整備に使われ、そして、中心市街地の再生が頓挫する事は、能代市が目指す街づくりに反する。最終的に結果がどうなろうとも、高齢化社会に見合った街づくりのために、イオンの郊外型大型店の出店を認めるわけにはいかない。
2005年11月17日 木曜日
皇室こそ男女平等を それが永遠の系統を保つ
 紀宮清子様が御成婚なされて、皇籍を離れて一般市民になった。皇族は一人で百人分の外交官の役割をするといわれている。ベテランの有能な百人の外交官が成婚を境にいなくなったと同じことである。これほどの能力、存在を女性であるというだけで、阻害していいいものであろうか。
 限りなく皇室のメンバーが増えて、多大な税金が費やされるというのならば問題である。それどころか、天皇制が維持できるかどうかの瀬戸際にある。少なくても、直属天皇家の女性メンバーが、結婚という理由だけで、長い間の税金を使っての訓練の結果、それに見合うポジションも成果も発揮する場も与えられずに、皇室外交から遠ざけられるのは残念である。
 直属天皇家の女性たちは、皇室のメンバーとして残り(生活環境はともかく)、皇室活動をしていただきたいものである。
2005年11月16日 水曜日
「合併でサービスは高きに合わせ、負担は低きにあわせる」が理想だが・・・
 少子化対策のひとつである保育料について、合併協定項目として今日提案された。能代市と二ツ井町では、保育料が異なっており、料金階層区分も異なっている。基本的に、国の基準の60%程度をめどに、保育料のほとんどは低きに合わせた。保護者が支払う保育料は、所得によって徐々に高くなっている。能代市の最高額は月6万円であり、二ツ井町は3万円である。合併後は、3歳児未満12区分、3歳児以上12区分、あわせて24区分である。そのうち4区分で二ツ井町の保護者が、最高1万8千円の値上がり(所得税40万8千以上)となる。今日の私の質問はそこにあった。
 負担増となる区分に15人の子どもがいる。来年度、11人は3歳児以上児となるので負担減となり、残りは4人だけが影響を受けるとの説明であった。少子化対策とは、今存在している子どもだけでなく、これからお母さん達が生みやすい環境をつくることにある。多くは保育料が安くなってよかった。しかし、値上がりの影響を受ける人は割合は少ないとはいえ、何か軽減する妙案はないものであろうか。
 当局は少子化の対策は、保育料だけでなく、国県でもさまざまな施策を講じており、市でも総合的に展開していきたいとのことであった。ちなみに、保育にかかる経費全体に対する保護者が支払う保育料は1割程度である。
2005年11月15日 火曜日
その件に関しては、ジャンヌ・ダルクにならない、なれない
 平成17年6月6日 能代市議会議員政治倫理条例により、4件(4名の議員)の審査請求が住民およそ80名の署名で提出された。一部不備があったので、補正した。平成17年6月21日 請求4件中、3件正式受理。1件については精査のため、保留扱い。平成17年6月24日 保留1件について、条例の請求事項に該当せず、不受理とする。能代山本広域市町村圏組合との請負なので、条例の網がかかっていないので不受理となる。
 このように、政治倫理審査は始まった。審査請求に、私が直接かかわる事はなかった。それ以前、長期にわたって、あなたは能代のジャンヌ・ダルクだから、政治倫理の浄化のために動いてくれと、政和会議員から執拗に要請されていた。陰で全身で(?)応援するので、署名を集めてくれという。しかし、自分は署名集めは事情があって出来ないという。私の親族、友人の署名を集めるように言うが、自分の関係者は署名させられないようであった。あくまでも黒子に徹して名前も姿も表には出せないという。また、請求代表者になってくれという。しかし、平成16年度は審査会委員であるので、自らが代表請求者になるのはおかしいといったが、そんなことは構わないという。政和会に都合のよいジャンヌ・ダルクがご希望であった。
 政和会は議長の席を創政会に与えられ、政治倫理の追求から手を引く取引をしていた。しかし、政治生命をかけて、政治倫理を糾すと言った手前、誰かにやってもらわなくてはいけなかった。平野議員に断られ、梅田議員にていよく断られ、正義に燃えている共産党にアクセスした。そして、請求代表者に「デンコ」をかけて、知らん振り。政和会議員は良心のかけらもない。
2005年11月14日 月曜日
国内のラムサール条約登録地は33ヶ所になった
 今年は小友沼のラムサール条約の登録で、賛否の分かれた能代市である。正式な名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」といい、1971年に採択された。日本は1980年にラムサール条約に加入した。現在144カ国が加入しており、世界に1401ヶ所の加入湿地がある。
 さて、今月8日より、4年ごとに開かれる第9回ラムサール条約締約国際会議がアフリカのウガンダで開かれている。日本には13ヶ所の登録地があるが、あらために、このたびの会議で20ヶ所が登録となり、合計33ヶ所の湿地となった。環境省が5月に公表した全湿地が登録となった。これで、東北地方は1ヶ所から、3ヶ所に増えたことになる。小友沼はこのあと、4年後の第10回会議での登録をめざしている。
 日本での条約の条件は1、国際的に重要である 2、国の法律で将来的に環境保全は図られる 3、地元住民の賛意 である。小友沼で一番の課題は住民の賛意である。原因は、よくラムサール条約を住民が理解していないこと、そして、理解してもらえるように努力してこなかったことである。
2005年11月13日 日曜日
「ドラッグ」 身近な問題である覚せい剤と若者達
 加藤正人映画祭で、最後の映画が「ドラッグ」であった。普通の高校生が、覚せい剤に手を出して、心身ともにボロボロになっていく現実が描かれていた。そして、覚せい剤の魔の手から逃れようとする物語である。都会の問題であると、対岸で眺めてはいられない、地方でも例外ではない。「宇部署が、覚せい剤取締法違反容疑で宇部市の中学3年の女子生徒(15)と、山口市の中学2年の女子生徒(14)を逮捕していた。山口地検は10日、女子生徒2人を同法違反の非行事実で山口家裁に送致した」とのニュースが11日にあった。覚せい剤に手を出すのは簡単であるが、止めるのが難しい。それは、組織的に、若者を毒牙にかけるために、網をはっている。
 能代市のような地方でも、覚せい剤の噂は聞いた事があるが、実態はわからない。 
2005年11月12日 土曜日
フジモリ元ペルー大統領の暗部
 アルベルト・フジモリ元ペルー大統領に対する身柄引渡請求書が、在日ペルー大使より日本政府に提出されていた。それにもかかわらず、元大統領は日本からチリに出国した。身柄引渡請求は、バリオスアルトス事件(1991年11月3日)・ラカントゥタ事件(1992年7月18日)の二つの重大人権侵害事件である。パーティーの最中に軍が突入して銃を乱射し無辜の市民15人を射殺して4名に重傷を負わせた事件と大学に軍が押し入り学生9名と教授1名を拉致し殺害した事件が主な理由である。
 これらはフジモリ政権時代の多数の人権侵害事件の代表的事例である。この事件に関して国際逮捕手配書が発行されている。フジモリ氏は1990年に政権についた後、軍を権力基盤とし、テロ撲滅の名の下に上記のような事件を多数起こしたのみならず、恩赦法の制定により加害者を免責し、ペルー国内での責任追及の道を閉ざした。

 日系ペルー人であるフジモリ氏に近親感はあるものの、独裁的政権をつくりあげ、人権を蹂躙した元大統領に対して、日本政府も毅然たる態度をとるべきである。南米やアラブ諸国やアフリカの国々の政治的未熟さ、人権意識の欠如に、暗澹たる想いをいだいている。ところが、先進国であるフランスでも同じ様なことが起きている。なんという時代だ。
2005年11月11日 金曜日
斉藤市議の政治倫理観と道義的責任を問う
 能代市発注の水道工事の談合で9業者が10日間の営業停止の処分を受けた事を、昨日のここのHPコーナーに書いた。その業者のひとつに斉藤建設がある。代表者の長男の宗一郎氏はその会社の平社員との届け出をしており、かつ能代市議である。しかし、住民から実質経営者としての疑義有りとして政治倫理審査の請求が出された。議会が自浄能力を失っており、まっとうな審査はされることなく、疑義はウヤムヤのまま審査は終結した。現実は斉藤建設は談合で刑事処分を受け、指名停止処分を受け、営業停止処分を受けた。これだけの重大事件の当事者であることに斉藤議員はどのように対応するつもりなのか。政治倫理観と道義的責任を問いたい。
