老化

    独立行政法人 国立長寿医療研究センター 病院長 鳥羽 研二 「平成 22年全国大会 記念講演」より

 生理的老化 1.トイレが近い。 2.物忘れ 3.歩行が遅くなる 4.一秒率(肺が一秒間に息を吐き出す量) 130歳で ゼロに          なる 5. 136歳で 目が見えなくなる 6. 120歳で立てなくなる 7.転倒しやすくなる、 70歳以上の方は
         一年間に三割は転びます。その 20人に1人は足の付け根が折れます。すると 男性は四年半、女性は六年
         で死に至ります。癌と同じくらい悪い病気で、その原因の九割はてんとうです。
         (転倒防止について、男性は 酒酔い、二日酔いのとき 特に注意すること。この状態では自転車は厳禁。
          女性は 骨粗しょう症の検査を年一度受け、その写真を見ながら その度合を認識し自分の運動量を加減し
          治療するべきです。)

 老化防止 男は地域等で活動を積極的に行う。 女性は仲間と趣味やお話を楽しむ。
        「食品多様性スコア」 これは どれだけ沢山の種類の食品を食べるか。季節の野菜や魚を箸で楽しむことが
        老化防止するという考え方。お茶や運動もよい。
        「伏臥位療法」 日野原重明先生は腹ばいに寝ますと、腹圧をかけると尿が出やすくなり、元気、生活の意欲が
        でます。唯 呼吸ができるように、抱き枕など利用する。
 ウイズ・エイズングの心とは 老化してもその人の良い点を見つけて、その人を活かす事です。

  厚生労働省2013.9.13.発表
       全国で 100歳以上の人数 54,397人(男 6,791 女 47,606 )
       秋田県               477人(男 56 女 421 )
       能代市               29人
      最高齢は 113歳 大阪市東住吉区 明治31年(1898年)

  健康寿命 2013.9.25. 退職公務員新聞
        健康寿命とは 健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間を意味します。
        平成22年の調査では 日本の平均寿命は 男性は 79.5歳 女性 86.3歳 しかし健康寿命は 男性 70.4歳
        女性 73.6歳であり、平均寿命と健康寿命の間に 約 10歳前後の差がある。この現実を考えると 喜寿の
        意味の重さを感じた。

     最初の頁に戻る      医療の頁に戻る