2011.12.2. 秋田魁新報に、奥井 陸 さんの「アレルギーから原子力問題まで」という詩が掲載されていた。
同感する点があり、ここに載せておく。
ひさしぶりにカップラーメン食って カップの説明読んで どでんした 「本製品にはアレルギー物質が含まれて
います」 んで 卵 乳 小麦 さば 大豆 鶏肉 豚肉 と 書いて゛らっけ これだば
このカップラーメン食(か)えね人(ふと)だぢ じっぱり居(え)るなでね なんで こんたにアレルギー物質が 増えた゛
んだべ んでね 特別でもない食い物に アレルギー反応する人(ふと)増えた゛なだ んだんだ 花粉症
もアレルギーだべ ソバを食ってもダメだ人も居(え)るどな おら わらしの時だば くさりかけた魚食って
じんましんになったどか ウルシの木 ちょしてかぶれだどか そんたぐれしか ねがつたしで 世の中 進歩したのど
言うども 何か 大事なこと忘れて゛来たんて こうなったなでねべが んだんだ 原子力問題もそれよ 世界の人口70億
増え過ぎたニンゲンを減らす 自然の摂理とも考えられるな
紙面の節約のため 2字空けは改行 3字空けは行空け である。
駒木 田鶴子・選 「評」 アレルギーも原子力も増えすぎたニンゲンを減らす自然の摂理という結論はマルサス
の「人口論」に似ているが作者の本音ではなさそうだ。懐かしい方言遣いが痛烈な社会批判を和らげている。
この詩を取上げたのは アレルギーと方言に関心を持ったからです。
私は 中元に 地元のメロンを送っている。しかし弟達の娘さんたちは メロンアレルギーで食べないと最近言われ、
私達の世代は終わりに近づいていると感じた。上記の詩のように いろいろのアレルギーを配慮する時代なのか。私達の
世代のように 好き嫌いないアレルギーに強い体質になるように育てられた。
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