玉の池荘見学

H11.6.29 参加者 15名

次長さんデス 社会福祉法人 男鹿更生会 知的障害者更生施設 玉の池荘
昭和55年に開設した18歳以上で知的障害をもつ人たちの施設です。定員は85名。さらにこの施設が支えるグループホーム「藤巻寮」では5名が生活の場としています。今回の見学では、施設内、施設周辺の様子、施設のいろいろな活動の紹介を詳しく説明していただきました。また次長さん自身、一般企業からの転身でさまざまな思いを抱きながら今までやってきたこと、施設設立当時の貴重な話しを、さらには現在抱える問題点や将来の展望をお話いただきました。

男鹿市の観光地で名高い「寒風山」(国定公園)の中腹にあり、施設前から見下ろすその絶景にしばし心洗われる思いでありました。


班活動には「生活訓練班」「農耕班」「職場実習」「体育指導」「有志による新聞配達」などがあります。障害の重い方々には生活指導・訓練を行い、その他には農耕やかや編み、造園を行っているとのことです。有志による新聞配達は地域で新聞配達の仕事があり、利用者の中から有志を募って、新聞配達をはじめました。朝4時には配達に回っているとのことです。
牛乳パックを使って椅子づくり。(右写真)
上が牛乳パックを組み立て骨格をつくったもの。中、下がそれに生地を貼り、椅子に仕上げます。座って見たら、多少の不安定は別として、充分に使えそう!?

養鶏
牛乳パックで椅子づくり
 養鶏。(写真上)
施設から見下ろした場所の養鶏小屋がありました。地域住民からの鶏肉販売の依頼が殺到するとのことです。



 かや作り(写真右)
大潟村や寒風山からかやを取ってきて作ります。どうやって使うの?とちょっと思った。

かや
カロリー指導カロリー指導
 カロリー指導(写真上)
運動不足から肥満傾向にある利用者のために、その対策にも積極的に取り組んでおられます。成人病の温存となる肥満にはとりわけ注意を払っています。施設内には利用者に理解しやすいように糖分の量を視覚的にわかりやすいようにしていますが、それを理解してもらうことにとりわけ苦労しておられる
ということでした。
 体育指導(写真左)
玉の池荘発足当時から施設長さんの方針により身体作り体育指導を大切にしてこられました。専用の体育館はひろびろとし、天井は高くなっており学校の体育館ほどの広さがありました。ここはドッジボールクラブや体育指導で使われています。また、外のグラウンドでもソフトボールクラブ、ゲートボールクラブ、運動会、ゆうあいスポーツの練習などを行っているとのことです。

見学を終えて感じたことは、利用者の能力に応じた取り組みが実にうまく行われているということでした。更生施設でありながら、グループホーム「藤巻寮」を設置し地域生活への移行を推進していること、また職場実習を行なったり有志の新聞配達を行うなど、地域に密着した活動をされていることに感銘いたしました。こうした取り組みは施設長さんをはじめ、職員や保護者の方々が一丸となって運営方針を貫かれていることの表れだと思いました。(by S.sakurada)

見学終了後、 昼食は大潟村手造り工房でおいしいバイキング。  (参加目的がこちらだという人がいたというウワサはさておいて) 室内が暑いこともありましたが、 流したその汗は”1200円のバイキングのモトをとる”その気迫を物語る・・・・・。全員満足。はいチーズ!