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                      PA4525 D - Class  パワーアンプ
 

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お気楽オーディオ
いろいろと遊んでみましょう!


進化するパワーアンプ
真空管とトランスで風味付けした
30W/8Ω/2ch Dクラス パワーアンプ



株式会社 マイクロ電子
カタログ・取扱品目


群馬大学大学院 工学研究科
D級アンプ の性能改善

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トロイダルコアの部屋

Amidon
Iron Powder Toroids

 


再び自作の妄想を掲げる為に! 機器の屑成仏の為に! 秋葉原よ!私は還って来た!

いや、そんなに力こぶ盛り上げ無くても良いんですが、二年振りなもんで、つい。
二年も放置していたら四年目に突入していたと云う…。じゃぁ看板も揚げ直して心機一転だと。
本来であれば、これまた久しく放置プレイ状態のA2134全段差動アンプを完成させるべく、
徐に半田鏝を握る処なのですが、何せ二年振りです。この莫迦にはリハビリが必要でしょう。

と云う訳で、プリント基板で半田付けのお浚いからと思っていた処にタイミング良く登場したのが
このKit。核となるCS4525は、片チャンネルのウーファー+ツィーターを各個駆動する2way出力
も可能という、「それなんてマルチアンプ?」なスペックにもうね、思わず知らずポチっとな!

でも、クロスオーバー機能をバイパス出来て、片chで2way出力が出来るのかどうか、
仕様が今ひとつ良く分かりません。なので、取り敢えずの製作方針として、

1) そのまま現有のスピーカーで使えるならそれで良し
2) 使えぬ時は、ネットワーク無しのスピーカーも自作するかな
3) 更にDAI基板も作って、フルデジタルアンプにしてしまおう

と、ざっくりテキトーに決定して、リハビリさせて頂きましょう。




 
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リハビリのつもりだったのに、いきなりスパルタンな仕様です。
SSOPの足の無い、QFN という御無体な仕様のICで御座います。

どう殺るべきか、先人の半田付けの技を拝見しようと、webを徘徊して参考にしたのが こちら 。何とも軽やかに匠の技をご披露なさっております。なんだ、こんなの簡単じゃん…じゃん… orz
それにしても画像の基板、ランドに半田が盛られているんですかねぇ…。鏝を当てるだけで良いなんて、素敵な仕様過ぎて、あんまり参考にならない様な。莫迦は根性でやっつけるしかないか…

画像の通りフラックスをたっぷり浸したら、何か汚いシミが…orz
多分ブリッジしてはいないと思うんですが、微妙やのう…

002.jpg

QFNの峠を超えれば、完成は間近なシンプルさなのに、仲々進みません。刻も気合も集中力も枯渇の極みにて為す術も無し。

出力LPFは、添付のコイルを用いるのが真っ当なのでしょうが、
自分で巻いてみるのも自作の醍醐味とばかりに検索すれば…
こちら でトロイダルコアの何たるかを知った様な気分になり、
こちら ではLCフィルタはEMI対策として実装するのだと知り、
こちら に至り、どう巻けば良いのかを知ることが出来た様な。

さてフェライトとカーボニル、何方で巻くかは、バラツキが少ないと云うカーボニルで逝きます。麻呂さんには「測定器も持たずにコイル巻きとな!?」と叱られそうですが。これ 買っても使うかなぁ。

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EMI対策としてのフィルタの為か、コアは#2を用いるのが一般的の様です。2〜30MHzっすか。15μHにするには、AL値が84T940.8径の線材を42回巻けばOKの様ですが、この大きさ
だと基板上の収まり具合が非常にアレなことになるなぁ…。

それよりDatasheetに拠れば、8Ωスピーカーの場合は22μH
推奨としているし、どうせ巻くなら22μH にしちゃおうかなぁ…。

だとすれば、基板上にて絶妙の大きさと思われるT50を用いた
場合は、0.26径線材にて74 回巻けばOKとなりそうなんですが、
いくらなんでも出力経路に0.26径線材とは、細すぎるにも程があるという気が犇々と。出力インピーダンスはどうなることやらと。

