1998.12
秋田県自閉症治療教育研究会
柴田 静寛
ティーチプログラムとは Treatment and Education ofAutistic and relatedCommunication handicapped Children の略で「自閉症及び関連領域のコミュニケーションに障害を持つ子供の治療と教育」という意味である。
幼児期から成人に至るまで長期に一貫して実施される総合的・包括的な療育プログラムであり、ノースカロライナ大学医学部精神科にその本部を置きショプラー教授のもとに実践されている。
自閉症や発達障害者のリハビリテーションを成功させるためにもっとも重要な課題は 治療者、教育者、療育者の訓練とされている。従って、現任職員への教育研修は何年も前から世界中の注目の的となっている。
よく訓練された療育者や教師が自信にあふれて実に生き生きと働いているスタッフの中、自閉症の人達がまったくおだやかに安定した状態で指導を受けているのを見ると、国内では「強度行動障害」と呼ばれる状態で苦しんでいるのとはまったく大きな違いがある。
 過去の学習や体験を現在の情報と照合できなくて、新しい場面がいつも意味を失い、不安や不快なものになっているので周囲の環境や意味が理解できるように工夫して与えてやることが必要。
 そのためには、一人一人の能力や機能のレベルが正しく評価されなければならない。彼らの理解力や表現力をはじめ、状況への適応性が正しく評価されていなければ、彼らが混乱しないですむ対応が解らないはずである。
 詳細な診断と評価に基づいて、適切な学習や生活の環境及びプログラムを与えること。  
柴田静寛氏の講義をもとに、発達の遅れをもつ未就学児の会”ひまわりの会”でのティーチプログラムの様子を画像を交えて紹介します。用語は少し難しいのですが、やっていることはそんなに難しいことはない。少しマメなお母さん、お父さんであれば家庭での毎日の生活で十分やっていける、そんな訓練です。

 ティーチプログラムの特徴 
「芽生え反応」とは
実施例:【ひまわりの会より】