 政治倫理審査を請求した市民の代表者は署名した市民へメッセージを出しており、その中に次のような事を述べている。
 「政治倫理審査会は市民から疑義が出されたとき、真相を究明するための独自の権限を持ち、調査する機関であるべきはずだ。自ら何もせずに、市民から出させた書類のみで審査し、「不十分だから」という理由で「勧告を行わず」と無罪放免した事は納得できない。
 斉藤、後藤両議員の配偶者、同居の親族が取締役になっている登記簿謄本(履歴事項全部証明書)を私が提出し、妻ないし同居の父が「実質経営者」である事を証明したのに、政和会委員が「それでも不十分だ」と主張するのであれば、もはや能代市の倫理条例では、いかなる行為にたいしても勧告することは出来なくなる」と。
 自民党会派創政会議員が、違法行為、脱法行為との疑義のある行為をなんら恥じることなく繰り返す事を、私は議会人の一人として恥じる。そして、政和会や市民の声といった傀儡会派がそれを支援することになんら躊躇がない事を、わたしは残念に思う。
2005年11月10日 木曜日
下水道工事談合で9社が秋田県から10日間の営業停止処分を受ける
社名 代表者 入札額 (下水道談合事件) 県と市の処分 刑事処分
佐々木工務所 佐々木雅昭 4000万円 99,6%で落札(予定額4015万5千円
その後潟}ックスが吸収合併
県・市3ヶ月指名停止 懲役1年6ヶ月
執行猶予3年
鈴木土建 鈴木肇 4250万円 能代商工会議所前会頭
建設業協会会長
県・市2ヶ月指名停止 
県が10日間の営業停止処分
罰金刑
斉藤建設 斉藤正寛
(82歳)
4300万円 長男宗一郎氏は現能代市議
実質経営者との疑義で
政治倫理審査請求があった
県・市2ヶ月指名停止 
県が10日間の営業停止処分
罰金刑
工藤建設工業 工藤孝喜 4200万円 県・市2ヶ月指名停止 
県が10日間の営業停止処分
罰金刑
佐藤建設工業 佐藤秀雄 4290万円 自己破産 倒産(管財人)  県・市2ヶ月指名停止 罰金刑
秋北建設工業 佐々木鉄広 4260万円 元能代市議 県・市2ヶ月指名停止 
県が10日間の営業停止処分
罰金刑
秀栄建設 佐藤秀久 4190万円 県・市2ヶ月指名停止 
県が10日間の営業停止処分
罰金刑
石山建設 石山政光 4240万円 県・市2ヶ月指名停止 
県が10日間の営業停止処分
罰金刑
水葉工務店 浅田竜太 4100万円 県・市2ヶ月指名停止 
県が10日間の営業停止処分
罰金刑
三熊興行 三熊金五郎 4350万円 県・市2ヶ月指名停止 
県が10日間の営業停止処分
罰金刑
小森建設工業 小森洋 4340万円 県・市2ヶ月指名停止 
県が10日間の営業停止処分
罰金刑
 能代市が発注した下水道工事で談合で処分を受けた11社の建設業者のうち、破産または吸収合併された2社を除く9社に対して、秋田県は10日間の営業停止の処分を発表した。

 県と市から指名停止3〜2ヶ月の処分、能代簡易裁判所から罰金50万〜30万円または懲役刑、そしてこのたびは10日間の営業停止である。能代市はすぐに契約や見積もりに関して、この処分の対応をするとした。しかし、談合というものは、ひとり建設業界だけで成り立つものではない。すべての談合は、官製談合である。このような事態になった責任の大部分は能代市そのものに原因が内在している。宇野前都市整備部長が逮捕された事件は、その事を象徴している。能代市の競争入札制度そのものが、市民の求める公正・公明さに対して、ザル制度である。市民は市の発注する工事全てが談合であるとの確信的疑惑を持っていることに対して、能代市には説明責任と制度の小手先でない実質的改正の義務がある。
2005年11月9日 水曜日
「ひだまり工房」の佐藤範子さんのニュースに接して
 11月7日のさきがけ新報の夕刊に団塊の世代の大量退職のテーマに、能代市桧山で工房を開いている佐藤範子さんと「ひだまり工房」が載っていた。桧山を通ると案内看板を拝見することがあり、素敵な人生の後半を送っていいるんだなあと思っていた。
 団塊の世代の退職が迫っているが、第2の人生をどのように送るかでその人の人生観をはかることが出来る。「ひだまり工房」を開き、自分のため、そして地域のために第2の人生を送っている佐藤さんに乾杯である。もちろん、紙面に現れない苦労もあることだろうが、実行する勇気を尊敬する。
 私には、自分自身の第2の人生のアウトラインがまだ描けない。どうしたらいいのか、走りながら、自分の心と対話するしかない。
2005年11月8日 火曜日
「パリは燃えているか?」 フランス暴動が拡大
 かつてイランのホメイニ氏などが亡命していたことでもわかるように、フランスは他国からの移入者に対して寛容な社会であったと見られていた。しかし、多くの移民を受け入れてきたフランスの脆弱さがここに来て露呈した。先進国では異例の夜間外出禁止令を出すほどに、暴動が過激化している。
 さる10月27日、パリ北東のセーヌサンドニ県で警察官に追われたと思った少年2人が変電施設で感電死したことを機に、アラブ系移民が不満を爆発させた。そして暴動は全国に拡大した。少年感電死事件は、いつ発火するかもしれないほど不満が鬱積した移民社会問題の引き金となった。
 かつての植民地であった北アフリカからのアラブ系移民が住む地域は、ユダヤ人ゲットーやネイティブアメリカン(インディアン)居留地のような絶望の地である。失業率が飛びぬけて高く、進学率も低く、職業訓練のチャンスも少ない。
 ドイツのトルコ人問題、日本の朝鮮半島から来た人々の存在、かつて他国を植民地にしたツケや安易にいわゆる3Kの仕事をになわせるために外国人労働者を受け入れたツケは、長期の不満沈降期を経ていつか爆発する危険性を内在している。
2005年11月7日 月曜日
母と娘のビミョウな関係 女子高生がタリウムで実母を殺そうとした
 静岡県の高校1年生の女子生徒が、実の母親にネズミの駆除などの使われる劇薬タリウムを飲ませ殺害しようとした疑いで逮捕された。女子高生の冷血ぶりがインターネットの日記に記入されているとして報道されたが、その心理をマスメディアが解説しきれていない。男子高校生と母親の間では起こりにくい事件である。母が娘に、あるいは娘が母に、殺意にも近い憎しみを持つ瞬間がある。つねに、愛と憎しみが表裏の感情となって存在する。憎しみを実行に移すか否かは別にして、同姓としての母娘の依存的関係と冷静な批判は、時として危険性をはらんでいる。
 母娘の関係に比べ、息子と母親の関係は心理学者フロイトのいうエデプスコンプレックスという心理学のジャンルとなっている。(ギリシャ悲劇の背徳の王オイディプスは、あらかじめ神に定められた運命に翻弄され、予言どうりに父を殺し母と交わり、もう何も見たくないと王は自らの目を剣でついた)
 普通の母娘関係であったとまわりの人たちが見ていた。そう、普通の日常であったことだろう。しかし、事件は起きた。
2005年11月6日 日曜日
藤田貴子さんのハーモニカを聴いて
 今日の峰浜村の手這坂の「秋の桃源郷まつり」で、北秋田市の(旧合川町)の猿倉人形芝居と藤田貴子さん&お弟子さん達のハーモニカ演奏があった。能代市の藤田貴子さんのマイクなしのハーモニカの音色が優しく耳に響いてきた。ハーモニカはこんなにも豊かな音色を出すんだとあらためて感動した。
 全国大会で最優秀賞を獲得した「砂山」もよかったが、最後の曲「コンドルがゆく」がとくに良かった。ベル・ヴェントスの演奏で聴いたばかりなので、その印象が強かったが、繊細な音色の「コンドルがゆく」もとてもよかった。長い3本のハーモニカを使っての演奏は、フォルクローレをすっかりハーモニカの魅力でつつんでいた。身近にこんなすばらしい演奏家が存在している事は、能代市民として幸せなことである。
2005年11月5日 土曜日
市回収のペットボトルのトレーサビリティー(流通履歴)も考える必要がある
 容器包装リサイクル法の見直しが審議中である。ペットボトルに関しては、平成16年度ではおよそ20万トンが中国に輸出されている。分別収集した市町村が、需要のある中国ルートに売却している。つまり、いままではペットボトルの処分費用を負担していた市町村が、中国ルートに分別収集したペットボトルを流すことによって、収入を得ることになる。
 その結果、ボトルからボトルを作っていた国内再商品化事業者は落札量がゼロとなり操業停止、もう一社は経営破たんした。また、中国に輸出されたペットボトルがどのように再生されているのか、トレーサビリティーが見えなくなっている。ペットボトルからの悪臭や水処理の状況や処理過程の騒音等の安全・安心にベールがかかっている状態である。バーゼル条約 (正式名称:有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約)に関しても、問題が生じてくる可能性がある。
