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                       6AH4GT 三段構成全段差動ppアンプ
   

    t_01.JPG

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2005年度の初頭を飾って製作開始予定」などと大風呂敷を拡げ、
臆面も無くトップページに大嘘晒し続けて早や一年・・・。

もしもーし、もう2006年ですよー!桜の咲く季節ですよーっ!

元旦早々から「情熱の真空管アンプ」を読み返し、「2006年の初頭を飾って製作開始!」
すべく、着々と準備を整えて来た心算が、気が付けばもう卯月。
知識も無い癖に、新しい試み(当人比)を取り入れたり、予定変更で仕切り直しをしたりで、
完成まで四ヶ月も掛かってしまいました。実際の制作期間は、一ヶ月弱なんですけどねー。

長い道程の果てに、或いは長い寄道の果てに、漸く辿り着いた全段差動ppアンプ。
感慨無量の一席で皆様のご機嫌を伺いましょう。

「プッ 時間を掛けても稚拙な配線」って嗤うなー! ヽ(`Д´)ノウワァァン!!

 


レイアウト 検討

r_01.JPG

r_02.JPG 

r_03.JPG 

標準シャーシ式のレイアウトです。
この配置にすると、KT88超三結アンプと同じ
様なレイアウトじゃ、面白みに欠けるかなと。
えぇ、KT88でパクったもんで。(^^;

ぺるけ様の初作・三段構成アンプ式です。
うーん、真空管周りが窮屈ぽくなるかなぁ。
何せ素人が作るんですから、ソケット周りは
余裕があった方が安心かなと。
実装技術の未熟な素人はパスってことで。

で、電源トランスを引込めてみました。
これならゆったりと配線出来そうですが、
微妙に中央の空白地帯が気になるなと。
トランジスタ・リップル・フィルタにする計画
なので、中央部にヒート・シンクが有ります。

r_04.JPG

r_05.JPG

r_06.JPG

何気に球アンプの王道のレイアウトです。
こうして並べてみると、古式床しい、
落ち着いたレイアウトの様に思えます。
只、Trリップルフィルタを使用する予定
なので、左側の空白地帯が寂しいかな。

と言う訳で、何故かチョーク・トランスが。
これでバランスの取れた、オーソドキシー
なスタイルになったかも。
配線も、入力から出力まで最短距離で
接続できそうなレイアウトです。

いや、一寸待てよと、またもや変更です。
この配置なら、シンメトリー・フェチである
ところの素人もご満悦でしょう。
うーん、これか?これで決定なのか?

 

   
c-00.JPG 6AH4GTです。
これはTU-879を作り終えた後、2004年の早春に購入しました。その頃は5〜6ドル程だったと思いますが、今は価格が急騰しているようで、最早銘球のお仲間状態?
サイドゲッターのショートタイプと、トップゲッターのロングタイプの二種類が届きました。日本の四季に触れ、風土に馴染み、そろそろ熟成された「和の心」を奏でてくれる頃かもしれません。
いえ、聴くのは洋楽がメインなんですが。(^^;
c_01.JPG

方眼紙に部品配置を書き写し、早速シャーシ加工開始です。
加工の最中、「そろそろ国家に搾取される時期だなぁ。支払い
どうすっかなぁ。」などと、思い悩みながら穴を開けていたら、
一箇所穴開けの場所を間違えてしまいやがりました。
えぇ〜い、国家に謝罪と賠償を要求汁!
あ、嘘ですぅ。自己責任ですぅ。

結局レイアウトはご覧の通りとしました。
折角チョーク・トランスを用いるのだから、オーソドックスな、
王道のスタイルで行こうかなと。
シンメトリー・フェチの心を掴む、六番目の配置にも後ろ髪を
引かれるのですが・・・。

レイアウトの都合上、当初予定のTrリップル・
フィルタを止め、チョークとしたため、電源部を
見直しました。
当家のAC電源は105Vあるので、200Vタップ
を使用すると丁度良い塩梅に収まりそうです。
(200Vx1.28x1.05=269V)
-C電源に態々5Vタップを用いた理由は、「未
だに5Vタップを使ったことが無いから、使って
みよう。」です。
CやRは、手持ちのものを適当に使いました。
どうやら我が家に供給されるAC電源は、103
V〜108Vのようで、108Vの時にアンプの電圧
チェックを行なうと、整流直後で280V程にな
る様です。んー、いいのか?

○+B電源部 (チョーク・トランスVer.)

