平川英二 Hirakawa Eiji 氏のページ

 平川英二さんは 次の略歴の74~79年頃、能代工業高校定時制の英語の講師をされました。そのとき、私も定時制に勤務してい         たので、インド、中東諸国旅行のお話を伺ったものでした。昨年また、お会いする機会があり、以下の内容を知り、感激し         ました。能代市出身で、ニューヨークで活躍する名士として紹介します。

平川英二氏の略歴
  
  1947年、能代市に生まれる。能代一中、能代高校卒
    71年、神奈川大学、英語英文学科卒、国際電電(KDD)に、3年間勤務
    72年、一年間、インド、中東諸国を旅行
   74~79年、地の塩塾英会話初代講師
   79年、国際ロータリー財団奨学生として、渡米。ニューヨーク州立オルバニー校大学院に留学。
   83年、米国永住権を取得。日本レストラン、タクシー運転手、ガイド、銀行員、日本人学校教師、通訳、商社役員などを経験。
   85年、以来、今日まで、フリーランスの立場で、日本向けテレビ報道番組制作の現地取材に従事。
  なお、お兄さんの平川隆一さんは「もやいの海」をプロデュースし、昨年テレビドキュメンタリー番組で、
  最優秀賞を受賞している。
   近況 、ニューヨーク世界貿易センタービル攻撃の騒ぎの中で、平川英二さん家族は全員、無事との
        メールを 日本時間の12日午後2時35分に受取りました。紹介します。