 市町村がいままでお金を払って処理していたペットボトルが、逆に収入源となるので中国ルートに流したがために、国際問題を発生させ、結果高くつくことも考えられる。能代市もペットボトルのトレーサビリティーに関心を持たなければならない。
2005年11月4日 金曜日
「煙が目にしみる」 展楽座15回公演
 二ツ井町のアマチュア劇団展楽座の15回目の公演が、旧天神小学校体育館で行われる。木戸銭が大人千円、学生が五百円である。わたしは「えっ、素人演劇なのに千円もとるの」と素っ頓狂な声を上げた。敵もさるもの「我らが演劇を見たら、そんなこと言わなくなる。あっちこっちから、お座敷がかかっているセミプロ級の劇なんだから」と反論された。
 そうか、そうか。稽古のお話をうかがっていると、劇団員の熱情が伝わってくる。本気なんだ。本当に好きなんだ。出し物の題は「煙が目にしみる」である。可笑しゅうてやがて悲しき、大人の演劇のようである。ぜひ足を運んでみよう。
 音楽会は気楽に出かけられるが、演劇となるとドッコイショという気分になる。でも、「煙が目にしみる」は何かたのしそう。公演は11月12日(土)で、1回目は午後2時から、2回目は午後6時半からである。旧天神小学校は、きみまち公園の前の新しい道路を通って5分のところである。出かけて観ませんか。
2005年11月3日 木曜日
庶民&企業はたくまい 第3のビールがよく飲まれている
 ビールより税率が安く庶民の愛飲著しい発泡酒に対して、「貧乏人から、税金をとるのが一番手っ取りばやい」とばかりに、発泡酒の税率を上げた。ところが、庶民も企業もたくましいものである。そこで、ビールより4割ほど安い第3のビールが登場した。
 その背景には、日本の酒税の特殊性がある。欧米などでは、ビールの税率は主にアルコール度数が上がるほど税率も高くなる。日本はビール類への課税は原材料のなかの麦芽の比率などによって4段階に分けている。ちなみにサッポロの第3のビール・ドラフトワンは、原料に一切麦芽を用いず、エンドウ豆から抽出した「エンドウたんぱく」を使ってビール酵母を発酵させている。
 ビール類では次々に節税が工夫されるのに、第3のウイスキーやワインが登場しないのは、ビールなどの税率が他の酒類より高いからだ。希望小売価格のうち、酒税と消費税をあわせた税負担率はビールで38・7%、発泡酒でも35・6%に達するが、ワインは10・3%、清酒は17・9%しかない。だから、ビール以外のお酒では節税による低価格競争が起きにくい。
 第3のビールはけっこう美味しく、見栄をかなぐり捨てて飲んでいる。スーパーでもお父さんたちは悩みつつ第3のビールにしている。ビールの税率低減改正することを国会で検討してほしい。
2005年11月2日 水曜日
まちを理解するには歩くのが一番 足が情報の泉である
 まちを歩くといっても、乗り物に乗らないということではない。車や公共交通手段を使うが、可能な限り、まちを足を使って歩くということである。ドイツのベルリンもハイデルベルヒもケルンも、ポーランドのクラクフも、イギリスのエジンバラも、南アフリカのケープタウンも、今でも迷うことなく歩けそうな気がするのは、若かりしころひたすら足で歩いたからである。
 ところで、来年3月21日、二ツ井町と能代市が合併する。二ツ井町は中心市街地には時々足を運んでいたが、周辺地区に関してはあまり情報がなかった。そこで、紅葉狩りを兼ねて少し歩いてみた。合併して、わがまちとなると思うといとおしさもあり、なんと自然が豊かなまちなんだろうと感動ひとしきりである。県内随一の高齢化地域をひしひしと感じた。しかし、住民の人柄の良さと、高齢者が土と親しんでいる姿を見て、少子化に危機感を感じても、高齢化の危機感は少子化ほどではない。
 そこで、二ツ井町を、町長のイメージで判断してはいけないという事を再確認した。
2005年11月1日 火曜日
少子化・男女共同参画担当相の猪口邦子氏の青いドレスがどうしたというのか
 宮中での認証式に青いドレスで列席した小泉チルドレンの猪口邦子少子化・男女共同参画担当相は、確かに場違いなくらいに目立ってはいた。だけど、それがどうしたというにか。そんなことでマスメディアが騒ぐなんて、なんと平和に日本だろう。そんな間に、大事な法律がろくな審議もされないままに、すいすいと首相の意のままに通っている。小泉戦略が磐石の態勢で独走している。
 猪口・小池大臣ともに、評論家達が目立ちたがり屋で野心家であると、けっしてプラスと思えない評定をしていた。このような場合けっして男性大臣には使われない日本語である。そんなことで凹んでいる彼女たちではない。赤いドレス、青いドレスでマスメディアを煙に巻いて、自らの目指す国民生活安定の施策を展開してほしいものである。
 能代市にも3人の女性市議がいるが、それぞれが独自の存在感を発揮している。よきにつけ、あしきにつけ、評価される事は、評価の対称にさえならないよりはましである。出る杭は打たれる、出すぎた杭は更に強く打たれるものである。打たれてナンボの世界である。
2005年10月31日 月曜日
残念、プロ棋士とコンピューターの公開対局の禁止
  人間対コンピューターの歴史的なチェス対決が10月19日、 バーレーンで最終戦を迎えた。 モスクワ出身のチェス世界チャンピオン、 ウラジミール・クラムニク氏(27歳)は、ドイツ製チェス・コンピューター 『ディープ・フリッツ』と戦を繰り広げてきた。このディープ・フリッツというのはディープ・ブルーとは別物だ。 ディープ・フリッツは、ディープ・ブルーより手強いと考えられていた。が、開発費ははるかに安い。 プロセッサー8基を搭載する4万ドルの『ウィンドウズXP』で作られた。 このソフトは約100ドルで誰でも購入できる。前回世界チャンピオンを撃破したディープ・ブルー(IBM製) プロセッサー32基搭載のスーパーコンピューターで駆動し、開発費は50万ドル。ディープ・ブルーはディープ・ソートを破ったチェスの世界チャンピオン、ガルリ・カスパロフを負かすことを目標とした。
 ということで、チェスの世界では、コンピューターと対戦する事はいまや特別なことではない。人間が対局することでコンピューターの開発に貢献してきた。チェスと将棋は種類が違うといえばそれまでだが、対局すると除名とはあまりではないか。やがて、チェスの世界と同じ様に、近未来、プロがコンピューターに負けるだろう。
 羽生名人も将棋のコンピューター・ソフトなしでは、研究が出来ないという。やがて、プロとコンピューターの対戦は避けて通れないだろう。
2005年10月30日 日曜日
クーリングオフ、化粧品の場合は
 訪問販売の相談事が知人からあった。自宅に来た親しい知り合いから、化粧品のセットを買う羽目になってしまった。2、3日つかったが、セット価格があまりにも高く、支払いが困難であるので、どうしたらいいのか。このような相談は、「・・であろう」というのは禁物で、すぐに専門家に相談した。
 契約書を交わしていなければ、クーリンオフは無期限であるので、返品することがいつでもできるとのこと。契約書を交わしていたら、クーリングオフ期間内であれば返品はもちろんである。知人は契約書を交わしていなかったが、すでに化粧品を使ってしまっていたとのことであった。そんな場合でも、使用した化粧品ごと、そのセットを返すことが出来るとのことであった。
 契約書を交わしていても、法外な値段や、常識外の品の場合は、契約を解除できるという説明であった。契約事項によって、ケースバイケースなので、一人で悩まずに、専門家に相談する事を必要である。
2005年10月29日 土曜日
野呂田芳成氏 党紀委員会より最も厳しい「除名」処分となる
 能代山本の自民党は、正確に言うならば「野呂田芳成党」である。今となっては"・・であった"と表現していいのかもしれない。所詮利権で結びついている集団は、美味しい餌がなくなれば、その日のうちに背中を向けるものである。野呂田党能代市議会議員たちは、口をぬぐってあらぬ方向をむくのみである。28日の発表は、当選・落選・不出馬を問わず、野呂田氏に最も厳しい判断が下された。「信念を通した」と評価する者もいるだろうが、どのような評価をしようとも、いまや何の影響力もないだだの老害議員でしかない。佐々木喜久治元秋田県知事と同じ運命をたどった。