計算値:       269V          256V          238V
実測値:       271V          256V          241V                 20.4V

200V---Di>--+             OPT           6SN7                    +-Rch
200V---Di>--+---5H---+---1.2K---+---20k-22K---+------+-----+--
                  100μF       470μF           47μF               100μF    100μF    ZD
0V----------+--------+---------+-------------+------+-----+--

○-C電源部
5V--<Di---+---270R---+---  -5.6V
            1000μF         1000μF
0V--------+----------+-- 

c_02.JPG こうして見ると、案外ソケット周りに余裕が無いですね。
平ラグで組むには、厳しいレイアウトかも。
本当はこの出力トランス、製作期間中は5670P.P.P.アンプに繋いで、出力トランスの音の違いを確認してみようと思っていたのですが、現状、P.P.P.アンプ+ばざーらトランスの組み合わせで、何の不満もない音色を響かせていますので、「ま、私の駄耳でトランスの違いなど判ろう筈も無いだろう。」と、一気にトランス類も組み込んでしまいました。どうやらこの素人の辞書には、「探究心」と言う単語は載っていない様です。
それにしても、配線していないと綺麗だなぁ。(意味不明)
c_03.JPG これは+B電源、-C電源部の基板です。配線材は、AWG#22の被膜の薄いタイプのものです。取り廻しが楽でえぇ塩梅です。
今回は、主に二つの理由に依りユニバーサル基板を多用してみました。そのうちの一つは、「ハイブリット真空管アンプの製作を目指すなら、ユニバーサル基板位扱えなきゃ、お話にならないみたいだなぁ。将来への布石として試してみるか。」というものです。
当初は、只基板の穴に部品の足を挿し、リード線などで繋ぐだけと、お気楽に考えていたんですが、実際にやってみるとかなりしんどいです。そもそも、基板を取扱う基礎知識が全く有りませんから。そんな状況ですから、仕上がりは推して知るべし、です。
素人には、半導体の入門書を読む以前に、ユニバーサル基板のはんだ付けの入門書が必要のようです。
c_04.JPG これは初段周りの基板です。
こんな小さな基板に、たったこれだけの部品を載せるのにも四苦八苦です。方眼紙にて、合理的っぽい部品配置と結線箇所を検討した結果がこの程度とは。
当初は端子台を用いて配線材を繋ぐ心算でしたが、このサイズの基板に端子台を載せると、各部品の間隔が狭まり、はんだ付け箇所が隣り合うことや、端子台までの配線材の引廻しなど、難易度が上がりそうなので、無理矢理配線材を直付けしました。
裏面のハンダ付けの仕方は、上條様Nakamura様の作例を参考にさせて頂きました。
と言っても、素人に理解できたのは、はんだを盛り上げ、確実な結線をすれば良いらしい、と言う程度の事ですが。(^^;
c_05.JPG

鯵のお開き状態の初段基板は、シャーシ内部の不安定な状況下で、各部配線材をはんだ付けすると言う、「おぃおぃ・・・」と突っ込みの入りそうな作業となりました。
青い線材は-C電源、赤い線材は+B電源、白い線材はNFBです。
黒い線材はアースで、+B電源と入力端子周りのアースが別々に二箇所です。
うーん、アップには耐えられない半田の付け方だなぁ・・・orz。
ぺるけ様の頒布セットには、ZDが2本入っていましたので、左右別に付けてみました。・・・大丈夫・・・かな?・・・

プリント基板を配布して下さる先達の方々の偉大さと有難さと
心強さを♪、身に染みて理解することが出来ました。 

c_06.JPG Lch、Rchの基板を合体させ、正面板側に取付けました。
スペースの都合で背中合わせにしてみましたが、これだと「高域の飛付き」とやらで、クロス・トークが悪化するのかも。
折角、電源部に音声信号の流れない、クロス・トーク特性に優れた差動方式も、素人の未熟な実装の前には形無しかも。
Wat!様の作例を拝見しつつ、「この配置じゃダメでしょ」と思いながらも、こうとしか配置出来なかった、愚かで哀れな素人でございました。
おまけに、基板左下の電解コンの隣にZDを配置した為、その熱が伝わる所為か、この電解コンが熱くなるのが悲しみを誘います。うーん、どう配置すれば良かったんだろう・・・。

c_07b.JPG


えっとー、いきなりですが、完成しちゃいました。(^^;
いえ、デジカメの持主であるbella君が、やんごとなき理由による小旅行の為、
デジカメをお持ち帰りあそばれた、その四日程の間に、何故かサクっと出来ちゃいました。
配線材が細いと製作し易いなぁ。見た目もスッキリだし。

