→書籍概観TOPへ   →目次へ


溝鼠(どぶねずみ) : 新堂冬樹 : 

*あらすじ*
 鷹場英一の職業は復讐代行屋。振った女の顔を傷つけることから、嫌がらせのイタ電、
 ペットの毛を刈ることまで、人殺し以外の復讐は何でも代行する。
 そんな鷹場の前に、ある男が現れた。とびきりヤバイ仕事を持って……。


※ 感想byナギ ※
 読後感が最悪でした。バイオレンス描写はかなり慣れてる方だと思っていたけれど、今回は全然ダメダメ(涙)。
 中盤までの頭脳戦はとても面白かったッス。でも後半が……特にラストが後味悪くて。
 まぁ、世の中全てきれい事じゃ済まないし、極道さんたちが絡むとこんなんなのかなぁと思いながら読んでたけど。
 裏切りに次ぐ裏切り。登場人物のほぼ全員が自分のことしか考えない性格。
 そんな中でも、個人的にはもっと痛快感のある展開が好みなので、最後まで救いのないのは辛かったッス。
 風邪気味で頭痛&胸焼けのする最中に読んだのが、更に後味の悪さを加速させたようで……。


ダレン・シャン4『ヴァンパイア・マウンテン』 : ダレン・シャン : 小学館(児童書)

*あらすじ*
 クレプスリーと一緒に、僕はヴァンパイア・マウンテンに行くことになった。
 十二年に一度開かれる総会で、申し開きをするためだ。
 子どもをヴァンパイアにしてはいけない、という掟を破った僕たちが……。


※ 感想by華天 ※
 4巻だけでは何とも感想の話しようが……思いっきり途中ですゆえ。
 訳者も言っているように、4〜6巻で一つの流れだそうなので、速く続きが読みたいです。
 ヴァンパイアの試練とはどういうものなのか、すごく気になるよ〜〜!!!
 (今回、あんまり感想を書いた意味ないなぁ(笑))


武打星 : 今野敏 : 毎日新聞社

*あらすじ*
 幼い頃から空手を続けていた誠。ブルース・リーのファンだった彼が
 大学卒業後に選んだ進路は、香港映画の武打星…アクションスターになることだった。
 1970年代の香港を舞台に、青年の力試しが始まる。

※感想by華天※
 短くはない長さだったのに、一気に読み通せました。でもスピード感があった、というのとは
 ちょっと違って……ちょいと強引な感じがしました。もう少し読ませてほしかったです。
 香港ガイドと映画の本を取り混ぜて小説にした、というのは言い過ぎだろうけれど、
 でも、街の風景や映画事情、黒社会、武術アクションをミックスして1冊にまとめるとすれば、
「おいしいところ」を取って組み立てるしかないかもなぁ、と思ったり。
 でも映像化したら、きっと面白いのではないかと。特に香港映画のアクションは、映像で見た方が
 ずっと面白いし。どこかで単発でやって欲しいです。


月と六ペンス : モーム : 小学館

*あらすじ*
 「愛なんて、いるものか。そんな暇はない。
 ぼくは描かなければならないんだ、そうするしかないんだ」
 突然妻子を捨てた四十男・ストリックランド。
 周囲に冷酷なまでに絵を描き続ける彼は、果たしてどんな場所へ辿り着くのか。
 画家ゴーギャンをモデルとした芸術家小説。大岡玲訳版です。


※感想by華天※
 妻子を捨て、友の妻を寝取り、彼女を自殺未遂に追いやってもなお絵を描くストリックランド。
 冷酷な態度は、絵と共に周囲に理解されないが、彼は平然としている。
 何故なら、見えるものがあるから。
 捕まえるべき光が、遠くとも確実に見えていたから、絵の具とカンバスさえあれば
 彼は生きてゆけたのだと思う。
 自分は、と考えてみると、果たしてどうだろう? 全てを投げ捨てても精神の充足さえ得られれば
 他はまるで構わない、というものがあるだろうか。そしてそれを実際の行為として起こせるだろうか。
 考えれば考えるほど、居ても立ってもいられない心持ちになるが、どうしていいかわからずに
 立ち尽くしてしまうような気分になる。
 ストリックランドは最後の最後に傑作を描き上げた。そして死んだ。
 全ての生涯を費やして、光を掌中に収めることができたのだ。
 自分にはこんなことはできない、六ペンスを握り締めながら、ただ月を眺めるだけだ、と思うと、
 ストリックランドが怖ろしく、また羨ましい。涙が出そうになるほど。


