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循環型社会について考える

2006/01/03


にわか勉強で申し訳ないが、わかりやすくみなさんにお知らせしたくて、あるいは自分の備忘録として書いてみる。


経済産業省の施策、3R(リデュース・リユース・リサイクル)は定着しつつあるが、田舎ではまだまだ『なんのこと?』状態ではある。

これも、超簡単に説明すると、

・リデュース・・・過剰包装や買い物袋の軽減などによって、ゴミを出さないようにする。

・リユース・・・ビールやお酒のビンを再利用(これは昔からやってるけど)。

・リサイクル・・・資源ごみを再利用したり、再生して別のものとして利用する。

ということになる。大量生産、大量廃棄という時代は終わった。

さて、その中でリサイクルについて考えてみよう。

木質バイオマス発電所〜能代森林資源利用協同組合

木のまち能代らしく、工場のストーブなんかの燃料とするしかなかった木の皮や木の切れ端を粉砕・乾燥・成型して、木質ペレットというものをつくり、それを使って発電する。

エコプラッシュ〜誘致企業(地元資本の参画)

能代火力から排出される石炭灰と廃プラスティックを混ぜて、コンクリート二次製品を作るというもの。側溝や下水道管などに使われる。ここに使用する廃プラは、汚れているものは使えないらしい。きれいに洗浄したものだけが必要となる。

RPF燃料〜新規事業(地元資本の参画)

廃油・古紙・廃プラスティックを使用した高カロリー固形燃料。工程は割愛するが、廃プラスティックに関しては、さきほどのエコプラッシュと違って汚れた廃プラでも使用できるのが特徴。これは売り先が製紙会社に決まっているらしい。

菜の花プロジェクト

家畜のふん尿、家庭から出る生ゴミなどを堆肥化して、例えば能代で言うと、浅内鉱さい処理場跡地に入れ、そこに菜の花を植える。植える作業は、小学校の理科などの校外学習として子供たちに植えてもらう。そこから油をとって食用油にしたり、ディーゼル代替燃料として公用車に使用する。この堆肥化の段階で、終末処理場から出る汚泥(中身はし尿や生活廃水残さ、道路脇の側溝の泥など)を加えると、食用には適さないと思われるので、公用車などの燃料として活用する。花が終わったあとは、火祭りなどのイベントを開催して観光客を呼び込む。植える作業自体をイベントとして企画することもできる。

マテリアルリサイクル

ご存知のとおり、パソコンや携帯電話、家電品などに使われている金属類を取り出して分別し、再利用する。これについては小坂町の同和鉱業が事業としていて、現在100億円をかけて、さらに強力な設備を設置しようとしている。また、同社では、汚染土壌(重金属が含まれる土砂)をきれいなものにするということもやっている。そのために、能代港をその物流の拠点とする案を能代市に対して申し出ている。

その他

生ゴミについては、堆肥化して農業用肥料に使うという手が一般的であるが、そこからメタンガスを採取して発電するという手もある。

これまであげた方法以外にも、まだまだ考えられるのだが、これらはそれぞれが独立した事業ではなく、すべて関わりのあるものである。図に書き表すと丸い輪ができあがるはずである。これが循環型社会なのではないだろうか。

つづく・・・かもしれない(笑)


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