松くい虫被害地を行く 男鹿市 作成開始04/11/11

 最終更新04/11/25

秋田県若美町五里合海水浴場・申川油田付近

 秋田魁新報夕刊に、風と遊ぶ(「新・奥の細道」を行く・第2部)が連載されている。このシリーズはweb版秋田魁新報にも掲載されている。11月10日は「43回 メロンの香りとさざ波の奏でるみち(男鹿市・若美町)」だった。昨夜このシリーズを読んでいて、次の一節が気になった。 

日に日に冷たさを増す海風を受けながら歩き始める。ほどなく目の前に異様な光景が広がる。葉や枝が枯れ落ち、幹だけが残った松林だ。つい最近までは海岸線に映える美しい林だったが、松くい虫や台風で無残な姿をさらけ出している。
 壊滅状態の松林を抜け、海岸線から山手に約40分。・・・

 「壊滅状態の松林」とはどんな光景なのか? それを一度見たいと思い、今朝9時過ぎに能代市をスタートした。我が家は国道101号線沿いのすぐ裏手にあるので、101号線を30キロ弱(途中で一部国道7号線と共用)で目的地五里合海水浴場到着。途中27キロ目あたりから国道の松も枯れ始めていたが、「壊滅状態の松林」は春に本荘付近で見たのと同じ暗い光景だった。山火事ですっかり焼け落ちた場合もこんな様子だろうかと思わせる光景だった。

五里合海水浴場第3駐車場。案内板もかすれて読めない。
展望台があるが、枯れ木の残骸で寂しい。
こちらは第4駐車場。ここも同じ光景。皮がはげて白くなった木や折れた木があり、まるで
木の墓場のようだ。
左、「橋本油田まで0.3キロ」の標識あり。海側に進むと、先ほどの第4駐車場から続く
道路と合流し、申川油田を通って宮沢海岸、八竜町へと続いている。
橋本油田跡と思われる広場には新奥の細道の案内図が2枚並んでいた。左が昨日の新聞にあった
「43 メロンの香りとさざ波の奏でるみち」、右は「42 地層と地引き網を体験するみち(男鹿市)」だろう。
ここにも展望台(休憩所)があったが見える
のは枯れ木の山  手前は公衆トイレ。
奥の所々白い木は皮がはがれた松の木。
海側には何かを植えているようだ
道が狭いので一度国道に出て、次へ。
左、申川油田まで0.6キロの標識。
後は枯れた松の木を切ったもの。
油田まで下りていくと、左手奥に真山が
見える。赤い道路標識の脇にも新奥の細道
の案内柱が立っている。若美漁港まで2km
若美漁港前の松林。手前の小松は緑だが、後の方はすべて木の皮がはがれて白くなっている。
宮沢海岸の海の家。舗装道路はここで行き
止まり。一昨年になるが、チューリップ祭り
に来た時は松枯れには気付かなかった。
右折すると右(男鹿側)と左(能代側)で
松の様相がまるで違っている。
広い道路が防災帯になっていると思えるほどだ。
左側(能代側)の風景。赤い松も何本かあるが・・・ 右側(男鹿側)の風景。木に枝葉がない・・・
国道101号よりも海側にこんな立派な道路が
八竜町釜谷地区まで続いており、松並木も
生き生きとしている。
秋田県林務部と八竜町産業課による表示板。
保安林や重点保全区域の範囲がわかりや
すい。この表示版がメロンロード沿いに6箇所
設置されていることもわかる。
メロンロード(後に見える)脇の松の苗木。何年生だろうか? 生き生きとしている。
 右の苗木は1年目か?