メロス・レヴェル : 黒武洋 : 幻冬舎

*あらすじ*
 今からそう遠くない未来。希薄となった人との絆を認識させ、復活させるために、
 政府はある「イヴェント」を計画する。
 メロス・ステージ。二人一組の参加者は、メロスとセリヌンティウスになって
 パートナーを信頼し、パートナーのために戦うのだ。勝ち残れば巨万の富を得るが、
 負けた組のセリヌンティウスは……身体の一部、もしくは命を失う事になるというものだった。

※今回も辛口感想。※
 「そして粛清の扉を」の作者ゆえ、また突拍子もない設定の本です。
 しかし余り設定が活かされていないような……。
 ステージ毎に課される内容が、もっと過激だと思っていたんです、私は(笑)。
 一方がメロスとなって戦ってる間、セリヌンティウスは何もせずただ見守るだけ。
 万が一メロスが負ければ、身体の一部を失うのは、そのセリヌンティウス役のパートナー。
 メロスにはお咎め無し。
 こんなルールじゃあ、どれ程過酷な課題が待っているか、と期待するじゃない?
 まあ、この本は、他者との絆が希薄になった現代社会を極端にデフォルメして、絆の復活を歪んだ形でしか
 望めないことを強烈に皮肉ってパロディ化しているんだと思うんだけど、それにしては、未来社会や
 絆の薄さの書きっぷりが、それこそ薄い感じ……。
 かえって、普通の社会で「メロス・ステージ」を開催したほうが、もっとドラマチックだったかも……って
 普通の社会じゃ開催する意味無いか(爆)。
 「そして粛清の扉を」よりもこっちの方が「バトルロワイアル」に似てるなぁと思ったし(爆)。
 あー、でもねー、表紙、よかったよ!! 届きそうで届かない手。
 ……表紙はよかったんだけど、ねぇ……。


地獄堂霊界通信U「悪ガキ最悪の危機」 : 香月日輪 : ポプラ社(児童書)

*あらすじ*
 近頃起きる殺人事件。ひょんなことから三人悪は、殺された少女の霊を知る。
 「彼女」を連れてきたミッタンこと三田村巡査は、あやしい場所へは行って居らず、
 結婚式に出席してきただけだ、というのだが……。

※今回は辛口感想。※
 今までの地獄堂シリーズとは違う、最悪最凶の「敵」が登場。でも、どんなときでも三人悪は、
 「自分たちらしさ」を失わずに立ち向かっていく。根幹は今までの地獄堂と、何ら変わらないはずなんだけれど、
 敵がちょと違うだけで、こんなに異質な感じがするんだなぁとちょっとショック。
 話は別方向からになりますが、最近は、昔よく読んでいた「○○殺人事件」とかいうのを、最近は全然読んでいません。
 何故かというと、物語を面白くするために、こんなに簡単に殺される人がいていいのか、と、突然思ってしまったから。
 (10代最後のあの日、あれは本当に突然の出来事でした……(遠い目))
 今回の地獄堂も、殺されてしまった少女の登場により、今までのシリーズと、本当に異質な感じがしたのです。
 その上、今回のオヤジの「解説」に納得出来かねていますし。変異の煽りを喰らって命を落としてしまう人が、
 第2シリーズには多いような気がするんですよね。(気のせいかもしれませんが)
 まだまだ巻数は続くでしょうから、これからこの変異にどう「結論」をつけるのか、期待したいと思います。
 
 ……まぁ、今回はスカッとした終わり方じゃなかったのが、納得出来かねる原因かと思われ(笑)。


ダレン・シャン3[ヴァンパイア・クリスマス] : ダレン・シャン : 小学館(児童書)

*あらすじ*
 半ヴァンパイアになった僕・ダレンは、ヴァンパイアのクレプスリー、親友のエブラと一緒に
 ある街にやってきた。最初は旅行気分だったけれど、そこで起こった事件に僕とエブラはびっくりした。
 血を抜かれた死体がたくさん見つかったんだ!!