・・・そんなことよりデジカメ買えよ、俺・・・

c_08.JPG

上部はドライブ段周りです。プレート抵抗やCRDは、カップリング・コンへの発熱の影響を少なくしようと、横っちょにはみ出させて取付けてみました。
が、この位置だと、ソケット、抵抗、トランジスタと、三方からの発熱で案外ホカホカ状態になります。んー、困ったなぁ。

下部の基板はグリッドバイアス調整回路で、本格的に組上げてみました。ここで正式な作り方を覚えておけば、他のアンプでも応用が利くかなぁと。半固定抵抗は、三回転のものです。十八回もグリグリ回すものだと、「ワケワカラン」状態になりそうなので。
この部分は、Taka様の回路図を参考にさせて頂きました。ありがとうございました。

c_09.JPG 出力段カソード定電流回路です。今回、基板を多用した二つ目の理由は、この定電流回路の為でした。
他の方の作例を拝見していると、この定電流回路にトランジスタ
を用いている方が居られます。どうやら「音が良い」らしいです。
でも私の場合は、「Trで作るのも楽しそう」と言う理由で、いつの日にか定電流回路を交換してみるその時の為に、交換し易い様基板で組み上げてみました。
でもこのヒート・シンクは小さすぎでした。もう、熱いのなんの・・・。
このLM317は1.33W(1.25V/18Ω=0.07A : 0.07A*19V=1.33W)程の消費電力として、 LSIクーラーさんのパンフ より、「20PB20」を参照すると、凡そ30℃の温度上昇の様です。シャーシ内温度が30℃として60℃。「これならOKかなぁ」と思っていたら、大甘でした。
素人は、これで良いと思ったサイズの3倍の大きさのモノを手配しといた方が良さそうです。(根拠不明(^^;)

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早速試聴してみた第一印象は、「なんて低域がモリモリしてるんだろう!」でした。
えっと、「モコモコ」じゃなく「モリモリ」です。
スケート選手や競輪選手の下半身のような、筋肉モリモリ状態です。低域が。
これが差動回路によるものなのか、タンゴトランスのお陰なのか、
アンバランス電流を0mA近くに揃えた効果なのか、6AH4GTの威力なのか、
素人にはよく理解出来ていませんが、「凄いなー」と言う印象です。

全体的な音の印象は、「明るく元気に鳴るなぁ。」と言うもので、
これは5670P.P.Pアンプと同じ様な印象かな。
これが三極真空管の音色の傾向なんですかね。二種類聞き比べただけじゃ、何も語れませんが。

「低域モリモリ」と表現すると、以前「力強い低域」と表現した「超三結とどう違うの?」
と問われそうですが、「タイトな低域の超三結」に対する「マッチョな低域の全段差動」
って感じでしょうか。えぇ、意味不明でも構いません。私も上手く表現出来ませんから。

で、「Hi-Fi風味のLM3886」に「我が部屋にジャスト・フィットなP.P.P.」と。
素人が無理矢理猿真似で組上げた機材での駄耳レビューってことで、当てには出来ませんが。

ま、あれです、ひとつ分かったことは「Roxy Music は多極管で聴いた方が趣がある。」ってことで。
あくまで、私の趣味嗜好の範囲で、ですが。(^^;

e_02.JPG 電源基板の裏面です。一先ず完成し、各部電圧を計っていた所、-C電圧がマイナスではなく、+1.14V程になっていました。
基板からの配線は既に各部にはんだ付され、シャーシに組込まれています。これを又バラし、チェックするのかと思ったら、気が遠くなりました。が、「あ、写真撮ってた」と思い出し、この写真をじっくり眺めていたら、-C電源のコンデンサのプラス側をアースしていないことに気付きました。
シャーシに取付ける際、線材が基板の下に潜り込み、そのまま忘れてしまったようです。             ・・・猿並です・・・いや、猿以下・・・orz
んー、基板からの配線は、端子台が必須かもしれません。
e_03.jpg

yosの成分解析結果 :
yosの60%は電波で出来ています。
yosの21%は純金で出来ています。
yosの16%は愛で出来ています。
yosの3%は野望で出来ています。

私の本名の成分解析結果 :
私の本名の52%は気合で出来ています。
私の本名の38%は電波で出来ています。
私の本名の6%は厳しさで出来ています。
私の本名の2%は微妙さで出来ています。
私の本名の2%は怨念で出来ています。

流行モノってことで、遊んでみました。成分解析ソフトです。
お、おりの主要成分は、デムパっすか・・・。     ・・・鬱だ・・・(w 

 完成06年04月                                                                                                                                          << HOMEへ >>