 自民党という虎の衣を、我自身こそが虎と思ったことだろう。野呂田先生といって、靴まで舐めんばかりであった土建・建築業者や八竜町長などの首長たちは、いったいどのような変わり身を見せるのか、これこそ「劇場型」、次も幕が開くのが待ち遠しい。
2005年10月28日 金曜日
コンプライアンス(法令遵守)意識の決如はやがて死に至る病となる
 コンプライアンスが大事であると主張はするが、時々スピード違反で捕まる。道徳心が大事だというが、時々両親に嘘を言って平気な顔をする。生きとし生ける者、まったく矛盾だらけである。人間は間違いを犯すものである。無意識であれ、意図的であれ。しかし、修正しようとする意識も働くものである。
 堤前コクド会長はインサイダー取引や有価証券報告書の虚偽記載などで、東京地裁から懲役2年6ヶ月執行猶予4年、罰金を言い渡された。私企業といえども、いや、私企業だからこそ、社会的責任とコンプライアンス意識は社運をかけて守るべきものであるということが、この裁判から見えてきた。長期にわたり、企業のトップが違法行為を続けた。違法行為が続くと、やがてそれが違法であるという意識が麻痺してくる。その時すでに、奈落への坂を誰にもとめられないスピードで転げ落ちている。
 能代市議会でも条例違反と自らわかっていながら違反を続け、人事で有利な取り計らいを受けた議員が、それが違反とわかっていながら、違反でないと恥じもなく言い続ける。コンプライアンス意識の決如は、死に至る病となる事は、前コクド会長を見ればわかるだろう。
2005年10月27日 木曜日
「かずこ通信」を発行し続け、自分も成長したかな。
 インターネットの時代とは言うものの、能代市の高齢化がすすむにともない、ITに乗りきれない人口もけっこう多い。そこで、ホームページとはべつに、紙面での議会報告「かずこ通信」を発行しているが、市民の反応が様々で、好意的なこと多くうれしい。
 親しんでもらえるように写真を多用している。というより、わたしは写真が大好きで、若いころからアルバムづくりが楽しみであった。私の写真の技術はゼロなのだが、テクニック無しでも写真そのものは好きである。でも、デジカメとなり、カメラのほうが勝手に進化しているので、私の写真好きに拍車がかかっている。そこで、HPの画面作りや議会便りの編集に、写真がとても役に立っている。逆に、HP・「かずこ通信」に写真を使おうと思うと、写真を撮ることになにやら生きがいを感じてしまう。又、文章を書くことも子どものころからの楽しみの一つである。
 「かずこ通信」は春・秋の半年ごとなので、5回目となるが、発行するという行為を通じて、自分自身がわずかばかりながら成長しているのではないかと"錯覚"している。
2005年10月26日 水曜日
アメリカ公民権運動の母 ローザ・パークスさんが92歳で亡くなった
 アメリカの黒人公民権運動の母というと何か特別な存在のように思われるが、ローザ・パークスさんは黒人差別を理不尽だと思っていた普通の働く女性であった。それは1955年の出来事であった。55年というと自民党の55年体制が出来た年、バンドンで第1回アジア・アフリカ会議が開かれた年である。その時、アメリカはまだ人種隔離法の下にあった。ローザさんはデパートの洋裁師の仕事を終わり、帰宅のために混雑したバスに乗り、席に座った。白人運転手は、白人にその席を譲るように言った。彼女はとても疲れていたし、そんな事はおかしいときっぱり断った。そして、警察に逮捕された。
 ローザさんが住んでいたモントゴメリー市の教会には27歳のマーティン・ルーサー・キング牧師が存在していた。ただちに、バスボイコット運動が起こった。1年以上も続いた。この事件がキッカケで黒人解放運動は全米で盛り上がり、64年に公民権法が制定され、人種の平等すすんだ。キング牧師が頭角を現す運動にもなった。
 ローザさんの逮捕について連邦最高裁は56年に、バス会社による黒人差別は違憲だと判決を下した。彼女は全米黒人地位向上協会をはじめ、様々な団体から表彰され、かつ1999年のクリントン大統領から最高の栄誉「自由勲章」を受けた。
 能代の政治倫理だって、公文書の登記簿さえ、「実証性がない」(創政会委員)といったり、「不十分だ」(政和会委員)といって、正義を求める市民を否定した。しかし、審査請求した市民は能代のローラ・パークスさんである。やがて正義は遅れてやって来る。 
2005年10月25日 火曜日
超高齢化社会到来、ただいま我が家は超高齢化を実践中
 高齢の両親の面倒を見るのは大変でしょうとよく言われる。両親に言わせると、いい年こいた娘の世話でオチオチ死んでもいられないというである。死ぬヒマもないという事は、それだけ長生きのテーマを与えているのだから、親孝行しているともいえる。二人とも80歳を過ぎて、知的に問題ありだが、それなりの生活の仕方をしているので、それ自体で大きな問題でもない。
 別所帯なので、わたしは24時間体制でアンテナを張っていなければならない。もっとも、介護で気に病むこともないわたしであるが、この11月からは、ヘルパーさんを午前と夕方、毎日2回来ていただくことにした。今までの生活パターンへのこだわりの強い高齢な両親に対応するヘルパーさんも大変だということはわかるが、職業意識の強い方が来てくれているのでとても助かっている。
 手持ち不如意で時々、お金を借りるが、絶対・完全・必ず記憶して、忘れずに請求する。オ・ミ・ゴ・ト!
2005年10月24日 月曜日
破壊するための論議を展開する自民党とその傀儡会派にうんざりする
 能代山本三消防組合が合併し、能代山本広域市町村県組合消防となる作業が進行中である。能代地区、山本南部地区、二ツ井藤里地区の3地区の消防は、例えば、階級や職名が同じでも、それぞれの昇級制度が異なっている。そこで、新体制への調整は難航した。それでも合併しなければならないのは、市町村の危機的な財政難、そのうえ国からの補助金の大幅カットがある。また、国の方針で人口10万以上での消防体制への整備促進がある。合併することによって、高規格設備などそろえやすくなるなどのスケールメリット、究極の行政改革との認識がある。階級や職名、給与待遇などで、職員は合併の痛みを分かち合うことになる。広域住民の安全、安心のためにそれに耐える覚悟とのこと。
 しかし、7市町村合併破壊と同じ事を自民党と傀儡会派が又繰り返している。竹内議員は「平準化した後の4〜5年後に、合併したほうがよい」との主張であった。幼稚園児でもあるまし。合併するから平準化の努力をするのであって、4〜5年後に合併するかもしれない平準化の痛み分けなど出来るはずもない。広域合併の反対のための反対である。高齢議員のモジョをきくことにいいかげんうんざりである。まあ、それが仕事ですが。
2005年10月23日 日曜日
八竜町議が横領罪で起訴 
 八竜町議が消防団員の報奨金などを横領したとして、能代警察署に逮捕され、秋田地裁能代支部に起訴された。およそ300万円ほどの使途不明金があるという。分団長と会計係を兼務していたというから、こういう輩に会計を任せる事を「猫に鰹節」と言うのだろう。
 辞職するまで5期も議員を務め、おまけに副議長にまでなったという。この手の悪事というのは、つい出来心で間違いを犯したというのではなく、性格が無法的で継続的なものである。山本町の近藤前町議のようなものだろう。議員が犯罪者になったのではなく、犯罪者が議員になったようなものである。たいてい、多くの町民はその性格や悪事をうすうす知っているものである。にもかかわらず、金権選挙の魔力に負け、投票するものである。
 他町の議員の悪事を対岸の火事として眺めていられない。能代市でも、政治倫理条例を議会が丸ごと骨抜きにした。自らルールを作って、自らルールを破り、市民に指摘されたら、そのルールを曲解し捻じ曲げ、何事もなかったごとくルール違反を続けている。
2005年10月22日 土曜日
「この頃は旅をしているの?」ときかれ、なんと答えたらいいのやら・・・
 婦人の家まつりに参加したら、ある女性が「この頃、海外の旅をしていますか?」と私に尋ねた。なぜか、私にとって海外といえば、ヨーロッパとかアメリカ、アフリカである。韓国や中国などは、一衣帯水のお隣さんのような気安さがあり、私にとって海外旅行の気分になれない。どちらにしろ、国内はたまに出かける事はあるが、すっかり地元に根っこが生えたような生活である。
 先日、深浦でイタリアオペラのアリアを聴いた。その時、フィレンツェのアルノ川にかかるポンティベッキョ(橋の名前)の話題が出た。フェレンツェは何度も訪れた大好きな街である。アリアを聴きながら、わたしはイタリアを旅していた。「時々、心の旅をしています」と答えればよかった!
