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スケジュール構造化T会場のセッティングモデル学習協力児童A協力児童B協力児童C

教材作成の様子

芽ばえ反応(Emerge Skill)
検査やテストを行った場合、合格(P)、不合格(F)の ように「できた・できない」と記載されるのが一般的。 TEACCHでは、合格(P)または不合格(F)のように 二者択一的に記載するような評価はしない。 合格と不合格の間に、「完全ではないが、その兆候がある場合」を『芽ばえ反応』として評定している。

課題選択 事前調査で得られた家族からの要望、児童が興味を示し、さらに生活に役立つもの、児童の能力(芽生え反応を示すもの)を考慮して課題は決められる


課題分析1つの活動における子どもの行動レパートリーを細分化し、それぞれの項目毎に評価する。 課題の目的(指導領域)、教材の紹介、課題を児童がスムーズに行うように留意した点、指導に関する評価、改善点などをグループごとに討議した後、全体討議を行った。

これにより子どもがどのような場面・内容でつまずいているかが分かり、その子どもにとって必要な指導項目が示される。また、作業手順がはっきりすると同時に、指導者側も指導の仕方に一貫性を保つことができる。


教材作成講師(全体トレーナー)からのアドバイスを受け反省点を踏まえながら、次の課題・教材づくりにとりかかった。
用意された物品は模造紙・画用紙・マジック・セロテープ・ハサミ・トレイなど数十点。

 
ワークシステム 子どもが独力で課題を進めるのを助ける
【1】 何を作業するのか 【2】どのくらい作業するのか 【3】いつ作業が終了するのか 【4】作業後のごほうび などを視覚的に知らせる方法である。
左から右のシステム 色あわせのシステム シンボルによるシステム 文字によるシステム
課題は左側、作業は中央、作業終了後の完成した課題は右側と位置を決めることにより、学習の流れ・課題の内容と量がわかる。
スケジュールカードと同じ色のカードがついた課題をし、同じ色の場所に完成した課題を置く。色の照らし合わせでなんの課題の内容と量がわかる。
数字カード色の代りに、1、2、3やA、B、Cなどの文字や数字・イラストなどを使う。
課題の内容と量を文字で書いて子どもに提示する
 

協力児童Aのワークシステム

 
タスク・オーガナイゼーション

課題のやり方を教える方法を工夫する
自閉症児は一般に視覚認知が相対的に優れているので視覚的手がかりを与えていくことがポイントになる。

1対1の対応 ジグの提示 完成品の提示
【1対1の対応】
スリッパを収納する
【ジグの提示】
お菓子の量を知る
【完成品の提示】
完成品を知る