(電話回線に満ちるノイズ、響くエコー)



「どうするんだK? デューカの正体をこのままバラすのか?」


「あんなの平気よ。ほっときましょ」

「でも公に出てしまったんだ。ファンメールもその事ばっかりだ。何とかしないと」


「まさか、あの子をフロントに出すの?」

「それしかないだろう」


「無理よ。少し動けるだけじゃない」

「ブリッヂに降りるのだって、声の調整してるだけだしな」


「わかった。今度オフで会えないかな。詳しくミーティングしたい」


「ヒュウ! 現実に会うのは始めてじゃん!」


「あの子がバレたの、オン・ラインだしね。今や密会という古典的方法が一番安全かぁ」

「……待て、誰か来た」


(再び回線にノイズが上る)



「チャオ! アタシ、ミシェール」


「ちぇ、切るぞ!」


「後で連絡ちょうだい、K」

「ね、誰がいるか教えてくれる? クローディアって子、やっぱりデューカの中心人物だったみたいね……ちょっと、誰かいないの?」



(30秒後、この回線には誰もいなくなる)

このログはブリッヂナンバリング(簡易管理者側)からの提供によるが、本来は極秘扱いである。
他言無用のこと。
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