0008.jpg

そんなこんなで電卓叩いて幾星霜、最終的にはT50-#1という
AL値が100のコアに、0.5径線材を39回巻いて15 μHとする仕様で妥協です。兎角人生は妥協の賜物。妥協無くして前進無し。
とか申します。えぇえぇ、負け犬の遠吠えでございますとも。

素性不明な添付品のコイルがTSL1315ならば、12MHz辺りまで
効果がある様ですが、片や#15 MHzなのが何とも口惜しい。
また、TSLの線径は0.6径程の様ですが、手巻きは0.5 径…。
それでもこうして比べてみれば、見た目としてはそれ程遜色ない
仕上がりの様に思えますが、勿論それは贔屓目というものです。
改善のつもりが改悪にしかならなかったという結果も、莫迦素人的にはよくある事で御座いますれば…それにしても口惜しい…

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取り敢えずの完成ですが、最後に液晶を接続する際、ケーブル
がどう繋がるのか訳が分からなくなったりするのもご愛嬌です。

別件で手配していたSW電源を繋げて電源ON。主電源経路に
問題は無さそうなので周辺機器を繋ぎ、いざ音声チェック…
音が出ん…orz んー、これはQFN 廻りの半田不良か、と思いつつ入出力の電圧を測ってみると、信号は出ているっぽい…。

じゃぁこの改悪なコイルが原因なんだろうかと思いつつ、いじいじと弄っていると、唐突に楽曲が鳴り出しました。何のことはない、ポリウレタン線の半田不良の様です。やれやれ、随分とお粗末な半田技術だぜ。後で懇ろに炙って付け直してやらねばならぬな。

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次は其々のモードの動作確認です。標準2ch出力モードはOK。
クロスオーバーを3KHzに設定し、2WAY出力もOKの様です。
でもこれ、3KHzより上って、案外シャカシャカした音しか聞こえないんですね。まぁ、「そんなの今頃気付くな!」って話なんですが。

さて本命の、クロスオーバーを介さない2WAY出力が出来るかどうかのチェックです。これが出来なきゃ、新しいスピーカーを自作しなければならないという、ある意味、御褒美の様なルートを辿ることになる、重要なチェックポイントですが…
何事も無くL、またはRchのみの出力が可能の様です。
Datasheetには他にもHPAモードの説明もあり、その兼ね合いでこの設定が有効なのか分からなかったのですが、杞憂でした。

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何時もの様にwebを徘徊して、偶々目に留まったのがこちら。
「おおっ!何時ぞやの有難い掲示板 で一寸だけ話題になっていたハイル総統閣下(違)と云う代物はこれか…」と、暫し眺めていたのですが、ELACとかADAMに搭載される、リボン・ツィーターとは別種のユニットの様です。ハイルドライバなんて、滅多に目にする代物じゃ無いし、どんなもんなのか興味も有ったので、ついポチっとしてしまいました。自作スピーカー第二弾の始動か?

こちら  に拠ると、楽器類の大半は3KHZ辺りまでに集中している様で、じゃぁウーファーには良い物を奢る必要があるかなと考えるのですが、3KHzまで伸びるのってあるんですかね。それとも、押入れの中で眠って久しい、秘蔵(笑) のアレをお蔵出しの時?

017.jpg

まぁ、下手すりゃ規格外れの流出品という可能性も有りますが、
それはそれで腐れ耳にはお似合いの一品かも、と云うことでwww

さて、本番仕様の電源部は上條様の作例を参考にと思っていた処、「巨星墜つ」との信じ難い情報が…合掌させて戴きます…
デジタル部は定電圧化されていますし、出力部は故・上條様の
作例の様に大容量電解コンにてざっくりと非安定化で逝かさせて
頂きましょう。違う素子でそんなことして大丈夫かとも思いますが
要はMOS-FETも内蔵したICの様ですし、なんとかなる…かな。

後は、もう一枚基板を作って入力DAI基板を作るだけですから、夏までには完成…する予感が全くしないのは何故だ…orz