「漢字の故郷」を訪ねて(3)

 
     
 4.上海、蘇州、無錫の旅  
     2000.3.26(日)、16時35分、TABIXのツアーで、仙台空港より、離陸した。高度
    12000メートルまで、雲の中を上昇する間に、2度ゆれた。下は雲だである。雲が切れたと
    思ったら、福岡空港上空とのことだった。そして、上海虹橋国際空港には 現地時間
    18時45分着陸した。所要時間3時間10分である。ここから バスで蘇州に向かう。
    蘇州飯店に宿泊する。
     3.27(月)、朝 出発前 ホテルの前を散歩した。水と柳と桜と、うっとりしてしまう風景である。
     私たちは バスにて、唐代の詩人張継の「楓橋夜泊」の石碑(碑文は清代の兪越の筆)で有名
    な寒山寺を見学した。石碑を見て、除夜の鐘が有名なので、鐘楼に登り、鐘を突いた。それから
    虎丘斜塔を見学。そして紅楼夢のモデルとなった庭園、拙政園を見学。現在は世界文化遺産に
    登録されている。蘇州は風景が良いのに、この庭は 粋を集めて築かれていた。

    
        2000.3.27.  拙政園

    ここからバスにて、
    無錫へ向かう。2時間30分で 錫恵公園に到着し、見学、そして近くにある泥人形工場を見学。
    泥(粘土)からいろいろの人形が創作されていく、すばらしさを 郭末若が紹介した文章の看板が
    工場の前に掲げられていた。今夜のホテルは 錫州賓館である。夜は 三陽百貨店のバーゲ
    ンセールに行き、買い物した。折りたたみ傘が 120円だった。買い物は価格札を売り子より
    もらって、その札をもって、会計に行き、お金を支払い、領収書をもって、売り子に行き、商品を
    受け取るのである。これが中国の百貨店の買い方である。
     翌28日(火)朝、太湖を1時間遊覧した。水は濁り、悪臭を放っている。ここで ガイドが尾形大作の
    「無錫旅情」を歌ってくれた。この歌のお陰で、観光客が来るようになったと感謝していた。
     ここ太湖は 臥薪嘗胆で有名な越王勾践の臣、范蠡が 美女西施と舟遊びした所でもある。
     西施は 「象潟や雨に西施が合歓の花」と、芭蕉が詠んだ西施である。  
     無錫は 周代は 錫が産出していたので 「有錫」と呼ばれていたが 漢代には堀尽くされ、
    「無錫」と呼ばれるようになったとのことである。 太湖から バスにて、上海に向かう。約3時間で
    上海の豫園の「緑波廊」に着き、昼食に 飲茶をいただいた。ここは米大統領クリントンもいただいたと
    のことだった。豫園は拙政園などと中国4大庭園の一つで、繁華街の中にあり、九曲橋がとても
    印象的である。次に瑪瑙や翡翠の釈迦像のある玉仏寺を見学した。夕食は 広東料理(この料理は
    日本人にもっとも合っていると思ったら、日本料理のルーツとのこと )をいただき、19時30分からの
    上海雑技団の見学に出かけた。曲芸もあるが体操の要素の強いものと感じた。その帰り、バンドの
    夜景を楽しんだ。
     翌29日(水)朝、上海虹橋空港を 10時55分 中国東方航空機(CI155)で、離陸した。仙台空港に
    日本時間の14時40分着陸した。所要時間2時間45分である。中国の4日間は快晴であった。   
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