エレベーター要望 

 突然のお便りをお許しください。
 能代駅、百周年 おめでとうございます。
 私は能代駅の発展を心から願う者です。
 能代駅の発展の一つとして能代駅と東能代駅にエレベーターの設置を要望します。
 高齢化社会の到来と石油の高騰の現状は 列車やバスなどの公共交通機関の発展の方向を暗示しています。高齢者
や障害者が東京から能代に帰省したとしましょう。その帰りは 能代駅で階段を昇り、2番線へ、東能代駅に着くと、階段を昇り、1番線へ出なければなりません。この階段が大きな障害になっています。これがかって秋田県第二の都市であった
能代駅の発展を妨げています。
 そこで、この障害を取り除くために、能代駅と東能代駅の1番線と2番線に、エレベーターをそれぞれ1台、合計 4台設置してほしい。
 これから石油の高騰により、乗用車で来能する人は少なくなります。そのとき、列車で来るか。バスで来るか。ですが。
バスは安価ですが、しかし、窮屈で、同じ姿勢からくるエコノミー症候群の問題があります。このエレベーターの設置により、階段の障害がなくなり、列車の利用者が増加します。そして駅前のにぎやかさにも貢献します。
 ところで、エレベーターを設置するには 一つは JR側が費用を出して設置する方法とそれが出来ない時は 一般市民、
市町村、団体、会社そして「ふるさと納税」などから募金して設置する方法があります。後者の方法で設置すると、その予算額を概算しなければなりません。私の考えでは 秋田駅の新幹線ホームに設置されているエレベーターの4台分の費用を計上すればよいと考えています。もしJR側が維持管理費が支出できない時は その額も加算しなければなりません。
もし出来れば 秋田駅にその金額を問い合わせてほしいのです。
 そして出来れば 能代駅、百周年の事業に取り入れてほしい。
 かって、能代周辺から集団就職や進学で、県外へ出て、そのまま定住した人々は 何万人となっています。恐らく県内一と推定します。(秋田市は 県内一の人口です。秋田市には 政府の下部機関や大会社の支社が多く、県外就職は能代より少ないと考えています。)その人々の多くは高齢化しています。郷里能代へ帰省したり、墓参したり、友人を訪ねたり
する。そのとき、能代駅は それらの高齢者にやさしくお迎えしているだろうか。
 また、このエレベーターの設置が実現されると、近隣の市町村の高齢者や障害者そして大きな旅行鞄を持つ旅人にもやさしくなり、乗客の増加に繋がると考えます。
 私事ですが 最近、土蔵を整理していたら、私の祖父が大正 9年、能代停車場の「掲示板建設工事」を能代港町より請負った書類が出てきて、能代駅に一層愛着を覚えます。
 数日前、北羽新報のトップに「ウッドチップ歩道 4km、2億 3千万円」という記事が載っていていました。これも必要なことだと思いますが 私には能代駅にエレベーターを設置する方が能代市の発展、活性化のため、もっと必要なことだと考え、
要望した次第です。
 もし、多忙な駅長さんがお時間を取れるようでしたら、お電話いただければ都合をつけ、お会いして申し上げたいと思います。         2008.5.13.
  能代駅長 様

  5月16日付けで、能代駅長 川尻 章 氏より、次の内容の返事があった。
 要点は 2000年11月に交通バリアフリー法が施行されたことを踏まえ、2010までに乗降人員 5千人以上の駅をはじめとする約 490駅についてエレベーター・スロープによるバリアフリー化を実施し、その内、乗降人員 1万人以上かつ高低差
5m以上の 300駅についてはエスカレーターもあわせての設置を順次進めている。現在能代駅、東能代駅については具体的なエレベーター等の整備計画はございません。とのことでした。

 この回答には 後段のエレベーターの寄付設置についての回答はない。「ふるさと納税」の使い道の一つとして 良い使い道だと考える。

 地方小都市の人権(2009.4.26.)
  JR駅のエレベーター設置は 1日の乗降客 5,000人以上ということは それ以下との間に、同じ税金を納めているのに
  格差があることを表している。大都市はエレベーターを利用できて、小都市は利用できないことを示している。
  JRは 国鉄でなく、一企業だから 効率を考えて当然だ。そして小都市の駅は一層乗降客は減少し、衰退している。
  地方都市は 高齢化している。高齢者は危険だから自動車運転免許を返納してほしいと言われている。その方々は
  JR駅前に住んでいるのに 高速バスで小都市間を移動している。エレベーターがあったら高齢者や障害者も利用する
  だろう。
  地方小都市がどうして、人口が減少し、高齢化したか。それは 若者に働ける職場がなく、希望する大学や学校がい
  からだ。大都市の大多数の若者は地方小都市の出身だ。そのために、地方小都市のJR駅にはエレベーターが設置
  されてないことになる。それで、同じ納税で都市と地方との格差が生じている。
  このようことを 議員さん達は理解しているだろうか。
  私が考えていた 21世紀の科学技術が高度に発達した日本とは違う。
  今後はエレベーターの寄付設置について模索して行きたい。
  
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