<< HOMEへ >>
          6BM8超三極管接続 Ver.1 2nd model シングルアンプ
   
Top1.JPG 

Special Thanks

 

真空管アンプを作る
2万円で超三結アンプを作る

進化するパワーアンプ
超三極管接続6BM8シングル

手作りアンプのページ

林正樹ホームページ
真空管アンプ製作エッセイ

 

Bella君
銀座洋菓子舗ウエスト謹製
お洒落な特製シャーシ
御喜捨

   


エレキット・TU-879は予約(03年10月)したものの、発売(03年12月)までにはまだ間がありました。
その間、検索してお勉強していると、よく見かける単語がでてきます。
「ロフチン・ホワイト」「全段差動」「ウィリアムソン」「超三結」。
何の事だかよく分かりませんが、有名な何か、らしいと見当がつきます。

そんな頃に出会ったのが「手作りアンプの会」というサイトでした。
意味も理解できないまま会員の方々のサイトを拝見していると、
「勉強」しているつもりが、何時の間にか「洗脳」されています。
「超三結イイッ。超三結スゴイッ。超三結サイコーッ。」ってなもんです。
※注:実際の活動は、様々な種類のオーディオ機器を製作し、情報交換して見識を深める集いの場です。※

そして作ろうと決心させてくれたのが、
山田@2万円アンプ様の「出たとこ勝負!2万円握り締めて超三アンプを作る」でした。
初心者でも完成できるように、作業を細かく説明して下さってます。
更に「真空管アンプ製作エッセイ」が追討ちを掛けてくれました。
読んでる私も「そうかー、苦手かー。」とがっかりしたり、「おぉ、鳥肌かぁー。」と嬉しくなったり。
(いや、実(みのる)じゃないですよ。)

真空管アンプに興味はあるんだけど・・・と言う貴方、
この2つのサイトを読めば、貴方も真空管アンプが作りたくなる!

・・・ かもしれない ・・・

Top2.JPG


完成したTU-879を聴きながら、超三結アンプ製作の準備をする年の暮れです。
が、初心者には部品集めからして難関です。
どこにお店があり、どんな部品を扱っていて、どうやって購入するのか全く分かりません。
キット商品の有難みが身に滲みます。
それでも山田様の部品表を頼りに部品を集めます。
また、回路図を見ても意味の分からなかったアースの配線
(ヒータートランスから電源トランスを経てアースに繋がる配線)の理由をご教示頂き、
(山田様、ありがとうございました)どうにか作れそうな気分になってきました。

あれこれ行動している内に、時は流れ、知識も幾分増えてきます。
総本山・上條様の回路と、梁山泊・山田様の回路の違いに気付きます。
「SAは入力にコンデンサが入り、SKはアースに入る。」なんでか分かりません。
「定電流が良い。」と言うか、良いらしいです。
「L,Rのコンデンサは独立させ、クロストークを〜」はぁ、そうですか。
発表当時、(今もですが)業界を「あっ!」と言わせた元祖の音がどういうものか、無性に気になります。
結局、回路は上條様、トランス類は山田様と、総本山&梁山泊のハイブリッド(どこが?)仕様に決定です。
これでご教示下さった山田様にも面目が立ちます。

Top3.JPG


まずは部品をシャーシ上に並べてレイアウトの検討です。
見栄えの良さ優先で考えます。漏洩磁束なんて知ったことじゃありません。
なにせ初めての自作です。
最終的にこのデザインで落ち着きました。
シャーシの穴開け道具も、ほぼ揃えています。既に何台かは製作するつもりになっていますから。
この「特製シャーシ」は加工が楽でした。初心者にはおすすめです。どこでも手に入りますし。
そしてハンダ付。TU-879を製作していたとはいえ、基板とラグ板配線ではかなり勝手が違います。
そしてこの剥き出しの端子類。
かなりデンジャラスです。300ボルト近い高圧が剥き出しです。
「こんな危険な状態で使用するとは何事か!」と、
諸先達の皆様にお叱りを受けるのは必至です。

