《評価における「芽生え反応」の活用》

つまりはその障害を正確に知り、その子にいかに効果的に物事を教えていくかを考えるために、その教育プログラムを”できることから始めよう”的につくる。
「自閉症」の場合
どういうことをすればこどもの注意を向けることができるのか。
どうすると注意がそれてしまうのか。
作業する場合、どういう予定(設定)をたてればいいのか。
何に驚くのか。たとえば音とか光。
他のこどもたちのそばに寄ることができるのか。
グループの中で他のこどもたちと一緒に作業できるのか。
意思の疎通がどうか。
言葉というものが理解の助けとなるか、逆に混乱させることになるか。

このようなことを判断基準として、その評価を3つの段階にわける。
合格 目的とした行動が完全にできる
不合格 全くできない
芽生え反応
不完全ではあるが、あるところまでできそうという様子がみられるとき

親にしてみれば、合格!不合格!と判を押されているようで抵抗感があるに違いないが、このプログラムをつくる上で重要なのは”芽生え反応”なのである。
たとえば、こどもの場合で鉄道模型の電車と線路があるとする。電車を線路の上を走らせる。これ合格。電車をなめったり飛ばしたりたたいたりと本来の遊び方をしていない。これ不合格。電車をずるずると引きずったり走らせる、ただし線路の上ではない。これが芽生え反応。電車は走る乗り物であることはわかるが線路の上を走るという認識がない状態。もし、この子が乗り物好きな子であればこの乗り物を使って色や数を教えることも可能である・・・・とする。

ティーチプログラムの理解
ティーチプログラムの特徴
ひまわりの会での実施例