巨大な精米機 能代の蔵元・喜久水の酒造り体験制度「醸蒸多知(カムタチ)修行」に参加することになった私(能代の地酒の店ささき・通販担当者ゆかこ)は、酒造りの第一歩である「精米」(米を磨き上げる工程)を見学してきました。
10月21日朝9時半、私が蔵へお邪魔すると、社員の皆さんが忙しく働いており、機械音が響いていました。今日、精米の工程を説明してくださるのは喜久水酒造の幸坂さん。早速案内されて奥へ行くと、巨大な精米機が絶え間なく音を立てて動いていました。一度に最大30俵(1800kg)もの玄米を精米できると言えば、その大きさが分かっていただけるでしょうか。
「1回のペースは17俵前後。24時間以内で終了させています。」
ちなみに、昨日から精米していた「喜三郎の酒」の原料米は、23時間かけて先ほど終了したそう。なんだか、聞いているだけで気が遠くなってきた・・・
そもそも精米の主な目的は、玄米の外側に多く存在する灰分・脂肪・アミノ酸等を取り除くこと。この工程によって、香り高い美酒を造ることができるのです。

そして先ほど精米が終了したという原料米を見せていただきました。写真左の茶色いお米が「玄米」です。そして右が精米後のお米。高度に精米されたお米は真っ白に輝いています。
「精米の途中で米が割れると良くないんですよ」
なるほど。一粒の米の中心部分だけを取り出すのがポイントなんですね。
「今回は非常に良い状態ですね」
幸坂さんの言うとおり、米の一粒一粒が均一に球形に磨かれていることが分かります。今年のお酒も期待できますね。
左が玄米、右は精米後

大量の「ぬか」 ところで素朴な質問をしてみた。
「玄米を約50%まで精米するということは、半分しか原料にならないってことですよね。残りの半分はどうするんですか?」
「見たいですか?」
見たい!見たいです。巨大な精米機の後ろへ回り、見せてもらいました。そこには大量の「ぬか」が。これは家畜の飼料等になるそうです。有効に利用されているんですね。

さて、白く磨かれた大量の原料米は幸坂さんの手によって袋詰めされていきます。このお米は「枯らし」と呼ばれる次の工程へ進むはずですが・・・
「トンネルへ持っていくんですよ」
トンネル?あの喜久水のお酒がたくさん貯蔵されているトンネルですね。
私は「枯らし」とは米を乾燥させることだと思っていたのですが、実は全く逆。精米によって水分の含有量が低下した米は、水につけると割れてしまうので、加湿する必要があるのだそう。トンネルを使えば、自然の利を生かした調湿ができるのですね。
幸坂さん、お仕事中

ここまでが精米の工程。本格的に酒造りが始まるのは、能代が雪に覆われる頃。
「ところで幸坂さん。今年は何kg精米する予定なんですか?」
電卓をたたいて幸坂さんが言った。
「だいたい9万kgだね。」
「9万kg?!90トンですか?!」
美味しい酒を造る苦労は並大抵ではない。いや、蔵人が汗を流すから美味しいお酒ができるのでしょう。今年の酒造りは私も微力ながらお手伝い。担当者初めての酒造り体験レポート、続きをどうぞ!

12/20(土)醸蒸多知修行初日…1号タンク仕込みHOME喜久水貯蔵トンネル

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今回の取材にあたり、快く現場を見せてくださった平澤社長はじめ社員の皆様、
詳細に工程の説明をしてくださった幸坂さん、本当にありがとうございました。
(能代の地酒の店ささき 金谷有佳子)

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