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       Peerless PLS-P830987 + パッシブラジエーター スピーカー
 

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PLS-P830987

木の学校

 


気付いたらもう春ですよ。6DJ8 MiniWatterを作っていた筈なのに、何故スピーカー
を作っているんだ俺? 途中で集中力も根気も途切れ、ぐでぐでと過ごしていた筈が…

ゲームの音声出力はUSB接続なので気付かないんですが、偶にTVを観る時に金色アンプ
にミニジャックで繋いだ時は、なんかミニジャック経由のTVの音ってアレじゃね?
と思えて仕方なかったんですよ。金色アンプのアナログ入力が悪いのかTVが悪いのか
不明ですが。TVの音声出力はミニジャックと光出力のみ。光出力だと一寸TVを観るのに
DACやアンプやセレクタの電源を入れてスイッチ切替えてってのが面倒になって、
じゃぁ光入力端子の付いたTV専用アンプを手配しよう!ついでにTV専用スピーカー
も作っちゃおう!なんとなれば、何時、何故、購入したのか記憶にない謎のユニットが、
youtubeでは評価の良い動画が複数上がっている例のユニットが、以前CF404-8Aを
発掘した際に発見されていたから。正に今、製作をするべく予め購入していたかの様に。

えぇ、そしてサクッとお気楽に作るハズだったんですが… どうしてこうなった…





 
こちらが発掘されていたユニット。以前より こちら
こちら を拝見し「これ、うちのユニットじゃん。そんなに良いものだったのかぁ」と思ったものの、買った当時も(多分、2010年以前)そんな高名だったんすかね。全く記憶に無いんですが。PLS-P830985…何を思って買ってたのか…
自作界隈の最近の流行りは「パッシブラジエーター」なんですね。JBLの奴で こんなこと して楽しんでるんですかw
でも こちら を拝見すると、なんか引き締まった低音に聞こえて、それなりに効果は有りそう?うーん、搭載決定!ww
ハコはNFJさんのBOXセットでお気楽に制作を。でもこれ
素晴らしいコスパですね。1,262円なんですって、奥さん。
お気楽ついでにバッフル板も穴開け済みを購入しましょう。でもパッシブラジエーターを付けて密閉型とするので、背板のターミナルと、PRの分は自分で穴開けするしかないと。
荷物も届き、いざ制作と思ったら、ユニットが穴に収まりません。えぇ?俺が発注ミスしたのかNFJさんの穴開けミスなのかと調べてみたらどちらも正しい…なんで?どゆこと?
まさか、昔のユニットは今と寸法が違いますってオチなの?
「今頃になって品番を確認するな!」って話なんですが、
P830987…P830985じゃありません!なんというオチ…
これは何事かとdatasheetをググれば、どうやら8Ωユニットを選んでいた様です。特性も微妙に違いますが、負荷の違いで何故寸法まで違うのか。2.75と3.0インチだなんて…
楽をするため手配した板を、円周に沿って更に5mm削り取るという面倒な工程を追加し苦労する結果となりそうです。
であれば、何処かの「PRを上手く使うには工夫が必要」との文言に従い、妄想を炸裂させた工夫を施し更に苦労を…

         +---------------+
         |      |        |
         | 1/3  |  1/2   |
         |      |        |
         |------*--------|
         |     /   2/3   |
         |    /          |
         |   /           |
         |  / ←仕切板   |
         | /             |
         +----=========--+
               ↑P830987ユニット

←はBOXの俯瞰妄想図。素人がスピーカーBOXで工夫を施すとして、最初に思いつくのは共鳴管。中に仕切板を設け、折り畳み直角三角形と見立てれば、それはもう共鳴管!?
まぁ、密閉型で何が共鳴管かという根本的な問題は残りますが、素人の妄想の些細な瑕疵など論難に値しないでしょうw
少なくとも定在波の抑制くらいの期待は出来そうですし。
仕切り板の設置位置は104mmに対し、それぞれ2/3、1/2
3/1となる点にします。特に論拠はありませんが、何か工夫した気分で、ぷらしーぼ効果も高まる作用があります!w

       +---------------+
       |               |
       |               |
       |               ==
       |      *        ||←( A 案)
       |     /         ||パッシブラ
       |    /          ||ジエーター
       |   /           ||
       |  /            ==
       | /             |
       +----=========--+
              ↑P830987ユニット

肝心のフレーム付きのパッシブラジエーターは、NFJさんでは皆売り切れで、アマゾンさんは配送日を見るに生産国からの取り寄せっぽい。ならば久しぶりにぁゃιぃグッズのワンダーランドか九龍城、アリババエクスプレスさんへ走!走!
取付場所はA案の場合、ユニットから半球状に放射されるソニックウェーブに仕切板で反射されたソニックウェーブがブーストされ、増強された音圧がヴィヴィットに振動板を駆動し、エネルギッシュな低域を堪能出来ると云う、謎が謎呼ぶ
二倍!ニバーイ!の謎理論に依るのですがどうでしょう?

