「オレは怒ってるんだぁ!」since 2000/06/01

読者のひろばへの投稿全文
6月20日付北羽新報に投稿した原稿です

2004/07/04


5月下旬、地元紙文化欄にO氏の投稿が載りました。新市の名称問題について、合併任意協議会の会議録を抜粋したものを根拠とし、記録と称して私見のたっぷり入った文章となっていたことには、ただただ呆れるばかりでしたが、数週間後の「読者のひろば」に、賛同する投稿が載った時には既に我慢の限界でした。ということで、彼らの心理状況も踏まえ、私の解説を交えた投稿をしたというわけです。
実際にカットされた部分や直しの部分(実は、タイトルも変えられてしまってました・・・笑)もありますが、今回はその部分の指摘をしません。以下に原稿の原文をそのまま載せることにしました。

詭弁

新市の名称については、公募も終わり法定協にて決定されるのを待つばかりである。そんな中、「記録」と称して私見たっぷりの個人的な備忘録を読まされても、正直「もう、お腹いっぱい」であり、それに賛同する投稿があっても溜息しか出てこない。

歴史や伝統、文化を理由として排除公募に異論を唱える意見には大いに違和感を覚える。歴史重視派にとって新市名は「能代市」でなければならず、いくら「新市の名称が変わっても大字名などで能代の名前を残す」と言ったところで納得できないのであろう。千年以上続いた能代の歴史の中で「能代市」であった期間は、たった65年間であるにもかかわらずだ。一方、現市町村名排除公募反対派は単に公募条件に納得できない人達である。この二者を同列に扱うことはできないし、異なったふたつの意見を同じ流れの中で論ずるのはまさしく詭弁である。さらに、時代背景や財政状況も違う数十年間を一括りにし、問題を先送りした市長がいたことすら無視しての「歴代市長だったらどうしていたか」という問いかけには苦笑させられる。

また、投稿を情報として捉える読者がいたとしたなら、誤った情報は訂正しておかなければならない。「無冠公募」という言葉が「現市町村名を排除して公募する」の意であるなら、「全国でも例の無い」という記述は間違いである。公募段階で現市町村名を排除したところは全国に相当数ある。茨城県坂東市、鳥取県湯梨浜町、新潟県佐渡市、滋賀県東近江市などがその一例である。

いずれにしろ、名称問題のみをクローズアップさせて、非難や罵倒を浴びせるなど言語道断であって、合併後における自己の立場をさておいても、地域の将来を真剣に考えて参集していただいた合併任意協議会の委員各位に賞賛と慰労の拍手を送るべきである。

(怒れる市民)


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