「オレは怒ってるんだぁ!」since 2000/06/01

読者のひろばへの投稿全文
9月5日付北羽新報に投稿した原稿です

2004/09/12


合併協議会に於いて新市の名称が「白神市」に決定されました。個人的には「ピンと来ない」のですが、私としては受け入れます(って、オレが受け入れようが受け入れまいが大勢に影響はないんだけど・・・自爆)。
以下に原稿の原文をそのまま載せます。

先人に学べ?

 新市の名称が「白神市」に決定したことを受けて、青森県の二つの団体からクレームが来たという報道があった。青森県自民党は「白神山地は青森県側がほとんどなのに秋田側に使われるのを黙ってみていられない」、NPO法人白神山地を守る会は「白神山地は両県の共有財産だが、世界遺産登録地域の面積は本県側が四分の三を占める。七市町村は登録地を含まず、誤解を招くような名称を使うのはおかしい」というコメント。確かに、感情的には理解できないことも無いが、「白神町」を合併後の名称とする動きがある岩崎村と深浦町の首長は静観しているようだ。

それにしても、そういう言われ方をするとどうしても“十和田湖問題”を思い出してしまう。青森県十和田湖町のホームページに、町の歴史についての記述があるので引用させていただく。

=昭和6年、小笠原奥治村長によって、「十和田村」への村名改称議案が提案されました。この時は、南津軽郡や秋田県にも、「十和田」を村名に希望する自治体があり、改称を急ぐ必要に迫られていたのです。=

他地区にも同じ動きがあるので改称を急いだということだが、「早い者勝ち」というスタンスなら青森県の方が70年以上も先輩だ。さらに、十和田湖町の東に十和田市があるが、元々は三本木市と称していた。十和田国立公園(現十和田八幡平国立公園)にちなんで十和田市と改称したのが50年ほど前。しかし、国立公園エリア内の八甲田連邦の裾野にわずかにかかってはいるものの、十和田湖には歴史的背景や地理的に見ても、縁もゆかりも無いと言える。そういった意味では「誤解を招くような名称を使う」ことも青森県の方が先輩であろう。

 現時点で「白神市」という名前をどう思うかと問われれば、個人的には「ピンと来ない」という感情ではあるが、それにしても、何かを声高に論ずるならそれなりの裏付けがなければ、単なる感情論。後付の理由を並べ立ててもそれは詭弁に過ぎない。先人の行動を省みたとき「それとこれとは話が違う」というなら、それなりの裏付けを以って論ずるべきであろう。

(怒れる市民)


特集のindexへ


TOPへ