最新の更新 2016/3/3

2016/3/1(火) 86期生の同窓会入会式
         入会式の日程は14:00〜14:20だったが10分程遅れて14:10〜14:30に行われた。

 司会・進行は同窓会幹事が担当
今年は40期の担当なので工藤直樹氏が担当
     
       
 同窓会長 歓迎の挨拶    森田新一郎 同窓会長は40期  
       
 <歓迎の挨拶>

 3年間の高校課程を修了し、明日いよいよ本校を卒業される皆さんに対しまして、まずもって心からお祝いを申し上げます。本当におめでとうございます。

 また本日は、男子123名、女子109名の合計232名の皆さんを本校同窓会にお迎えできますことを大変うれしく思っております。心から歓迎いたします。

 同窓会は、会員相互の親睦を深めるとともに、在校生を物心両面から支援し母校の振興発展に貢献していく会であり、また同じ高校で青春を謳歌したという共通の話題を持ち先輩と後輩とのコミュニケーションがとりやすい会でもあります。

 同窓会には、能代高校を拠点とする同窓会本部をはじめ、東京同窓会や同窓会秋田支部、さらには秋田県庁支部などたくさんの拠点があります。今後、皆さんにも同窓会の会報である「松陵」をお届けし、様々な情報を提供してまいりますので、是非一度同窓会の行事に参加してみていただければと思います。

 また、同窓会のホームページでも同窓会活動の情報を提供しております。能代高校のホームページからも入れますし、「能代高校同窓会」で検索してもヒットしますので是非アクセスしてみてください。

 さて、本日は、皆さんに今後心にとめておいていただきたいということをいくつかお話しいたします。まずは皆さんが生まれ育った「ふるさと能代山本」で今、どんなことが起こっているのかということであります。

 皆さんもご承知のとおり、能代山本地域には5つの高校があります。この春の入学者の募集定員の状況を見てみますと、能代高校の235人を含めて全体で760人となっております。

 一方、能代山本地域で昨年生まれた子供の数は324人であり、この子どもたちはもう15年、16年後には高校生になりますが、その時の高校生は、この春の高校生の半分を大きく下回ってしまうという状況にあります。皆さんの「ふるさと」は今、極端に子どもが少ない社会に向かっております。子どもが少ないということは次の親になる方々が少なくなるということであり、さらに子どもが少なくなってしまうということになります。

 ちなみに、皆さんが生まれた平成9年から10年には平均して一年間に780人くらいの子供が生まれていましたので、いかに少なくなっているかが理解できるかと思います。この地域で暮らし続けていくという観点から考えると、まさに非常事態ではないかと思います。
 
 皆さんはこれから、進学や就職などでこの地域を離れる方がたくさんいると思いますが、将来において一生住み続けるところを決めようとする際には、是非、「ふるさと」に戻って「ふるさと」に根をおろすことも検討していただければ大変幸いであります。

 その際には、「ふるさと」でサラリーマンとして働くという発想ではなく、「ふるさと」で新たな起業をするとか、新たにNPO法人を立ち上げるとか、自らが業を起こして雇用の場をつくるというような大胆な発想で行動することが大切であると考えます。

 皆さんには前途洋々たる未来があり、また無限の可能性がありますので、思い続けることと、あきらめないこと、そしてそのために必要なことにアンテナを高く掲げて学び続けることや情報収集することなどにより、十分実現可能であると考えます。これらのことを是非心にとめておいていただきたいと思います。

 また、皆さんはこれからそれぞれの「道」を進んでいき、「山あり谷あり」の長い人生を自分の力で切り拓いていかなければなりません。その際には、ご縁があって奇跡的な偶然から出会い、知り合うことができたクラスや部活や学年の仲間達との絆を大切にしながら、他人や社会や地域のために役に立つ人間に成長していくことを期待したいと思います。このことも是非心にとめておいていただきたいと思います。

 結びに、歴史と伝統がある能代高校の第86期卒業生232名の皆さんの、ますますのご健勝と今後のご活躍を心から祈念し、私からのあいさつといたします。
 
 同窓会入会激励のことば    西方里見氏は40期 地元で設計事務所経営  
       
 <激励のことば>
 皆さん、同窓会に入っていただき、おめでとうございます。ありがとうございます。
高校を卒業し、これから、種々な数多くの人々との出会いがありますが、能代にいても、秋田にいても、東京にいても、何処にいても、同郷、同窓、同期の馴染みは大切なものです。

現在の日本、能代は暗い話ばかりですが、他の国々を見て、相対的に考えるとそうとは思えません。
世界をみて、日本をみてというと話題が大き過ぎ足元がふらついてしまいます。
今、生きている、住んでいる地域で具体的に考えましょう。

実例とした私をあげてみます。(自慢話ですが)
私の職業は木造建築や省エネエコ住宅の設計です。
今は64歳ですが、
30歳の時に能代に戻り、何のつながりもない状況で設計事務所を開業しました。
人生はあっという間です。
成人の20歳、女性の厄年の33歳、男性の厄年42歳、還暦の60歳を過ぎました。

30歳から、周囲の人たちと共に木造建築や住宅、寒冷地住宅を考え設計しました。
住宅評論家の南雄三さんが地吹雪を体験し、その厳しさに秋田は日本のシベリアだと言いましたが、そんな厳しい環境下で実践したので、高断熱・高気密住宅の先進地と言われました。

その実践は続き、三十数年がたち、現在は省エネエコ建築住宅のメッカであり、その分野では日本のスイス、オーストリアのフォアーアールベルク州と呼ばれています。この小さな田舎にいて、おかげさまで戦後70年の住宅を変えた50人の一人に選ばれました。
スイスやオーストリアは小さな国ですが豊かです。住宅も最新の論理と技術と美しいデザインの木造建築住宅が作られています。10階建ての木造建築をはじめとして木造大国です。

人口はチューリッヒで30万人、私が尊敬する建築家のP・ズントーがいるグラウビュンデン州で20万人弱、州都のクールで3万5千人、尊敬する建築家のH・カフマンがいるフォアーアールベルク州で37万人、州都のブレゲンツで3万人弱です。
ですが豊かです。

人が少ない、人口減だ、経済が悪いなどと悪い事ばかりに影響されず、
豊かな自然の中で、自ら豊かに仕事をし、豊かな生活を送りましょう。



新入会員宣誓  
 
       

この様子は能代高校同窓会ホームページの作成を担当している事務局員個人のブロクでも紹介しています。