五能線クルージング


五所川原駅

 越水あたりから津軽平野を横断していく。冬ならば地吹雪銀座ともいうところ。途中、木造駅では縄文の遮光土器シャコちゃんがニッコリ(していると思うが)と来訪者を出迎えてくれる。「そうか、この辺は縄文遺跡の銀座でもあるんだな」などと、思っていると目の前の農道を馬が歩いているのが見えてきた。作業をしているふうでもないし、どう見ても散歩しているようにしか見えない。「あれは、趣味で飼っているんだ」と地元の人。この辺は昔から挽馬競争が盛んで今でも大会が開かれているという。木造町だけでも百頭位の馬が個人の家で飼われているそうで、冬は馬ソリで散歩するという。列車から馬ソリが見えるなんてトクだなぁ。  
 列車が進むごとに車窓の岩木山の見える角度が変わって面白い。五所川原駅近くから見える岩木山も姿がいい。窓の外の過ぎ行く光景に見とれているうちに列車は五所川原駅構内に。れれっ、何だかヘンなものが飾られていると思ったら「虫」だった。「虫」は五所川原市民のマスコットともいえるものらしい。そもそもは稲の害虫に悩まされた農民が、木彫の龍の頭に稲わらで編んだ胴体をつけて「虫」を作り、担いで村中を練り歩き五穀豊穣と病害虫、悪疫退散を祈願したのがはじまりという。クライマックスは花火や御神火が夜空を焦がす中、虫を天に送るという壮大な火まつり。市民に愛されている「虫」は駅前の郵便ポストの上にもいた。



リゾートしらかみ乗車のとっておき情報!

五所川原-弘前間では車内で津軽三味線の生演奏があります!
下りは4号車、上りは1号車で演奏します

津軽三味線ホームページ
RealAudio3.0で津軽三味線のサウンドが聞けます。

弘前駅

 

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