5. 能代断層

2003.5.26. 午後6時24分頃、三陸沖(気仙沼沖)を震源とする地震があり、日本列島半分が揺れた。
1983.5.26. の日本海中部地震から丁度20年の、この日だった。
そのときに 気になったことは 私たちの住んでいる能代市街地を南北に走っている能代断層である。     
ここに 昨年3月に 秋田県消防防災課がまとめられた能代断層の調査結果を載せておく。


 今回まとめられた「能代断層のどう曲帯」          能代市史・自然編の中の地質図 

左上の図は 能代市街地周辺を南北に走る「能代断層のどう曲帯」を示している調査結果の地図である。
浅内沼より西側の赤線は これより海側に もう一本「海浜部のどう曲帯」があることを示している。
この調査により 元禄7年(1694.6.19)の能代地震がこの「能代断層のどう曲帯」による可能性が高いことを
確認している。この後、十年後の宝永元年(1704.5.27.)の能代地震もある。そして今後「能代断層のどう曲帯
による地震は4,000年周期を推定して、近い再来は可能性が低いと予想している。
 唯、震源地が近いときには 「どう曲帯」の境界線部で被害が大きかった所があったのでないだろうか。
そんなことで、能代市民は 地震の時、この「能代断層のどう曲帯」を頭の隅に入れていてほしい。

 右上の図は 能代市史・自然編の中の地質図である。参考のため掲載しておく。
こちらでは 「能代断層のどう曲帯」のことを 「能代衝上断層群」と名付けられている。そしてその位置も
ずれているが市史編纂時点では この程度しか明確になっていなかったのである。今回の消防防災課の
調査には 能代市民として、感謝したい。

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