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社団法人能代青年会議所 第57代理事長 宮腰 智久 |
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【「混沌」の真っ只中にあって】 |
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かつての日本は、安定した経済成長と優れた治安がもたらす恩恵を享受し、古来より持ち合わせた他人を思いやり助け合う利他、謙遜の精神を誇りとし、心の通ったコミュニティーの中で平穏に暮らしていた時代がありました。現代、激しく社会変革が進む中で、新たな社会問題が次々と浮上し重大な事件事故の頻発と合間って、日々メディアを賑わすのは今を生きる我々若者にとってもまた古き良き時代を知る人々にとっても、聞くに耐え難いフレーズの数々です。継続される戦争への加担、中央政府の失策や官僚の汚職、地方行政の破綻や住民からの不信、拝金主義者達による市場の混乱、教育の混迷など、これらの衰退しているとも取れる国家の様相は、この能代山本地域や個々の家庭にまで少なからず暗い影を落とし、一地方として人口減少が進む中、犯罪、雇用問題、家族の離散、公害問題など解決策の見出せない難題で溢れ、地域の衰退に拍車を掛けているようにさえ感じます。 | |
人と地域がまさに「混沌」の真っ只中にあって、地域を担うリーダーが集結したJCの存在と役割は今まで以上に重要になっています。JCは地域の様々な諸問題に取り組むのは勿論、近い将来の確固とした地域ビジョンを創造することで、人々に活力と安寧をもたらし、変革の能動者としての責任を果たさなければなりません。 |
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【誇り・真価が問われる時代】 |
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能代青年会議所は1952年の創設以来56年間の長きに渡り、能代山本地域の創造と人づくりに貢献してきました。また1971年に秋田ブロック協議会が発足してからは、活動地域のみならずブロックチャーターLOMとして、秋田県全域のまちづくりと他の会員会議所のリーダーシップを執り活動してまいりました。能代JCの会員は先人達が創り上げてきた重厚な歴史と貢献に対し、大いに誇りを持ちJC活動の糧としてゆくべきだと思います。 |
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【JCが担っている二つの幹】 |
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JCの活動には大きく二つの幹があると認識しています。一つは、この地域の期待される将来像を模索提案し、その近い未来へ向かう為の第一歩を作ってゆくことです。前述のように社会が大きく変化してゆく中では、将来像を描くこと自体非常な難題なのかもしれません。しかしこのような時代に於いて、難題であればこそ我々が必要とされているのです。地域に住む人々の未来に対しての希望や期待を背負えるのはJCとJayceeだけだと確信しています。 |
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【地域と子供達の未来】 |
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古より能代山本地域は、中央を米代川が流れる能代平野を拠点に、農業、林業、漁業の盛んな地域として発展を遂げてまいりました。海、山、川といった自然環境に恵まれ、夏は過ごし易く冬は降雪量が少なく、雑踏などとは無縁の静かな片田舎であることがこの地域の最大の魅力であると思います。地域が従来から持つ魅力が変わらず存在し続け、自然資源を最大限に生かし、整備されつつある社会資本と共に将来に渡って着実に地道に発展を遂げてゆく、そんな故郷であり続けることが重要なのではないかと考えます。 |
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【終わりに】 |
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JCは地域にとって真に必要な活動、もしくは将来必要となるであろう活動を行わなくてはその存在価値は薄いものになってしまいます。能代青年会議所は地域とそこに住む人々にとって必要不可欠な公益の青年集団であることをここに宣言し、私の所信といたします。 |
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