 花のフィレンツェといわれるほど、ルネッサンス期に栄え、時計が止まったかのようにその時代を今に残している。バスで小1時間も行けば、ローマ時代の遺跡が残っており、2千年の歴史を今に刻んでいる。そうそう、ポンティベッキョは橋の両脇に宝石店やらお土産店があり、街の名物の一つである。わたしは、ローマ時代風の小さな蝋燭立てを1対買った。風流を解さない無粋な母は、それをお稲荷さん用の蝋燭立てとして今も使っている。若かりしころ、年中旅の空であった事は、今となっては心の宝石である。
 あ〜あ、ダメだダメだ、昔の話をなつかしむ年にはまだまだ早い。
2005年10月21日 金曜日
契約検査課と議員の暗黙の了解か?政治倫理審査会中に当事者の会社が市との契約を平然と結ぶ
 議会議員政治倫理条例は、第二条に「議員は市民全体の奉仕者及び公共の利益の追求者として、自己の職責を自覚し、その職責にふさわしい人格及び倫理の向上に努めなければならない」と明記している。倫理感として議員の矜持をただす事を求めている。しかし、いまや政治倫理条例は汚辱にまみれてしまったようだ。
 審査請求を出された一人である後藤健議員は配偶者を潟}ルケンスポーツの経営陣の一人として、法務局に登記している。政治倫理条例第十一条には「議員又は議員の配偶者若しくは同居の親族が実質的に経営に携わっている企業は、市長との工事請負契約、業務委託契約及び物品購入契約の締結を辞退するよう努めなければならない」との条例の違反が明らかである。これが違反でなくて、何をして違反といえるのか。しかし、倫理条例が「努力規程」であって「義務規定」でない、または登記簿さえ実証に値しないとして、勧告さえ行われなかった。
 その政治倫理審査会の最中に政倫審を愚弄するがごとくに、9月13日に「固定式リング及びボード等取替え修繕4箇所」、金額58万3800円の契約を潟}ルケンスポーツとして市と契約を結んでいる。契約検査課は9月9日、市内業者を対象に応募型指名競争入札をしたが潟}ルケンスポーツ1社のみの応募であった。このような場合は、再度入札のために全県に広げて応募を求めるものである。このたびは、もともとその備品器具を設置した業者が潟}ルケンスポーツであったことから、落札させたという。しかし、全県に応募を求めなかった最大の理由は、再公募をすることにより、議員側からこの後の様々な仕返しなどを恐れてのことである、と入札に詳しい職員は話していた。
 議員政治倫理が乱れている事は住民は知っているし、それが議会で審議されていたことも知ってる。ところが、契約検査課は、法律に違反していると明確でないかぎり、ふじ通商の近藤社長(現在塀の中だが)とさえ契約を結ぶと言い切った。契約検査課は住民が求めている公平、公正性をなんと考えているのだろうか。住民の血税を使うという事は「疑わしきは、慎重に」という姿勢が必要である。議員を恐れて、毅然たる態度を取らない事は、裏を返せば住民への背信である。宇野前都市整備部逮捕の教訓はここでも生かされていない。
 しかし、最も問題なのは後藤議員である。審査請求された当事者でありながら、その期間でさえ矜持をただすという倫理感さえ持ち合わせていない。
2005年10月20日 木曜日
いつだって後悔する親孝行
 友人が母親をなくし、もっといろんなところを見せてあげたかった、あっちこっちの温泉に連れて行ってあげたかった、と後悔しきりであった。父を亡くすのもつらいが、母を亡くすのはまた別のつらさがあるのだろう。友人の涙を見るのは、私もつらい。
 わたしは二人足して半人前であるが、両親がいまだ憎まれ口をきいて喧嘩をしている。週に2〜3回、温泉に連れていっている。ただし、忙しい私の空いている時間なので、相手の都合は考えていられない。でも、きっと、友人と同じ様に、親が天に召されたときは、もっといろんな温泉にゆっくり連れていくべきであったと後悔する事は必至である。
 自分の食べたいものは自分で選びたいようなので、いつも決まったスーパーに連れて行き、自由に買い物をしてもらう。新しい店などは陳列棚の位置がわからなく、戸惑うからだ。それでも、たまに新聞広告を見て、あの店この店に連れて行ってほしいと頼まれる。たいていは、時間がないのと、外出時のあれこれと手間がかかるので、お断りである。きっと、これも、後になったら自分の用事や楽しみを優先させて、親の希望をかなえてやらなかったと後悔することだろう。
 首都圏にいる長男である弟は、親不孝な私に、かつては注意もしていたが、「あんたが最大の親孝行をしたよ。選挙に立候補し、戦ったということがそのことだよ」といったことがある。その言葉に甘えて、我が親不孝はまだまだ続くだろう。
2005年10月19日 水曜日
能代のリサイクルポートと小坂製錬のリサイクル原料の新型炉
 同和鉱業の子会社である小坂製錬が、リサイクル原料のための新型炉を総工費百億円で建設する予定である。年間の処理能力は現在の5万トンから一挙に20万トンになる。リサイクル原料の陸揚げ基地として、能代港がリサイクルポートとして浮上してくるだろう。リサイクル原料の基地化にともない、環境汚染の対策も必要となってくるだろう。小坂製錬が進めようとしている非鉄金属の生産原料は、私たちが毎日使っている携帯電話やデジカメやテレビやラジカセの中にある。
 リサイクル産業の創出に能代港が利活用されるのは、能代市の施策の方向性に沿っている。同和協業系の企業と船川港との結びつきは歴史的に深く、例えば汚染土壌の陸揚げは船川港を基地としている。これから、リサイクル原料の調達先の多様化によって、能代港が最短の距離にある港として浮上してくる。その時、能代市の対応は前向きであるべきである
2005年10月18日 火曜日
山本町議の底なしの「ワル」の度合い 能代も大差なし
 またまた収賄容疑で逮捕された山本町議の近藤吉雄(70)容疑者である。近藤容疑者に関しては、町議が犯罪者となったのではなく、犯罪者が町議になったのである。とかくの問題を多くの町民は知っていた。にもかかわらず、金銭で票を買い町議となったとされている。
 近藤容疑者は山本町における選挙のあり方を象徴している。山本町民は、近藤容疑者の70年の生き様を重々知っていいながら、このような恥ずべき人物に票を投じた。1票2万円の風評があるが、山本町が被った損失やイメージダウンの価格が2万円では悲しすぎる。世の中には様々な人物が存在するが、このような人物は議員になっていはいけない。山本町民はその程度の認識さえなかったのか。
 とはいえ、能代市も同じ様なものである。談合で刑事罰を受けた会社の実質経営者とされている人物が市議として存在している。倫理審査会では、所属会派だけでなく、傀儡として政和会・市民の声の各委員が、人事で優遇を受けた見返りに、疑義有り議員の擁護に汗を流したような。
 山本町の近藤町議の問題は、我が能代市の問題でもある。
2005年10月17日 月曜日
由利本荘市、横手市、湯沢市の市議選の行方は・・・
 由利本荘市は定員39人に対して60人が立候補、横手市は34人の定員に73人が立候補、湯沢市は30人の定員に44人が挑戦する。何れも合併の影響で立候補者が多く、激戦になった。当選ラインもあがり、せっかく増加傾向の女性議員は減少するのではないかと懸念されている。また、新人の立候補が少ないことも気になる。20代・30代の候補者が各1〜2人で、40代ですら1桁台の立候補数である。女性候補が11人であるが、全員の当選を願っている。だれも経験したことのない選挙となる。この行方はどうなるかわからない。
 能代市は来年3月21日に二ツ井町と合併となり、設置選挙が行われる。現在、能代市は26人の議員、二ツ井町は20人である。合併で、新定員数は28人となる。大幅なリストラであるが、住民感情からするとそれでも多いのかもしれない。住民側に目を向けてこなかったせいである。いずれにせよ、3市の結果は23日(日)には判明されるだろう。 
