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                   ALTEC CF404-8A Milestone FV2
 

Special Thanks

七休うどんスープ研究所


ヤフオクの出品者様

 

 

 

 

 

ン十年振りの春の大大大掃除をしたら、んまー出るわ出るわ、粗大ごみから塵芥、
その分量かるく1,500kg Over! 1.5tですよ1.5トン。乗用車一台分のゴミと
共に暮らしていたとは、ゴミ屋敷の如き我が家に唖然としてしまいましたとさ。

それらの中から、忘れるとも無く忘れられていたあれやこれやが発掘されるに至り、
しみじみと感傷に浸っているうちはまだ良くて、次第に掘り出される当時の遺物の
トランス類やら真空管やら部品類やら半導体やら訳の分からない何かやらが目の前に
積み上がるに至り「何を考えてこんなに買い漁っていたんだ…」と激しい自責の念と
共に「これらを形にしてやらねば」という使命感が沸き上がり、自作の再開に至ると。
この莫迦素人が至らぬばかりに溜まったツケが今に至って至りまくって致し方無しと。

第一弾はこのフルレンジ・スピーカーから。折良く伝説のBOXと邂逅出来ましたので。
試作、測定、試聴を繰り返し設計したと云う、古の、高速ダブルバスレフBOXです。





 
続々と発掘されつつある真空管とトランスの一部です。
トランスがプチプチで包まれているのは、オークションで
落とした品々だから。当時は作る気満々だったんですねー。
どう使う気で落としたのか、計測器からの取り外し品らしい矢鱈電源タップのあるトランスや、どう仕上げる気だという面倒そうな仕様の真空管を前に、途方に暮れてしまいます。
一時は好事家の皆様に、オクで還流すべきかと思ったんですが、まだ氏ぬまでは暫く間がありそうですし、もう一度、
一から勉強し直して、電子工作を楽しむことにしましょう。
うわっ、懐かしのALTECですよ。CF404-8A新規生産版。
一旦生産終了となり、後に復活したユニットですね。確か
エッジのウレタンが経年劣化し易いのを、布製エッジにして復活したんだったかな。でも復活後程なく又も撤退という。
その撤退のニュースを聞いた時「えーい、買っとけ」と。他のALTECユニットは到底手が出ない価格でしたからねー。
それにしても一方の箱は開封すらしていないとは何事か。
このままオクに出せばファンの方に喜ばれるとは思いましたが、自分も楽しみたいのだと、まずはハコの検討からです。
CF404-8Aを鳴らすに相応しいハコといえばMilestone FV2
しか知りません。何故か記憶にそう刷り込まれているのです
これ を作った2004年には、既に刷り込みが完了されていた模様です。うーむ、恐るべし、七休うどんスープ研究所!
しかし残念なことに、いつの間にかHPは消滅しています。
さらに残念なことに、肝心の設計図が泡沫の夢の如く、電子の海の沃野から消え去っていました。何という文化的損失!
ユニットのオクでの放出を考えつつwebを彷徨っていたら
ヤフオクで完成品の出品と遭遇したのです。何という僥倖!
随分と強気な価格設定…ってことは未だに需要は高いって
ことでしょうか。それはそれで大変結構な事でしょう。
入札をして、さて、外観をどうするか検討です。合板の様ですし、前回のワトコオイルは使えないでしょう。在るかと思い検索したら矢張り在りました。突板仕上げにしましょう。
前面を白木に、側面を黒っぽい突板にしたら、七休様の作例と同じ雰囲気に仕上がりそうです。…と思っていたら…
落札し、届いた物を見ると綺麗な木目のシナ合板製でした。うーん、このままでも良いかなぁ… 突板も捨て難いけど。
簡単に仕上げられそうな、蜜蝋で塗装することにしました。
みつろう  蜜 蝋  み つ ろ う …ふぅ… 何やら甘美で淫靡な響きに知性も理性も蕩けそうです。すりすり。ふきふき。
   ↑ おまわりさぁーん、コイツ変ですぅー!

ご存じない方のために申し添えますと「七休うどんスープ研究所」とは、豊富な知識と技術(多分)で変態的いや偏執的
いや革新的なスピーカーを発表されていた七休様のHPで、
Milestone FV2は唯一(?)一般向けに設計されたものでした
ん?ちょっと待て!2004年ってば、これを作ってからもう十五年も経っているのかっ!? なんという… ( ̄Д ̄;)
あ、このHP自体が2004年に始動して、令和元年の今年で
十五周年なのか! んー、御目出鯛ことではあるのだけど…
十五年目にして再び一からの自作のお勉強のし直しだとは…

