『私たちにもできたインターネット』

−インターネット体験記−

広報のしろ市民リポーター
 梶原啓子・相沢敏子・佐々木恵子・佐藤勝見



 最近、能代市では他の市町村に先駆けて早々とインターネットにホームページを開設したとか、官民一体となって白神ネットを結成したとかという話題をよく耳にするようになって、内容は分からないものの何となくアンテナに引っ掛かるものを感じていました。
 そこで、松の内が明けた9日の午後、私たちリポーター女性3人男性1人は、聞くも初め見るも初めのインターネット体験取材のため、市役所3階の企画調整課情報統計係にお邪魔したのでした。



■誰にでもできます
 まず、リポーターの素朴な疑問に答えてもらいながら、担当の小林係長からインターネットについてお話を伺うことにした。
@インターネットは、企業ばかりでなく、個人的にも、画面を通して買い物をしたり電子メールを送ったりと、活用範囲は無限で、若い人のほかにも退職した人や女性の利用者が増えてきています。
A白神ネットに加入して会費月額2千円を納めれば、3分間10円の市内電話料で国内はもちろん世界中から情報を受け取ることができます。
B今は20万円も出せばかなり良いパソコンを買うことができます。加入申込書は市役所、商工会議所、NC能代専門店会、電器店などにあるので、いつでも相談に来てください。
C情報を見るだけなら誰にでもできます。ただ、ホームページを設けて情報を作るとなれば若干の専門知識が必要です。(影の声=どうせやるなら、ホームページも開設したい!)




■これならやれるね
 いよいよ体験ということで、早速コンピュータの前に座り、小林さんがお膳立てしてくれた画面上に、マウスの操作(右手で軽く動かせと言われても、最初はなかなかうまくいかない)で「能代工業高校」「第五小学校」「M家」などと手当たり次第に呼び出してみる。能代カップロケット実験場能代七夕…。写真が出て来て画像が動く。七夕の笛・太鼓が聞こえてきて、思わず喚声が上がる。
 情報は、最初呼び出した所にとどまっていないで、検索によっていろいろな所へ移っていく。リポーターは女性が多いだけに、関心は『結婚』へと移る。新郎新婦に似た人形を作りたいと思えば、ちゃんとカラー写真に説明付きで要望に応えてくれる。「インターネットでお見合いできるね」「もう手遅れだよ」などと、外野が賑やかである。
 次は『ファッション』へ。いろいろな商品の素晴らしい写真が画面に並ぶ。…突然、画面が外国語の情報になったので慌てたが、白神ネットのボランティアスタッフの若い女性・藤田さんの助け船で無事に解決できる。「これならやれるね」「そうかな。お膳立てしてもらったからじゃないかね」。
 近いうちに、市内の小中学校も加入して学校間のメールのやり取りができるようになるとか。画面にメールが飛び込んできた。「広報市民リポーターの皆さん、取材ご苦労さんです。いい記事を書いてくださいね」小林。私たちもこんなメールのやり取りをしたかったのだが、アッという間に1時間が経ってしまった。「いつでも見たくなったら来てください」という小林さんの言葉に送られ、名残惜しい気持ちで庁舎を後にした。



■身近になりました
 この体験取材のお陰で、「広報のしろ」9月13日号の特集『インターネット何んだべか』を読んでも理解できるような気がする。そして、これまでは自分にとって縁遠く無関係なものだったインターネットがぐっと身近なものになり、頭から難しいものと決め付けて取り付こうともしなかった自分に、焦りみたいなものを感じるのである。 また、これまではどちらかというと「国際交流」の言葉をお題目のように聞き流しがちだったのが、インターネットによって個人としても否応無しに世界と対することになり、急に視野が開けたようで、自分自身を小さな殻に閉じ込めたままではいられないような気がする。
 「情報化社会」という言葉は何年も前からいわれてきたが、最近の情報機器の進歩は1年1年どころか1日1日とどまるところを知らない有様である。若い人は勿論のこと子どもたちまでパソコン無し、インターネット無しの生活は考えられない時代になってきた。私たちも、中高年だ女性だといって背を向けてはいられまい。事情が許したら食わず嫌いはやめて、楽しみながらインターネットを生活の進歩向上に役立てていく道を歩き出したいものだ…とは、取材を終えての偽らない感想である。



外国とも…、わが子とも…

 「インターネットで買物」を初めて体験しました。まずイギリス製の鞄の情報を呼び出しましたら、1分程の待ち時間があってブランドに関するホームページの映像が現れました。しかし、外国語が読めません。がっかりです。でも、藤田さんから「日本でも同じ物を買えます」と教わり、その商品を扱う店のホームページを呼び出しました。その中には商品についての豊かな情報や知識が入っていて、店にいる感じで買物ができるようになっていました。支払い方法や連絡先もはっきりしているので、安心して買物ができるように思いました。見ているうちに楽しくなり、夢も大きく膨らんできます。21世紀にはインターネットが普及して、今までは欲しくても手に入りにくかった品物が簡単に買える時代になるような気がしました。今度実際の買物にチャレンジしてみたいと思います。
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 小林さんのお話から、難しそうなホームページの情報作成・送受信の他に、インターネットで電子メールを送れることを知りました。
 仕事の都合で家庭を離れている人や、なかなか会えない恋人、また遠くに住むわが子と電子メールでの交信で、お互い離れていても心が通じ合っていることを確かめ合える。今はそんな時代に突入しているような気がします。
 わが家でも子どもたちが能代を離れて生活しています。用事があって電話をかけてもなかなか通じません。手紙では時間や費用がかかり、時には返事がない場合もあります。ファックスでは文章作りに手間取ります。
 そんな時、電子メールで交信し合えたら、送受信が瞬時にでき、時間と距離の制約がほとんどなくなり便利だろうなと思いました。(相沢)


 私の夢 ホームページの開設

 元旦、高校時代の恩師から年賀状をいただいた。「白神ネットにホームページを開いた」と記している。だが、メカに弱い私には、先生のおっしゃる意味が理解できなかった。
 今回、インターネットを体験する機会に恵まれ、さっそく先生のホームページを見せていただく。顔写真も載っていて、大変懐かしい。
 説明を受けながらの体験は意外に簡単で、とても面白かった。次々に情報を選択することができるし、スピーディーで刺激的でもある。私も檜山についてのホームページを開いてみたいと思った。さて、私が載せるとしたら…。 (梶原)



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