コラムも今回で6回目となりました。しばらく間があいてしまったことお詫び申し上げます。
さて断熱材をもとに快適なくらしについてお話してきましたが、今回は皆さんが一番気になる部分でもある
と思います健康への影響を考えてみたいと思います。
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コラム3、4 快適性の追求〜断熱材の選び方でグラスウールの充填断熱工法がローコストで
安心という話をしました。 さてそのグラスウール、身体への影響はないのでしょうか?
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グラスウールには「VOC(揮発性有機化合物:トルエン、キシレンなど)」
は含まれておりません。ホルムアルデヒドは微量含まれますが、そのレベルはパーティクルボード
や合板のEo,Fcoと同等、またはそれ以下のレベルになっています。さらにグラスウールを通常施工
する場合、室内側に防湿層を施工するので、室内にホルムアルデヒドが流れ込むことは
ありませんので安心して使用できます。
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物質の発ガン性評価機関「IARC」(国際ガン研究機関)が2001年10月の評価見直し会議にて
グラスウールを含む人造鉱物繊維はグループ<2B>からグループ<3>に改正されました。
グラスウールは、これまで世界中で50年以上にわたり安全に使用されており、製造工場や施工
現場での実態調査、また動物への吸入実験でも安全性が実証されております。発ガン性については
40年以上にわたる世界での人に対する免学研究で、グラスウールに携わっている人の健康診断
結果や死因調査報告の中に、グラスウールが原因と考えられる異常や所見は
認められていません。 |
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グループ1 |
人に対して発ガン性がある |
アスベスト・たばこ等 |
グループ2A |
人に対して発ガン性がありうる |
ディーゼル排気ガス・紫外線等 |
グループ2B |
人に対して発ガン性の可能性がある |
ウレタン・スチレン・コーヒー等 |
グループ3 |
人に対して発ガン性について分類されない |
グラスウール(人造鉱物繊維)・紅茶等 |
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◆ガラスを主原料とするので炎に強い! |
◆長時間高熱にさらされても変形・劣化せず、有毒ガスも発生しません。 |
万一の火災の時にも、大切な家族と住まいを守ります。 |
住まいは家族の生命や財産を守る、いわばシェルターの役割も担っています。
万一火災が発生した場合、壁、天井等に使用されている断熱材が可燃性であるか不可燃性であるか
によって、炎上や発煙の状況が大きく変わってきます。
法廷不燃材料としても認められているグラスウールなら、万一の火災時にも被害を最小限に
抑えることができます。
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グラスウール |
押出法ポリスチレンフォーム |
硬質ウレタンフォーム |
高発砲ポリエチレン |
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◆中音域から高音域までの幅広い音域において優れた吸音性能を発揮。 |
◆音響素材としても幅広い用途に対応する優れもの。 |
高い吸音性能を発揮するグラスウールは、JIS認定吸音材料として劇場の音響調整用および
防音パネル等の騒音対策材料としても幅広く使われています。
大阪ドームにも吸音材としてグラスウールが使われています。
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白蟻の食害に強い断熱材 |
グラスウールはガラスを主原料とする無機質断熱材なので白蟻の食害に強い断熱材です。
白蟻の食害を受けると、断熱材に隙間ができ断熱性能低下をまねくばかりか、住宅の耐久性
自体も損ねることになります。
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◆グラスウールはほとんどがリサイクルガラスからできている! |
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◆再利用OK!フロンガスも使わずに地球にやさしい! |
地球温暖化防止に貢献し、快適な暮らしを守ります。 |
現在、断熱性に優れた環境に負担をかけない住まいづくりが求められています。そんな中
、断熱材選びは重要なポイントとなります。グラスウールはリサイクルからできており、再利用も
可能なリサイクル素材です。また、フロンガスを使わないため地球に優しく、エコマーク認定
をうけている唯一の断熱材です。
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