 ( B 案)→ +----=========--+
   パッシブラ |               |
   ジエーター |         |
             ==               |
             ||      *        |
             ||     /         |
             ||    /          |
             ||   /           |
 ( C 案)→ ==  /            |
  パッシブラ  | /             |
  ジエーター  +----=========--+
                   ↑P830987ユニット

B案は、仕切板によりきゅっと圧縮された音圧が、怒涛の奔流となって背面の振動板を激しく吹き鳴らし、第七の音圧が鳴らされた後は死して屍拾う者無しのアポカリプティックサウンドを醸す、神をも畏れぬ罰当たり謎理論なんですが…
C案は、密閉空間の最深部にて仕切板によりぎゅぎゅっと濃縮還元された搾り立ての音圧汁が、芳醇な芳香を漂わせながら振動板を激しく波立たせ濃密な低域を醸し出すと云う、
最早、自分で記していても何が何だか良く分からない天然音圧256%を誇る謎理論なのですが、どうしたものでしょう?

       +---------------+
       |               |
       |               |
       |   反射板↓    ==
       |          /    ||←
       |         /     ||パッシブラ
       |        /      ||ジエーター
       |       /       ||
       |               ==
       |               |
       +----=========--+
              ↑P830987ユニット

他にも目から鱗が生え捲りそうな謎理論として、こちらはどうでしょう?反射板により乱反射された珠玉の音圧が、煌びやかなリフレクションを繰り返し振動板を震わせ砕け散り、万華鏡の如き変幻自在な低域を展開したり…しませんかね?
何より板厚9mmから反射板の寸法を逆算すると9x36x86となり、まぁ1:4:9として、これは月面下に埋設されたモノリスのスピーカーBOX内に於ける顕在化でありスターチャイルドの齎す星の智慧に触れた輝く音圧は遥か古の神々を召喚せしめ、斯くて這い寄る低音は空間に満ちぬ。いあ!いあ!


発注より十七日掛けて到着したパッシブラジエーター御一行様の勇姿です。

)は、鉄フレームに柔らかめのゴムエッジと直径55mmの鉄製振動板で、
お値段は二個でUS$6.61。でも、落書きや細かな傷は気にしたら負けです。
)は、プラスチックフレームに固めのゴムエッジと直径70mmの鉄板の上に
65mmの化粧板?を貼った二重構造っぽいもので、重量感があって綺麗です。
二個でUS$8.87なのも伊達じゃないと思わせる仕上がりで好みなんですが…

二種類購入してみたのは、現物を手にし眺めないと何も判断出来ないから。
(小)の一つ上のサイズが(大)だったのですが、サイトの商品情報や写真
からでは伝わらない、気付かない、隔絶(大袈裟)した差異がありました。


パッシブラジエーターとは、振動板の質量増加に伴い最低共振周波数が下がり、
この質量を調整することで最適な最低共振周波数に設定して用いるもの、らしい
のですが、これらのなんちゃってラジエーターでは調整についてはガン無視で
逝くしかありません。となれば二重構造で質量の大きな(大)を選ぶのが正解?


しかし(大)は更にエッジの硬さも加わり、指で押してもストロークは小さめで、
いくらP830987のボイスコイルが激しいストロークで小さなコーン紙を打ち震わ
せても、どれほどの音圧が固めのエッジでダンプされた大質量の振動板を駆動
してくれるのか。例えれば、それは風車に挑むドン・キホーテで終わるのでは…
という危惧もあったりなかったり。まぁ作ってみれば分かることなんですけどねw


そう考えると(小)のエッジの柔らかさや質量の小ささは、このユニットに
見合った、身の丈に合った選択の様に思えてくるのです。そもそもパッシブ
ラジエーターを搭載する目的は「最低域を伸ばす」為では無く「引き締まった
低域を再生したい」でしたので、エッジの柔らかさが内部の空気バネ作用を
 テキトーにダンプし、密閉型特有と云われる籠り気味の音色をええ塩梅に引き
    締めてくれるかなぁと、だといいなぁと、知識の無い莫迦素人は思った訳です。

