街の標識や看板、ホテル内の標識が殆ど読めて、理解できる。あと、かって日本の植民地だったこともあり、
その体臭が染み着いているからであろうか。
広東語について
2002年10月、広州を旅行するにあたり、広東語を調べてみた。その特徴を挙げておく。
1.広東語は 基本的には 台湾で使用されているような繁体字の中国語である。
2.広東語には 繁体字にはない広東語独特の漢字が 20個位出てくる。私のソフトに入っていないので、ここ では 表現できない。
3.北京語とは 同じことを言うにも使用する漢字が異なるものがある。ここでは日本の表現に近いものを例に
挙げておく。食べることを 北京語では 吃(広東語では 食) 以下同様に 帰ることを 回(返) 、飲むことを 喝
(飲) 、小 (細) 、落ちることを 下 (落) 、便宜 (平) など、結構多い。
4.同一漢字を北京語と別読みするものが多い。声調は表せないので、ローマ字表記する。
日(北京語では ri ,広東語では yaht 、隣の越南ーベトナムでは nhat
となる ) 以下同様に 人( ren , yahn ) 我 ( wo , ngoh ) 幾 ( ji ,
gei )
一 ( yi , yat ) 九 ( jiu , gau ) など。
5.^北京語の声調は 4声と軽声であるが 広東語は 六声になっている。越南も六声である。
6. 日本語の漢字の発音で 広東語から来たと推測されるものが多くある。
高 (こう ) 個 ( こ ) 家 ( か ) 細 ( さい ) 報 ( ぽう ) 便 ( びん
) 別 ( べつ ) など 多い。
今回の旅行で 分かったことは 広州の空港や街の標識、看板そしてホテル内の標識も殆ど簡体字であり、
学校では すべて簡体字の教科書が使用されている。テレビも新聞も簡体字の北京語である。そんなことで
広東語は廃れ、近い将来、北京語に変わっていくであろう。
漢字文化圏の生活習慣について
1.妻の姓は 中国、韓国、越南とも結婚しても姓を変えない。日本だけ夫の姓となる。
2.儒教思想の影響は 韓国、越南とも大きく受けている。この2国は かって中国の支配をうけた歴史を持ち、 科挙の制度が実施されていた。日本は 科挙の制度はなかった。遣唐使の阿倍仲麻呂は科挙の試験に 合格し諸官を歴任した。また、越南と日本は 蒙古襲来を撃退した歴史をもっている。このことがこの両国 の戦争の歴史に大きく影響している。