*感想*
 エブラとダレンの友情に乾杯! ですなvv
 実は未だにクレプスリーの言動がしっくりこないのだけれど、まぁ追々何とかなるでしょう。
 彼の外見(オレンジ色の一掴みの髪)が、どうしても評論家(?)の山田太郎氏に思えて
 仕方ないんだけれどなぁ(笑)。萌えキャストとしては、布袋寅泰氏を押したいトコです(笑)。
 3巻では、「ヴァンパイア将軍」や「バンパニーズ」が登場して、テーマ性というか
 物語の向かっていくところがはっきりしてきた感じがします。1巻に登場したスティーブ・レパードが
 もしかしたらこれらの要素に将来関わっていく事になるかと思うと、更にドキドキ感が増します。
 4巻、早くでないかなー♪


暗黒童話 : 乙一 : 集英社(新書)

*あらすじ*
 私は事故で左目と記憶を失いました。祖父の計らいで移植できたのですが、
 手に入れたその左目は、奇妙な映像を私に見せるのです。
 記憶の無い私は、左目の記憶をたどろうと思いました。

*感想*
 グロくて怖くて切ない話でした。途中、怖くて読むのをやめようかなと思い、
 ラスト近くは切なくて泣きそうになりました。読み終わってみるとすごく面白い話でしたので、
 読むのをやめなくてよかったなと思いましたが、かなりへこみました。
 下記の「レヴォリューションbR」と、読む順番を逆にすれば良かったなと思います。
 もしお読みになるなら、気分を盛り上げるものを後に持ってきた方がよろしいかと。

 作者はかなりの引きこもり体質らしいですが、乙一にはまりそうです。
 


レヴォリューションbR : 金城一紀 : 講談社(ソフトカバー)

*あらすじ*
 落ちこぼれ高校に通う俺たち。勉強よりも頭を悩ませているのは、
 お嬢様高校の文化祭にどうやって潜り込むか。過去2年失敗している俺たちだけど、
 今年こそは成功させてやる!

*感想*
 愛おしい、この一言につきます。愛すべきバカ高校生たち!!
 金城さんの書く男の子って、どうしてこう愛おしいんだろう。
 「GO」よりもユーモアとバカがたっぷりで、青春の悩みの他にも、人種問題もちょろっと出て来るんだけど、
 キャラクターたちはしなやかにタフに飛び越えていく。
 森絵都の書く男の子みたい、といったら「違う!」とかツッコミ入れられるかもしれんが(笑)。
 この愛おしさを、皆さんにもぜひ味わってみて欲しいです。
 ちなみに「ええじゃないか作戦」は個人的に可です(笑)。


ダレン・シャン 1〜2巻 : ダレン・シャン : 小学館(児童書)

*あらすじ*
 ぼく、ダレン・シャンは、ひょんなことから「フリーク・ショー」のチケットを手に入れた。
 親友のスティーブ・レパードと一緒にその奇怪なサーカスを見に行った。
 サーカスはわくわくするほど面白かったけど、あることからぼくの運命は
 まったく変わってしまったんだ……。

*感想*
 ……実は。ハリー・ポッターがあまりにも人気すぎて、未だ読んでないのに自分ちょっとひき気味(笑)。
 ハリー人気が一段落するまでのつなぎ、として読んだのだけど……こりゃ面白いよ、おとっつぁん!!
 結構きっつい表現とか出てくるんだけど、そのスリリングなとこもたまらん(笑)。
 まだまだ、読み手を引きつけるためにショッキングな事件を配置しているような感はいなめないけど、
 それでも物語のマジックに手玉にとられてハラハラどきどき、時々ほろり、と(笑)。
 ダレン少年がこれからどうなっていくのか、興味津々であります。
 英語版はもう8巻ぐらいまででてるらしい。早く3巻が出ないかな……。


DIVE!! 1〜3巻 : 森絵都 : 講談社(児童書)

*あらすじ*
 高さ10メートル、時速60キロ、わずか1,4秒の空中演技。
 それが「飛び込み」。少年たちは悩み、苦しみ、傷つき、長い間の練習に耐える。
 それはみな、まばたきするほどの時間のために。

*感想*
 トモ、飛沫、要一。主な主人公が彼ら。現代っ子、である。生意気で傷つきやすくて、けれどしなやかなタフさを持ち合わせている。
 それぞれが個性的。けれど同じ何かを持ち合わせている。
 「今」の子どもたちの気持ち・気分を、彼らの目線でちゃんと描いてる気がする。
 1巻から3巻では、三人がそれぞれの「道」を見つけていく過程。4巻目からが勝負ってかんじ。
 何か面白い本ない? と聞かれたら、必ず答えてます「DIVE!!」と(笑)。
 早く読みたいです。図書館から借りて読んでいるのだけど、なんだか買っちゃいそうな雰囲気(笑)。