土の造作
植栽土として、樹木を植える庭には不可欠な土。赤土、黒土、粘土、マサ土、土にも様々な種類がありますが、植栽土には使いづらい土でも、庭の造作として使える場合があります。
この辺りでも古い土蔵を見かけますが、その素材は何かというと、土です。土蔵を作るには大量の土が要りますが、車の無い時代、遠くから土を運ぶのは大変でした。これだけの土をどこから持ってきたのかというと、身近な田んぼの土や山の壁土です。土だけでは崩れますから、繋ぎにするのは稲藁(いなわら)。昔の人は、身近な暮らしの中にあるものを上手に活かしていたんですね。
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残土を盛り上げて作った苔の山。古材の切石と合わせ、ベンチを作りました |
同じく砂利や赤土混ざりの残土の山。庭の仕切りも兼ねています |
山土に小砂利を叩き込んで洗い出した流れの底です。里山の小流れを表現したいと思いました |
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現場から出た赤土に、外した雪囲いの縄をみコンクリート擁壁に塗りこんだ土壁 |
水漏れする米搗き臼の水鉢に、石質に似た青灰色の粘土にワラを混ぜ込み、塗りました |
色土 (マサ土)で、庭とモルタル土間の繋ぎました |
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同じく色土。三色の土で帯を作り、彗星を表現 |
色土。伊勢砂利を混ぜたもの |
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