実際の製作に当たっては、山田様の「2万円で超三アンプを作る」で具体的な作業内容が分かりますし、
上條様の「超三極管接続6BM8シングル2ndmodel」では実装図や詳しい説明も載っていますので、
はじめてでも安心して製作に掛かれるかと思います。
まぁ、それでも頭を掻いたり頭を捻ったり頭を抱えたりする箇所はでてきますが、
完成すればそれも楽しい想い出でしょう。

Top4.JPG


シャーシ上の賑やかさとは裏腹に、内部はシンプルと言うか、スカスカです。
配線材とコンデンサしか見えません。ソケット周りに抵抗やトランジスタが有るんですが。
こんなシンプルな構成で、あれだけの音が出るんですから不思議です。
超三極管接続という回路の斬新さゆえでしょうか。
内部に2種類の回路を持つ複合管ならではのシンプルさゆえでしょうか。
上條様や宇多様の解説を読んでも、殆ど理解できないんですが。えぇ。

それでも、全くの素人でも製作は容易でした。いや、困難な箇所もありました。
 ○半固定抵抗の3本の足が、どれをどう繋ぐか分からない。
 ○ボリュームの3本の足が、どれをどう繋ぐか分からない。
当たり前でしょうが、部品には取扱説明書なんて付いてきません。
結局、テスターをあてツマミを回し、順列組合わせの総当りでチェックでした。

それにしても、配線材の極太さだけがやけに目立ちますが、
これは「音質を追求」したため、ではありません。
ネットで通販して、届いたものがやたら太いものだった、だけです。
いかにも初心者です。

そして「太い配線材は扱い難い」ことを知りました。
これに懲りてヒーター周り用に細いものも用意したら、
「細いよりは太いほうが良い」ことを知りました。
まったく初心者です。

 

RCA製6BM8四景+露西亜製二景

RCA.JPG

Svtl.JPG


左のは独逸製。格好いいデザインです。当時から「独逸の技術は世界いちぃ〜!」だったのか。
中の2本は英国製。デザインがほぼ一緒なので、挿して使用しています。
左は米国製? FVと印刷されています。ご覧の通りユニットがコンパクト。
独逸製や米国製は、もう1本揃ったら音を聴いてみたいですが、揃う日はたぶん来ない…。


左の2本はSvetlana製。Wing CマークにSマークの重ね塗り。
旧Cマークの在庫品を引き取り、新Sマークで市場に出したのでしょう。
50年後には、真空管の歴史を伝えるプレミア付きの・・・なる訳ないですな。
音の印象は、RCAはすっきり美音。Svetlanaは力強い音。私の好みはSvetlanaでした。

初心者におすすめ?の入門書

bok1.JPG

bok2.JPG

はじめての真空管アンプ
黒川達男 著
誠文堂新光社

直熱&傍熱管アンプ
松並希活 著
誠文堂新光社

TU−879を予約した後、製作の準備のつもりで購入。最初は1割も理解出来ませんでした。
「とんでもないものに興味を持ったな。」と後悔。でも無理矢理読破。
TU−879と6BM8超三結を作った後に読み直すと、4割くらいは理解できた、ような気になる。
再度読み直す時は、8割程度は理解出来たらいいな。「これで真空管アンプが作れる」風の本と言うより、「真空管アンプ概論」風の本。
ただ、これで用語の意味や働きを知っていると、ベテランさんの会話が理解しやすい、と思います。
これもTU−879を作る前に購入。
ネットで公開されている回路図を見ても、具体的な配線の仕方が分からない、という方に最適かも。
回路図と実体配線図が載っているので、両者を見比べ、「回路図がこうなら、実際の配線はこうか。」と勉強していけば、ネットの回路図も大体製作できるようになる。
というか、私はなりました。
その意味で「これで真空管アンプが作れる」本。豊富な作例も載っていますし。

l1.JPG

l3.JPG


噂に違わぬ低域に吃驚仰天茫然自失阿鼻叫喚・・・違う
普通に音楽を楽しむなら、これで十分と思わせてくれます


実にシンプルな構成です
これだけで、あれだけの音がでるなんて不思議

 04年01月完成

<< HOMEへ >>