少 年 老 い 易 く 学 成 り 難 し

…なんという至言…orz 
最初の塗りは説明書通りに薄く塗り伸ばしたのですが、乾いてみると、板目の年輪と年輪の間の白い部分にはしっかりと蜜蝋が塗り込まれていない様でした。なので二回目は局所的にたっぷりと塗り込み、擦り込み、塗り込んで擦り伸ばしました。どうせ仕上げに乾拭きしますから問題ないでしょう。
三度目の重ね塗りをしようかと思いましたが、面倒なのと早く完成させたいので中止ですw  拘り始めるとキリがないし
蜜蝋は40gの缶を半分程使用です。残りはscanspeak様の
ハコにでも塗り込んで見ますかね。往年の艶を取り戻そう。
いよいよCF404-8Aを組み込む段になって問題発覚です。
ユニットのスピーカーケーブル取付端子が、スピーカー孔の縁と干渉してうまく収まりません。漸く自作らしくなってまいりました。鑿(え?「のみ」って「さく」なの?)でもあれば簡単でしょうが、無いのでカッターでガシガシ削ります
ファストン端子やケーブルの分も考慮して、更にガシガシとテキトーに削り込みます。もうこれ位で勘弁してやろうと思う(実際は、もう勘弁してくれと思った)所で止めます。
まぁ、ユニットが収まれば問題無いのです。テキトーすぎ。
scanspeak様のスピーカーケーブルも、剥いて綺麗な接点にしようとケーブルを切ったところ、被膜に覆われた銅線部分も酸化している様で、輝きのある銅色ではありません。ならば十五年目のメンテナンスは全取替と、ケーブルはカナレ4S8G無酸素銅(前と同じだ…進歩が無い)とスピーカーターミナルを新調、交換です。←このターミナルとネットワークの接続部分、この部分も、緩んでいたのか端子には錆の様な滓の様な汚物がこびり付いていたので、削り落とし、磨き直して接続です。プラシーボ全開の激変ぶりに大満足かっ?
とかやってたら、CDプレイヤーも製造後十年位なので寿命でした。レンズ掃除でも音飛びが直らず、後継機の検討を。
サーバやネットラジオに対応した、ネットオーディオ機能搭載のCD-N301に決定。製造終了で、流通在庫のみの模様。
専用MPDアプリ(?)もDLして、まぁ快適っちゃ快適です。
でもこれ、Raspberry Pi辺りと比べてどうなんでしょ?
ディジタルオーディオも、ハードを替えてもMPDを替えても「音が激変!」の世界ですから、発電所コピペの様な「プログラム言語」や「SE」の音質評価コピペの登場に期待?
七休様のご解説に拠ると、Milestone FV2の特性は「100Hz以下はすっぱり諦める」「かわりに100Hzから上の周波数特性は極力平坦に」だったと記憶してますが、だったらその諦めた低域を超三極管接続アンプで補ってやればお似合いじゃね?と思って6BM8超三極管接続 改造7のお出ましです
はて、これ調整はどうやっていたか…思い出せません…orz
上條先生のHPを訪れ、有難い経典を頼りに250Ω//250Ω
x0.04A=5.4Vと、出力段カソード抵抗の両端電圧を調整です。あれ?+B電圧が263V?電流を僅かに多めに流すか…

自作らしいことは殆どしてませんが無事完成し、いよいよ試聴です。
いやいや「ネジ一本自分で締めたらそれはもう自作」という素晴らしい格言
もあります。だから自作で許してもらえるでしょう。いや、許して下さい。

一聴、巷間言われる「音飛びの良さ」とか「音が噛み付いてくる」ってのは
このことか?と思わせる鳴りっぷりです。音離れが良いって言うんですか?
七休様がすっぱり諦めたという100Hz以下も、聴感上不足感はありません。
まぁ「低域の包まれ感」みたいな量感はお隣のスピーカーには負けますが…

「なんでこんなに大きく口を開けてるんだ?」と思っていたバスレフ開口部も、
ユニット背面の音も前面に出して音色の調整に利用している、んですかね?
低域だけじゃなく、ボーカルにも響きが加わって聴こえてくる様な印象です。

その名「高速ダブルバスレフ」の「高速」の由来は、今となっては忘却の彼方
ですが、この位相反転の遅延が無く高速だぜ!って意味だったんでしょうか?

ALTECといえば、ボーカル帯域の再生に定評があります。
というか、元々スピーチ・レンジのスピーカーですし。なので、ケロッグさんやハンコックさんの声を堪能すべく、懐かしの こちら を掘り出して、FO4を起動です。うーん、クララベルの鳴き声に余韻が加わり、ミート君の足音に妙にリアル感が加わりますw なんか台詞の発声にも若干の響きが加わっている様な… これはガチFPS勢には向かないでしょうがエモーショナルにRPGを楽しむ勢には最強のゲーミングスピーカー!…と断言するには、もう少し鳴らし込みを…
2019/04/26  << HOMEへ >>