自殺率

藤里町の自殺率が 75.6 人( 10万人当たり)と、全国平均の2倍以上であると 演劇をやって その防止に努めている。能代山本の死亡率の高い一因でもある。自殺は動物には見られず、社会的問題あり、個人の責任感の強さなど、人間の心理的問題であるが 人間は生存するように前向きに努力すべきと考える。
 秋田県の平成14年の自殺率は 42.1 で 8年連続全国一となっている。
 秋田県の平成14年の自殺者は 537人(男 389 女 148 )  13年は 457人( 男 299 女 158 ) 
 12年は 464人( 男 320 女 137 ) 11年は 514人( 男 359 女 155 ) 10年は472人(男 310 女 162 )

「厚生労働」7月号(2003)より、その一部を載せておく。「心の健康づくり」の中で、「近年、重要な心の健康問題の一つに自殺死亡者の急増が挙げられます。・・・・平成 9年に 23,494人であったのに対し、平成10年以降、
3万人を超え、平成14年では 29,920人とその後も横ばいの状態です。この死亡数は 交通事故による死亡数
(平成14年 11,676人)の実に 2.6倍にあたります。自殺は 死因の第 6位で、25才~44才の男性においては死因の第 1位となっており、先進諸国の中でも高い状態にあります。近年の自殺死亡者の急増は 主に中高年男性層における自殺の増加によるものです。また、自殺死亡者の四分の一を占める高齢者の自殺はわが国では従来から多く、加速する高齢化社会においてますます懸念される問題です。」と分析している。

 働き盛りの25才~44才の男性に会ったら、借金で悩んでいないか。それとなく聞いてから用件を始めなくてはいけない。高齢者についても何か悩んでいないか、それとなく聞いてから話をしなければいけない世の中だということです。秋田県自殺予防パンフには50~59歳が最も多く24%、次に60~69歳19%、40~49歳17%と、一家の働き手が自殺している。

 西目町の佐藤昌作(77才)は 秋田魁新報で、平成13年の全国の自殺者 31,042人で、その中で 遺書あり、
 9,115人、遺書なし 21,927人。遺書なしの中には 衝動的自殺が多いと分析している。私は 遺書を書けない
 ほど、当人が追い込まれていたと考えている。最後のメッセージも残せないで死んでゆく人間は どんな責任  があったとしても無念だったと思う。自殺の原因は 健康、生活、家庭、勤務、男女問題、学校問題となってい る。そして、佐藤さんは秋田県の自殺の原因として 「見栄っ張りの性格」にあるのでないかと分析している。
 私は 経済的な面が大きいと思っている。そして責任感と考えている。そんなことで 雇用の確保が最重要と
 考えている。
 秋田県は 過疎県で、人口が毎年減少している。その一因が自殺で、毎年 500人位が消失している。これは 学校一校分に当たり、大きな問題だと思う。まだまだ取組みが不足だと考えます。

世界的には アジア人が多いと言われている。ここには 「TIME の 2003.11.10.号」から そのデータを載せておく。

2002年の世界の自殺率( 10万人当たり)
 スリランカ 55人  日本 25.2人  韓国 19.1人  中国 17.6~20人  香港 16.4人  台湾 13.5人
 シンガポール 10.7人  インド 10.5人  マレーシア 9~12人  タイ 7.7人  オーストラリア 13.1人
 米国 10.7人  英国 7.5人

「2002年の世界統計」では 自殺、自傷の死亡率( 10万人当たり) データとしては 2001年以前のものになる。
 日本 16.9  シンガポール 13.4  米国 12.0  キューバ 20.3  英国 7.4  ウクライナ 22.6
 オーストリア 22.2  スウェーデン 5.3  スイス 21.4  チェコ 18.6  デンマーク 22.3  ドイツ 15.8
 ハンガリー 32.9  フィンランド 27.2  フランス 20.8  ロシア 41.5 

 倒産経営者の自殺防止の相談所「蜘蛛の糸」担当 佐藤久男 Tel 018-832-8825 秋田市下北手桜宮ヶ沢
    http://www.akita-kenmin.jp/npo/
 2005.9.1. 山本地域自殺予防しらかみふれあいネット(略称自殺予防ネット)立上げる。能代保健所長岡村昌         幸が呼びかける。秋田県は10年連続、全国一。能代山本の昨年の自殺者は57人で、交通事故の
        3倍になっている。

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