2005年10月16日 日曜日
キューバの最高指導者 カストロ国家評議会議長 気分だけは衰えず
 いまや世界広しといえども(実際はあまり広くもないが)、陳腐な社会主義を掲げ、宗教的独裁国家を維持しているのは北朝鮮とキューバくらいである。同じ様に貧しくとも、北朝鮮の暗い悲惨さに比べると、イメージ的にキューバはラテン系の明るさがある。(雰囲気だけは)
 カストロ議長は79歳となり、キューバ革命から46年間最高指導者の位置を保持してきた。宗教的独裁国家の常として、次期指導者として家族を指名するものであるが、カストロ議長は弟の国防相にその地位をわたす気配がないという。自らの家族でさえ、アメリカに亡命する有様である。この手の指導者にありがちな、自分でなければこの国は持たないとの思い込みがあるのだろう。
 カストロを支えている取り巻きも、カストロがこの頃ボケ気味であることは、やりやすいので、かえって延命策をとることになる。そういえば、この地にも似たような存在、ミニカスロト野呂田芳成氏がいらっしゃる。
2005年10月15日 土曜日
秋田県第3セクターの赤字体質脱出のなやましさ
 秋田県が25%以上を出資している第3セクターの経営状況が公表された。44法人のうち23法人が多額負債や累積赤字を抱えている。第3セクターとはいえ、親方日の丸気質がなきにしもあらずであろう。3セクのトップに県の天下りが16法人である。たとえ無報酬であれ、不況で厳しい経営を乗り切らなければならない組織に、営業一つやったことのないトップが横滑りして、采配を振るって、赤字体質を脱出できるはずはない。
 こんな事とうの昔にわかっているのに、まだ天下り人事を続けて「適切な人材を登用することが望ましい姿」と知事が答えている。カルロス・ゴーンをひきだすまでもなく、赤字体質改善に組織の痛みがともなう。肉を切り、骨を砕き、激痛が走るだろう。それが出来ないから、厳しい経営だといいながら、税金投入を期待し、小手先改革で済まそうとする。秋田版カルロス・ゴーンを彼らは必要としていない。真の改革は、組織は残っても、わが身を危険にさらすからである。
 天下り人事は「今までの経験と知識がある」と決まったフレーズで続けられてきた。つまり、その「今までの経験と知識」こそが、赤字体質そのものである。
2005年10月14日 金曜日
ナンバーワンもオンリーワンもノー 自殺予防の重点地区となった能代市
 この9月定例会で自殺予防をとり上げ「住民が主体となった自殺予防組織が最も効果的であるが、やはりそのための仕掛け、きっかけつくりを市の施策として繰り返し企画することが必要である。住民の4人に一人が身内や身近な人の自殺の経験しているといわれてる。自殺のメカニズムも解明されてきており、予防も先進地の取り組みを見れば何が必要かがわかる。能代市の取り組みは遅れている。自殺予防は住民が積極的にかかわり地域全体で取り組まなければならない。それは街づくりでもある」との趣旨で一般質問した。
 自殺率は、10年連続秋田県がワーストワンである。その中でも県北地区が高く、能代市もその例外ではない。秋田県では今後5年間、能代市を自殺予防モデル事業対象地区に指定した。ワーストワンであった10年間で秋田県の自殺者数は小さな町の人口にも匹敵する多さで、町が一つ消えたようなものである。
 市長答弁も前向きであったが、やはり住民が自主的にどうかかわるような仕掛け、きっかけをつくれるかがポイントである。又、わたしたち住民自身が、積極的に向かい合いかかわりあう意識を持たなければならない。
 私自身、とても大事な友人をなくしている。なくなった場所の近くで、米作りにかかわったが、そこに行くたびに鎮魂の思いは消えていない。
2005年10月13日 木曜日
ドイツ初の女性首相アンゲラ・メルケル氏の誕生に期待する
 2大政党の連立でドイツ初の女性首相が誕生する予定である。とはいえ、アンゲラ・メルケル氏の首相としての政治的手腕は未知数(当たり前)であり、これに異論を主張する議員もおり、前途多難のようだ。2大政党の、今までの政策路線はあまりにも隔たりがあり、木に竹を接ぐような連立政権となる。どのような融合路線をとるのか目がはなせない。戦争と紛争に明け暮れた欧州は、いまEUという妥協と融合の申し子をもうけた経験がある。
 保守派のメルケル氏はドイツのサッチャーと呼ばれるほど、財政再建、自由競争、消費税値上げ容認の経済改革路線である。連立相手の社民党は、福祉重視政策を展開してきた。外交問題でも、EUのトルコ加盟問題でも、考えの隔たりは大きい。しかし、ヨーロッパでのドイツの存在は大きく、その発言の影響も大きい。国際社会でも、ドイツの影響力は多大である。ドイツは十分その事を自覚しているはずである。連立以外の選択肢はないのだから、アンゲラ氏の連立の舵取りに期待するしかない。次期首相が女性であることを、わたしはうれしく思っている。
 ちょっと(おおいに?)規模は小さいが、能代市と二ツ井町の合併ですら、すったもんだの大議論である。異なる道を歩んできた大所帯が一緒になるという事は、中和の化学反応熱であつくなることはさけられない。
2005年10月12日 水曜日
なるほど、助役や収入役はいらない 地方制度調査会答申
 能代市には現在、助役と収入役が存在する。お二人とも職務に励んでおり、その存在を評価する事はあっても、否定はしない。しかし、今まで2年半、助役や収入役を市長の政策決定、補助しつつ、連帯して責任を負い執行する人たちと見ていた。副市長的役割を担ってきたとみている。
 地方制度調査会は、助役や収入役を廃止し、権限を強化して副市長制度を創設する旨を答申した。わが意を得たりの思いである。地方自治法の大幅な改定の一端である。民間の経営の意思決定のスピード化はとっくに実践されている。後追いながら、早期実現を求めたい。
 能代市では、現在、助役や収入役は政策決定・執行に深く関わっていると見ている。ただ、法的な権限の背景は薄かったことだろう。それが、副市長制度となり政策執行に権限を持って専任出来るとなれば、意思決定のスピード化、執行のスピード化となり、住民サービスの向上とスピード化につながるだろう。
2005年10月11日 火曜日
能代フィルムコミッション設立記念イベント第3回加藤正人映画祭in能代 11月13日(日)開催
 能代フィルムコミッション設立に心血を注いだ大友氏のお話を、ある集まりでお聞きしたことがある。映画にかけるほとばしる情熱に、このような方々の存在があるからこそ能代FCが県内2番目に立ち上がったのだと思った。現実的な話、角館のような魅力的なロケ地とはいえないが、何より豊かな自然がある。(プラスアルファーがほしいが・・・) 来月11月13日には「加藤正人映画祭」が、多彩なゲストを迎え開催される。加藤正人さんというすぐれた脚本家(日本シナリオ作家協会長)が、能代市出身であるとはなんとラッキーなことだろう。現役の監督や俳優によるトークショーで現場でなければわからない、ユニークな話や意外な話題が聞けそうである。
 格安料金(前売り大人1千5百円、中高生1千円、小学生5百円、親子県2千円)で、」4本のホットな映画と「ゲストトークアワー」を見ることが出来る。能代市でも、この映画祭をバックアップしている。商工港湾課観光振興室にお問い合わせください。ここの課長はけっこう熱い人ですよ。(рW9−2179)
 若かりし頃は、洋画好きで邦画を見る事はほとんどなかった。大友氏のお話をうかがっていると、加藤正人さんの映画を見なければという気分になる。みんなで、加藤正人映画祭に行きましょう!