 ・主な取材史 
  1984年、テレビ報道番組「アメリカは今」 日本テレビ<特別企画>二ヶ月間、全米各地を回り、分割直後の巨大電話企業AT&T         など80年代アメリカの経済、ビジ ネス、テクノロジーの新トレンドを取材。
   1985年、「ハーレム・ドキュメンタリー」テレビ朝日<ニュース・ステーション> ニューヨークの黒人居住地区ハーレムに一ヶ月潜入         し、ハーレムの現実を取材したドキュメント。
   1986年、「ヒロシマ原爆はドイツ製だった?」 テレビ朝日<ニュース・ステーション連続三夜放送> ヒロシマ原爆はドイツ製だっ         たという仮説を追う視点から、マンハッタン・プロジェクトの全貌を 全米各地に取材した壮大なドキュメント。
   1987年、 「幻の風船爆弾」 テレビ朝日<ニュース・ステーション連続二夜放送> 東京大空襲下、日本軍最後の反撃の切り           札だった風船爆弾作戦を関係者の証言を元にドキュメ ント。アラスカ沖で風船爆弾を撃墜する米空軍の実写フィルムを          発見。朝日新聞夕刊トップ記事と なる。
   1989年「幻のプロパガンダ誌“フロント”」 テレビ朝日<ザ・スクープ> 戦時中、対戦6カ国に向けて日本軍が発行したプロパガ         ンダ雑誌“フロント”刊行にまつわる秘話を 追跡。フロント発行に関わった写真家、デザイナー、編集者らの若いスタッフ          は戦前の左翼青年が 多く、彼らは戦後、広告業界を担っていった。 ?
   1989年、「ハドソン川」 テレビ朝日<ニュース・フロンティア> アメリカ経済の鼓手、ニューヨークの繁栄の歴史はハドソン川なし          には語れない。 ハドソン川はエンパイア・ステートと呼ばれたニューヨークの産業活動を支えた動脈であった。 しかしハ          ドソンは汚染された今もなお、先住民時代の荘厳なまでに美しい姿を失ってはいない。 美しき川ハドソンの源流からN          Y湾の河口まで各地を取材した。
   1991年、「カナダ北極紀行〜1.北米大陸最果ての村 2.流氷の島」  テレビ朝日<ニュース・ステーション>  北極の海に鯨          を狩るエスキモーの暮らしを密着取材。 ?
   1991年、「従軍慰安婦〜知られざる真実」 テレビ朝日<ザ・スクープ> 日本軍敗退後、戦場で保護された従軍慰安婦たちを尋          問した日系2世米将校を探し出し、 彼の証言と実写フィルムをスクープした。 ?
   1991年、 「真珠湾への道」 テレビ朝日<ニュース・ステーション> グルー駐日米大使の遺族や歴史文書、米海軍大学を取材。           「ローズベルト大統領は真珠湾攻撃を事前に察知していた」という重大証言に肉迫。 ?
   1992年、「アメリカ最古の人々〜北米インディアンの世界 1.聖なる砂絵(ナバホ族) 2.コロンブスから五百年目の夏祭り(プ           エブロ族)」 テレビ朝日<ニュース・ステーション> 現代資本主義の最先端、アメリカ社会にあって今なお、祖先の伝          統を守リ続ける先住民の人々の 強靭で誇り高い精神に学ぶ。                 
   1992年、「アメリカ最貧困地帯〜ミッシシッピーデルタ」 テレビ朝日<ニュース・ステーション> 現代ポップ音楽の源流、デルタ・           ブルースの故郷は一面真っ白な綿花畑が広がるミッシシッピー デルタ地方である。過酷な綿摘み労働の悲哀と希望を          失わない諧謔の精神からブルースは 誕生した。全米で最低辺に位置する貧困地帯、デルタ地方に今なお息づくブル           ース・スピリット を探った。 ?
   1993年、「賞金稼ぎ〜麻薬犯罪都市に逃亡犯を追う」 テレビ朝日<ザ・スクープ> 現代アメリカでまだ活躍する賞金稼ぎ。かつ          て銃器製造産業で繁栄したコネティカット州ブリッジ ポートは、今は麻薬犯罪が横行する都市に転落。荒廃した街に麻          薬逃亡犯逮捕におもむく賞金 稼ぎを密着ドキュメント。 ?
   1994年、「億万長者に嫁いだ日本人妻たち」 フジテレビ 、世界各地に雄飛し、異国の大富豪たちのハートを射とめた6人の日本          人女性たちの華やかな生活 を取材する中で、それぞれの生き方、ものの考え方、品格、魅力を探った。 戦後、平等主          義の大衆化社会の中で日本人が失ったものは何なのか。 ?
   1994年、「宇宙からの生還 アポロ13号」 テレビ朝日<日米協同制作特別番組>  宇宙空間での事故で漂流状態となったア          ポロ13号が無事生還した1969年の事件の一部始終を 関係者の証言を交えながらドキュメント。立花隆氏のNASA取          材、ワインバーガー元国防長官と の対談を用意。アポロ13号の危機に現されたアメリカの底力。危機解決に知力の           限りを尽くした 人間の創意工夫のすばらしさを描いた感動の一篇。 ?
    1995年、「核廃棄物〜マサチューセッツ湾の海洋汚染」 テレビ朝日<ザ・スクープ> フランスから返還された処理済み核廃棄          物を青森県六ヶ所村が受け入れる問題に関連して、 50年前、米国有数の漁場に投棄された大量の米原爆核廃棄物          を海底まで追跡。 ?
    1995年、 「ヒロシマ〜原爆はなぜ投下されたか〜50年目の検証」 テレビ朝日<戦後50年特別企画> 実現寸前で頓挫した「           マンハッタン・プロジェクト」オッペンハイマー監督の息子と「昭和の女たち」 の作家澤地久江の感動的対面。          1995年、「驚異の人工血液〜日米バイオ最前線」 テレビ朝日<サンデー・プロジェクト> 「武士の娘〜杉本鉞子の生涯」199          5年新潟テレビNT21<特別番組> 幕末、越後・長岡藩城代家老の娘として生まれ、19世紀末渡米して、日本では          知られざる世界的 ベストセラー「武士の娘」の著者となった杉本鉞(エツ)子の生涯を再現。 ?
    1996年、「ジェームズ・ディーン物語」日本テレビ<世界不思議発見> ジェームズ・ディーン生涯の足跡を全米各地に追う。  ?     1996年、「発覚!5年目の真実 〜湾岸戦争の幼き犠牲者たち」テレビ朝日<ザ・スクープ> 湾岸戦争症候群の奇形児を抱            える数家族を取材。 ?
    1997年、「セックスレスで子供が生まれる〜進む生殖革命」テレビ朝日<ニュース・ステーション> 精子バンク、代理母出産な           どで子宝に恵まれた数家族を全米各地に取材し、静かに広く進行しつ つある「新しい子供の産み方」の実態を検証し           た。 ?
    1997年、「電子マネーが危ない〜インターネットに侵入するハッカーたち」テレビ朝日<サンデー・プロジェクト> インターネット時          代は第二段階に突入、「インターネット取引」「デジタルマネー」が一般化する中で インターネット犯罪と安全性の問題           が急浮上している。水面下で繰り広げられるハッカーと 防衛サイドの戦いを当事者たちに取材した。 
    1997年、「南海楽園伝説(ポリネシア)〜虹の海を渡ったモンゴロイド」テレビ朝日<ネイチャリング・スペシャル> 観光地ハワイ          の表層下で、今も生き続けるハワイ先住民文化。フラ、タロ芋コミュニティーなどを 中心にした先住民文化を守り、失わ          れつつあった言葉、精神の回復を目指すハワイ人たちの努力 を取材。 ?
    1998年、「ガルフ・ウォー・ベイビー 〜湾岸戦争の後遺症に悩むアメリカ」NHK衛星第一<日曜スペシャル> 「温暖化最前線          北極からの警告〜アラスカ永久凍土が溶け始めた」1998年テレビ朝日<素敵な宇宙船地球号>  冬のアラスカで           進行する温暖化の兆候を取材。
     1998年、「狙われる日本マネー 〜デリバティブの実態を徹底検証」テレビ朝日<サンデー・プロジェクト> 1994年カリフォル           ニア州オレンジ郡の破産事件を取材。
     1999年、「流通革命40年 ダイエー・中内会長は語る」 テレビ朝日<サンデー・プロジェクト> 巨額債務に苦悩するダイエー・           中内会長の米国視察旅行を独占密着取材。 アメリカ型の大量消費時代が終わりつつある今日、流通界のスタンダ            ードとなった 「良いものを安く」という中内方式も過去のものとなりつつある。 戦後流通史をそのまま体現した人生を            生きた中内氏は今、何を思うのか。  
     1999年、「18歳アメリカに舞う 〜バレエダンサー吉本真悟の覚悟」 テレビ朝日<テレメンタリー‘99> クリーブランド・バレエ団            で活躍する若き日本人ダンサーを半年にわたり密着取材。 全てのエネルギーをバレエに集中し、自らの可能性の限            界に挑む若者の姿を捉えた。

