化学の世界

化学は 自然界が 原子や分子、イオンからできているが これは人間の目には見えないミクロの世界である。 例えば トマト栽培について、考えてみると トマトに肥料をやり、トマトを収穫する。これは目に見えるマクロの世界であり、この裏には トマトの地下には 網の目の根毛が張り巡らされていて、ここから 窒素やりん、カリウム、カルシュウムをイオンや化合物イオンとして取り入れている。これが ミクロの世界である。自然界は 目に見えるマクロの世界と目には見えないミクロの世界から出来ている。現在は電子顕微鏡が発達し、原子や分子を眼で見ることが出来るようになった。化学の教師は目には見えないミクロの世界を頭において指導していかなければならない。そのため、教師は ミクロの自然観を身に着けなければならない。
化学の教師が畑をやるのは 単に収穫を上げたり、品質のよい作物を収穫すれば良いのではない、ミクロの世界を考え、自然の仕組みを知ることが第一なのである。家庭菜園をやっている方を見ていると、トマトの苗を買ってきて、肥料を買ってきて、収穫が終わると、枯れた茎や根を燃えるゴミに出すのは理科教師としては可笑しいのである。これを堆肥にして、または乾燥して、5,6cmに切って、石灰をかけて、有機肥料として、翌年に使用すべきである。そうすれば 植物の輪廻を理解することができる。原生林の中で、枯れた葉を落とし、それを肥料として、樹木は成長を続けていっている。樹木も植物もその高さ以上の根を地下に張っていることを 理科教師は推定しなければならない。街路樹が台風で倒れているのを見ると、根の周りがコンクリートで覆われている。これでは 樹木の高さまでの長さの根を張ることができないのである。市町村の公園係りは造園士の助言に耳を傾けるべきである。単にカッコよさや舗装を第一に考えてはいけない。街路樹の生命を第一に考えるべきだ。


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