2005年10月10日 月曜日
独裁宗教国家 朝鮮労働党60周年式典の異様さと整然さ
 金正日総書記率いる朝鮮労働党が60周年の記念日に当たり、一糸乱れぬ軍事パレードと、マスゲームを披露した。軍隊は軍事訓練より、このパレードのために長期間練習するのが仕事である。10万人のマスゲームなど、一種不気味さがある。今の時代はこの整然さは北朝鮮の特許となりつつある。現場労働者のようなトレードマークのジャンパー姿の独裁者金正日は相変わらず演説さえしない。後継者を3人の息子から選択するだろうとの予想に反し、「万歳、万歳」でおわりである。宗教国家が、後継者に家族を選択し、中小企業のように家族経営をするのは常套手段である。
 北朝鮮という国に生まれなくてよかった。という幸運で、対岸の火事を見るような思いでパレードを見ている。しかし、核開発の疑惑が、周辺国、特に日本を脅威にさらしている。外交カードが核しかなく、自国民を人質に、常に脅しで関係諸国をふりまわす。今、金正日体制が崩壊すると、多大な被害を受ける中国政府は、この式典に中国副首相をピタリと貼り付け、監視を怠らない。
 県内でも、北朝鮮の拉致被害者と見られる人がいる。私及び私たちが、たまたまその時、そこにいなかったので被害を受けなくてすんだ、と考えると、この宗教独裁国と無縁ではいられない。 
2005年10月9日 日曜日
迷惑メールの撃退方法に悩む でも考えを変えると・・
 多分、ある女性団体のメーリングリストに登録して、情報を送ってもらった時からではないかと思うが、風俗系の迷惑メールは日に2桁の数で送られてくる。知人はHPでメールアドレスを公開しているせいもあるのではないかという。メッセージルールを作ったり、送信者禁止をしても効果がない。風俗用語のメッセージルールを作って設定しても、相手は巧妙である。1回で一つのアドレスで送られてくるので、禁止リストも無駄である。しばらく、格闘したが根負けした。
 そうだ。こちらの考えをかえればいいのである。「削除済みアイテム」にポイポイと捨てるだけでいい。手間ひまのかかる手続きを止めて、単純削除に切り替えた。便利な手段は、別の面の不便を生じさせる。どんな風に対応するか、私自身の考え方にもよるが、何かよい特効薬があったら教えていただきたい。
2005年10月8日 土曜日
"くぎ"をさしたと書いて、自分で市長にくぎをさしたい愚かしい記者 
 北羽紙のどうしようもない記者のことを3日、4日、5日とシリーズで書いたが、あいも変わらず、能代市議会の創政会&創政会傀儡会派のお好きな政局ゲームべっとりの記事を今日も今日とて書いている。能代市二ツ井合併協議会で、小学校統合により第二小学校跡地の利活用として新市の市庁舎を含めて行政エリアとして庁内で検討しているとの9月定例会の市長説明が問題となった。新市において検討すると協定項目で決めた事を、論議するのはおかしいと、二ツ井町委員から発言があった。審議として二ツ井町側から発言があった事は事実である。
 ところが、記者さん、きょうは「報告事項の協議終了後には、能代市議会委員もこの問題を取り上げ、『市長として、も少し慎重な発言を』と、”くぎ”をさした。」と書いた。記者自身の正直な気持ちが、感情たっぷりに「"くぎ"をさした」に表現されている。それはあなた様の願望ですね。
 情報公開や説明責任で最も大事な事は、すべて決まった結果を住民に示すことではない。プロセスから説明・公開し、住民の意見が政策に反映しやすくすることである。記者たるもの、水面下での話し合いや事前の話し合いや裏取引、表に出たらそれが決定という事を政治と思い込んでいる人たちに組するのはいかがなものか。
 むしろ、住民はどんどん行政情報が開示される事を望んでいる。そのような住民の意向を尊重することが記者のつとめと思っていたが、どうやら私の勘違いのようである。
2005年10月7日 金曜日
いくらなんでもそれはない 議会政治倫理の自浄作用は死に絶えた
 政治倫理条例第十一条には「議員又は議員の配偶者若しくは同居の親族が実質的に経営に携わっている企業は、市長との工事請負契約、業務委託契約及び物品購入契約の締結を辞退するよう努めなければならない」と明記されている。
 審査請求した市民代表が「斉藤、後藤の2議員の配偶者、同居の親族が取締役になっている戸籍謄本(履歴事項全部証明書)を提出し、実質経営者である事を証明したのに、それでも不十分だとすれば、もはや、能代市の倫理条例はいかなる行為にたいしても勧告することは出来なくなる」と、記者会見で述べている。
 「努めなければならない」と条例にあるので、単なる努力規程で、勧告は出来ないとの詭弁は、条例そのものの存在を否定するものである。それでは、議員又は議員の配偶者若しくは同居の親族は市長と契約を結んでも構わないということになる。いくらなんでもそれはない。
 審査請求された斉藤宗一郎・後藤健・武田正広・塚本民雄の4議員は(ただし、塚本議員は広域ということで一時逃れした)は、審査会を骨抜きにするために、創政会の老獪さで議長選などで人事を操り、黒を白と言いくるめて、すり抜けたことになる。しかし、動揺は隠しようがなく、ここに来て、精神的余裕を失っている。正義は遅れてやってくる。審査請求した市民の皆さん、あなたたちの勇気は必ず報われるときが来ます。
2005年10月6日 木曜日
平和憲法が危うい 土井たか子氏 老兵はただ去るのみ、されど平和憲法を守る戦いは続く
 時事通信社のニュースに次のような一文があった。「社民党の土井たか子前党首(76)は落選が決まった12日未明、西宮市の事務所で、比例代表で復活当選を果たした辻元清美氏(45)らとともに記者会見した。土井氏は「これからも憲法をしっかり守り、生かしていく。私の闘いは続く」と付け加えた。今回は初めて、比例代表だけでの立候補。名簿順位も5位と、当初から厳しい戦いだった。私の名前は社民党と捨て身で党名の浸透を図ってきたが、自分の当選までは届かなかった」
 衆議院憲法調査特別委員会が、今日始めて開催され、自民党、民主党などが憲法改正のための国民投票法案にかんする意見表明をし、憲法改正の事実上のスタートを切った。なんという時を迎えたのだろうか。
 憲法9条を改悪することはゆるさない。社民党は好きだとはいえないが、土井たか子さんの老いの一徹で、憲法を守ろうという姿勢を限りなく賛同する。 
2005年10月5日 水曜日
存在しない第3グループ「是々非々会派」を書き立て市民の政治倫理希求をすり替える北羽記者 その3
 またまた、10月3日の政治倫理審査会の記名記事を書いた北羽紙の渡部祐木子記者の文面から紹介する。「「『黒』と主張する与党側会派、『実証するものが無い』とはねつける野党会派、"疑わしきは罰せず"と慎重な姿勢を見せた『是々非々』会派ー6月の議長選で固まった与野党の構図、感情的対立も映し出した」とある。
 愚かしい事を言ってはいけない。どこに"疑わしきは罰せず"と慎重な姿勢を見せた『是々非々』会派が存在するのか?どのような証拠も、法務局の登記でさえ「実証するものが無い」といって、利権がらみで自民党会派創政会は自らの会派員を、庇い続けた。議長選で恩義のある創政会の言いなりになっている政和会と市民の声が、創政会の援護射撃をするために、仮面是々非々論で、実証する証拠を非々としただけではないか。
 存在しない第3グループ「是々非々派」を登場させ、黒、白、灰色と色分けして、虚偽の記事を書くとは、請求市民に対する冒涜である。条例の抜け道と違法な解釈で、請求市民に説明責任を果たさなかった渡部記者の言うところの是々非々会派こそが、第1級戦犯である。
 「『お裁き』を請求」(胸が悪くなる表現である)した市民に、この結果の責任を負わせることになんらためらいが無い点は、彼女の言うところの是々非々会派というものと同じである。渡部記者の請求市民に対する猛省を求める。
2005年10月4日 火曜日
政治倫理審査の記名記事に読み取れる北羽記者の社会正義意識の欠落 その2
 やはり、10月3日の政治倫理審査会の記名記事を書いた北羽紙の渡部祐木子記者は、次のように書いている。「『実質経営者である疑念は非常に濃い』と主張した委員は、報告書に記載する各自の意見に会派名を明記するように求めたが、それも自己アピールの域を出ないと言わざるを得ない」 自分の名ではなく、会派名の明記を求めたことが、何ゆえ自己アピールなのか。会派名ではなく、自己名を求めたのであれば自己アピールといえる。
 しかし、自己アピールがどうのこうのと瑣末なことに、わたしは関心があるわけではなく、記者自身がヤクザの縄張り争いのような議会政局ゲームにどっぷり浸かって、その域を出ていない事に疑問がある。地元記者に公正や公平を求めるほどウブではない。自分は中立であるというのは自己の立っている所を真ん中と思い込むことである。記者が公正・中立と思っていたらそれでいい。しかし、権力や権限とは無縁の市民が求めた社会正義に対して、政局ゲームの延長でその行為を愚弄し揶揄する事は、記者としては失格である。
 市民が求めた審査請求に対して、一人でも反対すれば勧告できないシステムの中にあって、限りなく黒であったが、結果として「勧告なし」となった。市民が求めた疑義は晴れておらなくとも、委員全員が、議員全員が、議会全体が、疑義なし勧告なしの結果を引き受けなければならない。そんな議会制度にあっても、市民がいだいた疑惑は晴れておらず議会の自浄作用は働かなかった、と主張した議員は存在したのである。疑念は濃いと主張した会派が存在した事を議事録に明記して、住民への説明責任を果たそうとする発言を、「自己アピール」という手垢のついた言葉で記名記事に書くことの恥を知るべきである。
