最初の手紙  (「恋文」・第一通目)

言葉をちょうだい。
どんな他愛もないものでもいいの。
それがあなたの言葉であれば……。
罵りだってかまわないわ。
だってその時だけは……、
その時だけでもあなたは私を向いてくれるもの。
お願い、ねぇ、せめて……

せめて返事をちょうだい。
ううん、「>」だらけの返信でいいの。
あなたがこのメールを見た、という印さえあれば。

おねがい……。

投稿日 8月26日(土)22時28分 投稿者 女



返信。(「恋文」二通目)

メール、来たんですけれども……
あの、どうも間違って送信されたんじゃないですか?
俺、つい最近ネットを始めたばっかりで、
友だちの何人かにしかまだメールアドレスを
教えてないんですよ。
あの、差し出がましいと思ったんですけど、
結構切実そうなカンジだし、ずっと、
あの、ずっと返事を待ってるかもしれないと思って、
とりあえず返事を書きました。

仲直り(?)、出来るといいですね。

投稿日 8月26日(土)22時37分 投稿者 男

ごめんなさい。(恋文:三通目)

ごめんなさい、間違ったみたいです。
でも、返事を貰えた、と言うことに意義があったので、
何となくうれしさを感じてしまいました。
見ず知らずの方に、迷惑なことを書いてるとは思うのですが……。
私、という存在を認めてくれた、という感じがしてならないのです。
本当に、申し訳ないと思うのですが。
あなたは、「あの人」ではないけれども。
あなたが気遣ってくれた優しさに、深く感謝いたします。
それだけで、泣けてしまいました。
ありがとう御座います。

追伸:仲直り、という優しい関係ではないので……。
   すみません、ありがとう。

投稿日 8月28日(月)21時21分 投稿者 女


4つ目の太陽

お返事ありがとうございました。
やはりそうだったのか、と少し落胆しています(笑)<間違いメール

もしよかったら今後あなたとカレがどうなったか
教えていただけませんか。
いきがかり上気になりますので。
よけいなお世話だと思われるかもしれないけれど、
最初間違えてきた以上このまま僕はほっておけない
気持ちになっています。
ただ、あなたとカレが、うまくいってくれることを
祈りつつ。

遠くから応援していることだけは忘れないで下さいね。
それでは。

投稿日 8月28日(月)23時24分 投稿者 オトコ

メル友、ね? (「恋文」5通目)

見知らぬ人には、話せないことがある。
でも、見知らぬ人だから、話せることもあるわ……。

あの人とは、結局連絡が取れないままなの。
あなたのと一文字違いのメールアドレスは、
もう誰も使ってないみたい。
私から、そんなに逃げたかったのかしら……。
私は、あの人がただ好きなだけだったのに。

湿っぽくなっちゃったわね。ごめんなさい。
こちらから、お願いするわ。
私と、メールの友だちになってください。
全てを……話せるわけじゃないけど……それでもよかったら、
聞いてくれるかしら?
私のこと、あの人のこと。

そうだ、あなたのことも、教えて?

投稿日 8月30日(水)01時42分 投稿者 女


メル友もいいね(恋文6)

ボクがキミのことを癒せるかどうかはわからない。
でも、ボクに話すことでキミが癒されるのであれば、
いくらでもボクはお手伝いをしよう。

思うことを、思いのたけを、いくらでもぶつけてみてくれ。


自己紹介をしようと思ったが、
先入観がない方がいいかもしれない。
そう思ったので今はしない。
ちょこちょこと語る言葉の端々で少しずつ語っていこう。

今日も暑かった。キミの住んでいるところも
こんなに暑いのだろうか?

投稿日 8月30日(水)17時13分 投稿者 男

ありがとう(恋文 7通目)

お言葉に甘えさせてもらって、思い出話でもしてみようかな。

あの人は、私が働いている店のお客さんだったの。
歳の割に落ち着いた感じの人だったわ。
そんなあの人に自分の父親をダブらせちゃって・・・。
「私の趣味はインターネットなの。」って言ったら、
メールアドレスは教えてくれたんだけど、
それ以上は何も教えてくれなかった・・・。
私は本気だったんだけどな・・・。
もう少し積極的にならないといけなかったのかな?

とりあえず今日はこれだけ。
こんなメールしか今は書けないけど、また送ってもいいかな?
それにしても、もったいぶった自己紹介ね。
じゃ、私も真似してみようかな・・・。

今日は珍しく暑い日だったなあ。
でも、海に沈んでいく太陽を見ながらの散歩ってのもいいものね。

それじゃ、またね。

投稿日 8月31日(木)02時16分 投稿者 女


そんなつもりは(恋文7)

もったいぶったつもりはなかったんだけど、
ちょっとヒミツがあってもいいかと思っただけなんだ(笑)
気を悪くしたらごめんね。

最初の思い出教えてくれてありがとう。
少しイメージが湧いてきたよ。

大人でステキな人だったんだね、あなたの彼は・・・。
メールアドレスを教えてくれたのか。
でもそれがボクに最初にきたメールだったわけでは
ないんでしょう?

あなたは海の近くに住んでいるんですね。
ボクのまわりには自然がないのでうらやましい。

今日は久しぶりの雨だ。雨が気持ちいいなんて初
めて感じたように思う。それだけ暑かったって
ことだけなんだけど。

それでは。

投稿日 8月31日(木)10時11分 投稿者 男

(恋文・9通目)

メールアドレスは……「shi」とするところを「si」にして
そうしてあなたに送ってしまったの。
一度、メールボックスを全部破棄したから。
あの人のアドレスを暗記していたハズなのに、ね……。

あの人、お店には数えるぐらいしか来てくれなかった。
でも、メールなら数え切れないほどやりとりしたわ。
……どうして、あんなことになっちゃったんだろう……。

ごめんなさい。

あなたは、都会に住んでるのね。羨ましいな。
私の所には海も山も、田んぼだってあるけど(笑)、
それだけだもの。
今の時期は、カエルとコオロギの大合唱よ。うるさくて仕方ないの。

ああでも、久しぶりに大合唱を聞いた気がするわ。

投稿日 8月31日(木)23時37分 投稿者 女 [ナギ


恋文 10番目の月

今日も暑かったね。きみは元気ですか?
ぼくはちょっと夏バテ気味かな。
きみの住んでいるところは
のんびりしているところなんだろうか?
うらやましい。

きみはどんなお仕事をしているのだろう。
ウエイトレス?それとも。。。
ぼくは今の流行系、そんなこと書くと
軽く思われちゃうかもしれないけど。

もし差し支えなければ、最後のカレとの
メールの内容を少しでもいいから
教えてほしいな。男として理解できるかもしれない。

ぼくとしてみたら、カレのメールアドレスに
似てたことを感謝かな。
そうでなければこうしてメールしてることも
なかったわけだし。
いや、変な意味ではないよ。
楽しいってことを言いたかっただけなんだけど。
気を悪くしたらごめん。

それではまた。

投稿日 9月3日(日)00時32分 投稿者 男

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