 
BOXセット+P830985用バッフル板二枚の他、100mm四方の板(厚さ15mm)を四枚、バッフル板と背面バナナターミナル取付用に追加しています。この板を追加した理由は、仕切板を入れ、バナナターミナルに替え、ユニットも
若干大振りになった為、それでなくても最小の内容積が更に
減少し、音的にアレなことになるかなぁと危惧したからで、
内容積を稼ぐ為に仕方なかったって奴です。手間ですけど。
自分で板を切れば寸法を合わせられますが、面倒だったので市販の板で間に合わせた為、見た目的に段差が出来ます。
友人Bella君宅より自在錐や播金を徴発していたのですが、
板が小さくて自在錐を使えません(手で板を押さえられない)なので これ を作って以来十八年振りに木の学校へ行きました。うむ、万能糸鋸機は偉大なり。サクッと切れます。
角はスパイラルサンダーでテキトーにRを付けてみました。
あとは鑿があったので、ユニットの背音圧が朗々とBOX内に響き渡る様、バッフル板の絶壁となる部分をテキトーに削り込みました。テキトー過ぎて歪んでいますが、気にしたら負けです。さて、いよいよ組み上げるだけとなりました。
どういう手順で組み上げるのか、脳内シミュしています。
天板以外の四方と底板を貼り合わせ、フェルトを貼り、最後に天板を嵌め込むのが作業的に楽かと思いましたが、枠が少しでもズレると嵌らなくなりそうなので、これは却下です。
前板、背板以外を貼り付け、枠を作る方向で進めましょう。
吸音材として購入したロカ綿は100g206円。綿が100gと言われても、どれほどの分量なのか見当が付かなかったので、上に写っている白いの(ウールマット1,100円グラム数不明)も買ったのですが、こんなにデカいのが届くとは…
フェルトは付属品の他に追加購入しています。密閉型なので、この分量で万遍なく貼り付けることが出来ました。
別売りのフェルトは付属品の二枚分の分量で、これで底板
背板、天板の三方に貼り、これを二個分。付属分で仕切板と側板に切り貼りして丁度使い切る分量でした。めでたし。
徴発した播金もフル稼働ですが、真鍮製(上)のはイマイチ締める力が弱いかも。銀色(下)なら実用に耐えます。が、ヘボい素人が締めると、ズレて段差が出来るのが哀しい。
微修正しながら締めてもまたズレる…ボンドは乾く…orz
ズレの出た部分は付属の紙やすりで均すんですが、これが
また均一に均せない…凸凹というか、ガタが出ます…orz

あとはもうタイトボンド様の粘着力に縋るしかないかも。
背板を貼ってバナナターミナルに配線材をはんだ付けです。
それにしても随分細いですね。まぁいいか太くなくても。
最後にロカ綿を背板側に敷き詰めます。分量はひとつまみ、
多分数グラム。100グラム用意して、使ったのはほんの数グラム。密閉型だし、もっと詰めた方が良い気がするけど、
この空間分は振動板が吸収してくれそうな気もするし…
バッフル板裏面です。追加板のお陰で内容積に占めるユニットの割合は、磁石(銀色)の部分のみとなりました。
音質的に効果が有ると思いたいw ユニット周囲の絶壁の削り込みも、この位有れば空気の移動を阻害しないと思うのですが。ここらは目分量でテキトーに切ったり削ったりしていたのでズレがアレですが気にしません。どうせ隠れる所だし
ユニットは通常の■位置ではなく、◆位置にして配置です。
これで四隅の広い空間をがっつり削り込めるだろう、と。

縁の薄さはネジ締め部分にボンドをたっぷり注いで解決を。
完成してみれば、雑な仕上げが目に余るのが哀しい…orz
ズレてるわ段差があるわ垂れてるわ…だがそれがいい(ニヤ)
塗装もしようかと思いましたが、まぁTV用だしいいかと。

ALTEC CF404-8Aと聴き比べると、随分とHi-Fi風味な音色に聴こえるなぁ… もっときちんと作れば良かったかなぁ…
比較視聴は、サイズ的にFostex PM0.3で行いましょう。
ユニット口径はほぼ同じですが、BOXは自作品が一回り小さいです。バスレフ型2way VS 密閉型パッシブラジエーターフルレンジ 或いは Fostex VS Peerless 又は 一流メーカー品 VS 素人自作品の頂上決戦の始まりです。わくわく。
一聴、音色は随分高域寄りです。これはyoutubeの比較試聴動画でも感じていましたが、小口径の所為なのかPeerlessの音作りなのか。低域は、バスドラムが籠らずにドスドスッと
響くのはパッシブラジエーターの効能なのか素の音なのか。
でもベースラインの包まれ感が全く無いのは、まぁ想定内でしょう。対してPM-03の低域は、信じ難い程の包まれ感が有ると気付かされます。バスレフ型はこうも低域の量感が?いやこの音は内蔵アンプでブーストしまくり?今迄単体で聴いてた分には良い音だと思ってたんですが、聴き比べると、高域はまろやかに丸め過ぎて低域は持ち上げて、無難に纏めて最大公約数を狙ったメーカーの匠の音と感じるのは、Peerlessの高域寄りの音色を、鮮烈な、くっきりと華やかな音色と認識するのは、耳が馴染んできた所為かもしれません
うーん、来ない…サブウーファーユニットが、届かない…
もとより小口径ユニットに低域の包まれ感など期待するのは無茶だろうと、勢いでポチッと衝動買いしてたんですが…
四十日過ぎても届きません。「速達郵便行商家著名」となって以降、音沙汰無し。速達郵便の荷受けをしましたって意味なんですかね?ロックダウンの影響なんですかね?忘れた頃にヨレヨレのボロボロになった荷物が届くんですかね?「君はサブウーファーなんて発注しなかった。いいね?」って、プーさんに引導渡されたりするんですかね?嫌だなぁ…orz
2022/05/06  << HOMEへ >>