 市民の代表は、社会正義と議会の浄化を求めて勇気を奮って、巨大な権力である議会に審査請求したのである。このことによって、自身の社会的存在に著しい不利を被ることさえ覚悟のうえの必死の思いであった。どれほどの覚悟、どれほどの勇気、どれほどの正義感を自己の中から引き出したのだろう。私自身は、その行為を崇高なものとして、尊敬してやまない。記者に良心のかけらでもあったら、そんな市民の想いを理解できただろう。
2005年10月3日 月曜日
政治倫理審査請求者に責任の自覚を求める記名記事を書く記者の不明を請求者にわびる その1
 10月3日の政治倫理審査会の記名記事を書いた北羽紙の渡部祐木子記者の、次の記事を読んで情けなくも、請求者に申し訳なく思った。請求責任の自覚と称して、「署名者の意向として署名簿の縦覧を行わなかったことも再度検討を要する」「『お裁き』を請求するに当たっては責任を自覚する必要も、一方で存在する」と主張している。この内容は恥ずべき記事である。
 一定の手法で縦覧し、署名者を確定するのは議会側の仕事である。それを審査請求市民に求める事は間違いである。請求者は40名以上の署名を集めるという、高い壁を乗り越え、その2倍もの署名を集めた。そして、できる限りの証拠を集めて、勇気と正義感をもって提出したのである。悲痛な思いで請求した者に対して、鞭をふるう事は記者として、してはならないことである。
 あろう事か「『お裁き』を請求」、という吐き気のもよおすような表現で一般市民である請求者を愚弄しつつ、責任追及するとは、いったいどんな了見なのか想像外である。権力や権限を持っている者に対して、厳しい監視の目を持つ事を学んでほしいが、無いものねだりなのだろうか。北羽紙を購読しているのは、渡部記者が愚弄の対象にしている非力な市井の人々である事を思い出してほしい。
2005年10月2日 日曜日
日本海沿岸東北自動車道と深く関わってきた野呂田芳成氏の離党勧告・凋落・無力化にこの地の自民党のスタンスは
 小泉首相の劇場型パフォーマンス政治に、無党派層や若者が引き寄せられ、自民党の圧勝となった衆院選である。小泉首相に対する好悪は別にして、天才的誘導型ポピュリストである。大衆迎合主義という意味ではなく、大衆を自己に迎合させるマスメディア操作を心得ているという意味である。確かに、小泉党に風は吹いた。しかし、この風は移ろいやすい風である。むしろ、民主党は意に反して小泉旋風の動力源となった。
 政治の世界は一寸先が闇というが、道路族の重鎮として権勢を誇ってきた野呂田芳成氏は、一瞬のうちに、自民党という虎の衣をはがされた老いぼれ狐の姿となった。小泉党となった自民党にあらがい、野呂田氏を支援した能代山本のお先真っ暗自民党はいったいこの先どのようなスタンスを保つのであろうか。日沿道を強力に推し進めてきた野呂田氏であるが、道路特定財源の一般財源化を阻止する力はもう存在しない。利権で政財界を操ってきた政治家は、利権を失ったが最期、追い払われる運命である。
2005年10月1日 土曜日
政治倫理審査会は審査請求3議員に対して勧告さえ出来ず 政治倫理の議会の自殺的結論 その3
 議会議員政治審査会は昨日30日、渡辺審査会委員長が、大倉議長に審査結果を報告した。住民から審査請求が出された3議員が実質経営者かどうかの一致した意見がなかったので、勧告を行わないとした。
 どのような証拠があろうとも、一人でも疑義無しとすれば、疑義無しとなり勧告は行われないルールなので、始めからわかりきっている出来レースであった。この結果に、渡辺審査会委員長と大倉議長は、義務から解放されホッとしていることだろう。渡辺前議長(3人会派)も大倉議長(4人会派)も、自民党創政会から票をもらって議長になった。「誰が議長にしてやった」と創政会議員に大声を出され、うなだれる前・現議長にとっては、疑義なし勧告無しは、議長の椅子との交換条件であった。
 審査請求を出された一人である後藤健議員は配偶者を経営陣の一人として、法務局に登記している。政治倫理条例第十一条には「議員又は議員の配偶者若しくは同居の親族が実質的に経営に携わっている企業は、市長との工事請負契約、業務委託契約及び物品購入契約の締結を辞退するよう努めなければならない」と明記されている。登記という事実をもってしても、実質的経営にあたらないという詭弁に住民は納得するのだろうか。「(配偶者のつとめる)監査役は決裁権も無い」と言い放つ後藤議員は、斉藤議員と同じく、配偶者に関して、規定に反して関係私企業の届け出さえしていなかった。それさえ、うっかりで済まされるとは、能代市議会は無法地帯なのか。特定業者に有利にとりはかるために、建設委員会で執拗に繰り返した現場にわたしは居た。政和会の建設委員長だけが、そのようなことは聞いていなかったという。なるほど、創政会及び創政会に魂を売った者達の望んだ方向にいったように見えるが、これでジ・エンドとはならないだろう。
2005年9月30日 金曜日
政治倫理審査会は審査請求3議員に対して勧告さえ出来ず 政治倫理の議会の自殺的結論 その2
 武田正広議員に対しては「平成17年4月1日、第五小学校区に留守家庭児童会はくちょうクラブが発足、5日 入学式が行われた。この運営を受諾したのが学校法人明正学園で、理事が武田正廣議員である。これは明らかに条例に照らし、契約を辞退すべきである」と、市民から政治倫理審査請求が出された。
 法務局の登記には4月1日現在で理事として、学校法人明正学園に名を連ねていた。登記方法がかわり、代表理事のみの登記となり、4月11日には登記簿上抹消となっているが、市の担当には登記簿上はともかく理事であることにかわりない事を明言していた。武田議員は政治倫理条例審査請求が出された後、市との契約を6月6日付けで辞退届けを出し、30日で契約解除している。政治倫理条例違反を自ら認めた行為である。政治倫理審査会では、主に創政会の工藤委員が辞退したから、問題が無いと繰り返し主張した。世間の非常識が、議会の常識となったのは、勧告は全員一致で原則としているので、ダジャクを言う委員が一人でもいれば、真っ黒カラスも白くなる。
 武田議員は、つぎに、名義上理事となっていない
系列学園である明和学園の名で、辞退したはずの留守家庭児童会を引き受けた。現在も、かわらず実質経営者の疑義のある武田議員の学園が問題の児童会の運営を続けている。
 今年1月中旬に武田議員自らが、教育委員会の担当者を訪ねて、留守家庭児童会についての様子を引き出し、暗に引き受けたい旨を伝えていた。条例の2条「議員は、自己の地位と権限による影響力を不正に行使することによって、いかなる自己の利益も図ってはならない」との規定にも違反している。
 武田議員は法務局の登記簿で経営者となっていた事実があったことを無視し、辞退したから疑義無しとは、まさに能代市議会政治倫理の自殺的結論である。創政会が疑義を認めたく無い事はわかるが、政和会委員が創政会の三下となり、請求した住民側に無理難題を押し付ける様は、議会人として恥じ入るのみである。
2005年9月29日 木曜日
政治倫理審査会は審査請求3議員に対して勧告さえ出来ず 政治倫理の議会の自殺的結論 その1
 政治倫理審査会は、住民から出された3議員の審査請求に対してなんらの措置さえ決めることなく、お咎め無しの結論を具申した。議会政治倫理の自殺的結論を恥じる。
 能代市はこの表にある11社(ただし1社は倒産したので管財人に)に対して、市下水道工事の談合によって損失を被ったと算定される377万円の請求をした。このたび政治倫理審査請求された斉藤宗一郎氏が実質経営者とされる斉藤建設も含まれる。
 何度も言わせていただくが、政治倫理条例第十一条には「議員又は議員の配偶者若しくは同居の親族が実質的に経営に携わっている企業は、市長との工事請負契約、業務委託契約及び物品購入契約の締結を辞退するよう努めなければならない」と明記されている。法務局の登記簿による斉藤建設鰍フ履歴証明書には、役員として登記してある者は6名である。代表取締役は斉藤議員の父(82)、取締役は母(88)、姉、息子、妻である。監査は伯父である。つまり6名全員が家族親族である。斉藤議員の配偶者は法務局の登記簿に経営者の1員として記載されている。しかも、配偶者に関して、規定に反して関係私企業の届け出さえしていなかった。これが条例違反でなくて、何が条例違反といえるのか。斉藤議員は斉藤建設を代表して、様々な会に何度も列席している。県の入札には斉藤議員本人が何度も参加している。条例によると、疑惑を解明するのは斉藤議員である。これだけ疑惑が限りなく黒になると潔白を証明できないことだろう。
 あまつさえ、審査会は「すみやかに届け出すべし」とのご提案を斉藤議員にお願いするのみである。勧告できないのは、政和会委員の主張によると、審査請求した住民が、裁判における訴訟の証拠のレベルの文書を提出できなかったからだという。この結論の責任を審査請求住民に帰する事は、明らかに条例の趣旨に反する。条例は議員側に疑惑の解明を求め、自らを律することを求めている。
 市民の声会派の渡辺委員長は「議員一人ひとりが考えるべき」と審査の終わりにあって発言している。つまり、個人の問題であり、ワタシャ知らないよということである。人事によって、創政会のコントロールが見事に成功した事を問わず語りしている。