取材に関わった出版メディアの主なプロジェクト

    1991年 朝日新聞日曜版「映画の旅 “ディア・ハンター”」 帰還後、アメリカ社会に疎外され、密林に逃避したベトナム帰還兵           の今日をワシントン州 オリンピック半島に取材。
    1991年 朝日新聞日曜版「映画の旅 “JFK”」   オリバー・ストーン監督をインタビュー。
    1992年 朝日新聞日曜版「映画の旅 “カッコーの巣の上で”」 自由を追い求める人間像を一貫して描くミロス・フォアマン監督           をインタビュー。
    1993年 朝日新聞日曜版「映画の旅 “ミッドナイト・ラン”」  現役の賞金稼ぎを取材。
    1993年 週刊朝日 司馬遼太郎氏 「街道をゆく・ニューヨーク編」
    1993年 鈴木明氏 「新・南京大虐殺の幻」(1999年出版)  執筆のための資料調査。今なお喉もとに突き刺さったままの、            未解決の歴史的課題 「南京大虐殺論争」。1973年「南京大虐殺の幻」出版以来、著者・鈴木明氏の心を占めてきた            南京事件の謎。膨大な資料と十数年に及ぶ調査の末に遂に完成を見たこの著作は、この問題 の真の核心に初めて           ふれた労作であり、南京事件の核心とは、21世紀日本のあり方の本質 に迫る問題でもあることが明らかにされる。     1995年 朝日新聞連載記事 「航空機の安全性を探る」10年前の日航機墜落事故について、事故当時は聞けなかった米調           査団、米運輸省、他関係 官庁、ボーイング社の証言を取材。  
    1996年 朝日新聞日曜版「食材の旅」  カリフォルニア州サリナス一帯の野菜農場を取材。掲載記事数点はその後、サライ「            地球食材 の旅」に収録されている。

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