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シルバー:ペニー・ジョーダン:ハーレクイン(爆)
*あらすじ*
伯爵令嬢のジェラルディン=フランシスは、美しい従兄弟のチャールズと
結婚できることを夢見ていたが、それは彼の手によって冷酷なまでに破られる。
数年後、銀髪の謎の未亡人シルバー=モンテーヌがロンドンに現れ……。

*感想by華天*
 ネタバレ有ります。書かずには居られません(笑)。
 これは第3部まで! あとはいいです(笑)。まあ、第3部までも「はぁ?」っていう展開が多くて大変だったけど(笑)。
 ぶっちゃけた話、シルバーってのは整形&ダイエットしたジェラルディンで、父を殺したチャールズに復讐を誓うわけ。
 でも第4部、いよいよ復讐だーっていう段階になって、しらけちゃいました。
 地位も名誉も美貌もある、切れ者の従兄弟をどう籠絡するかが、第4部の醍醐味のはずなのに、
 チャールズは情けない男に成り下がってるし、「シルバーはチャールズに触れるのが嫌で仕方なかった」ばかり書かれてちゃ、
 あたしゃあ白けちゃって仕方なかったよ……。何のために男をとろかす手練手管を体得してきたの? 読者サービス?(爆)
 このガックリな展開は、シドニィ・シェルダンの『血族』に通じるものがあるッス。
 まあ、『血族』の方が最後の数ページまでサスペンスを保ち、どんでん返しを期待させていたっちゅー点では100倍もマシさね。
 (『血族』もあくまで「華天採点」です。面白すぎたが故に「一番最後のどんでん返し」に辛くなってます(爆))
 「見た目よりも心が大事」というテーマは分かるけど、その見た目を駆使した場面が全然ない。見た目を使ってむなしさを感じてこその
 心の大切さ、じゃあないの? 結局美男と美女の物語、なのねぇと思っちゃう。
 ハーレクインものでも面白いのはいっぱいあるよ、とハーレクインファンの叔母から言われてましたけど、
 これは期待はずれでした。ごめんね叔母さん。


少年計数機-池袋ウエストゲートパーク2-:石田衣良:文藝春秋
*あらすじ*
雑誌のコラムを執筆しているマコトは、池袋のトラブルシューター的な存在。
自身は嫌がっているものの、何故か彼の周りでは事件が絶えない。

*感想by華天*
 一話目を読んでみて、意外と「熱い」なあと思った。池袋のストリートを舞台に、少年たちの今を描く……という
かんじで紹介されてたから、もっと乾いて殺伐としてるんだと思っていた。
 友との友情、「コイツを放っておけない」という感情、たくさんの熱さを思いがけず感じてしまった。
 主人公のマコトの視点から描かれているから、それはマコトの熱さであり、
ストリート全体の感情(?)とは別物なのかもしれないけど。
 とはいえマコトも「自分」と「友達」以外には結構クール。「それ」以外はどうでも構わない、という見方や
行動が時折あったりして、「熱さ」との落差に時折驚いたりしたり。
 形や表現方法が変わっても、根底で欲しているものは、今も昔も変わらないのかもしれない、と思った。
(甘ちゃんな考え方かな?(笑))


マジック・ドラゴン:長屋潤:マガジンハウス
*あらすじ*
着古したラクダのシャツのような毛色の馬、パフ。見るからに冴えない馬だったが、
とある奇跡を起こす。騎手・ファンほか競馬に関わる様々な人々の物語。(短編集)

*感想by華天*
 馬の名前がカタカナだし、専門用語が出たりして、競馬小説ってなかなか読みづらかったりするんだけど、
まあ馬の名前はともかく(笑)、専門用語が少ないので読みやすかったです。
(華天は競馬好きだけど、競馬事情に詳しいわけではないのだ(汗))
 結構ご都合主義的な部分も話によってはあるんだけど(笑)、読んでる最中は全然気にならないのだ。
 本のタイトルにもなっている「マジック・ドラゴン」が一番面白かったなぁと思う。あと、一番最後の
「砂の匂い」。競馬には芝の上を走るのと、砂を走るのと、障害レースがあって、日本では芝レースが主流なんだけど、
私は砂レースも大好き。砂を蹴り上げて走る馬群は、そりゃあすごい迫力! 「砂の匂い」には、
騎手を引退した父とその息子が出て来るんだけど、父の「野望」がもうすごくてすごくて、
浪漫をプンプン感じちゃったり。いいなぁ、父……。
 三つぐらいの小編を取り混ぜて、映画にしたら面白いだろうなぁ。スポンサーはJRAで、
キムタクとか松嶋菜々子出してさぁ。いい「ドラマ」ができると思うよ(笑)。


「捨てる!」技術:辰巳渚:宝島社新書(新書)
*あらすじ*
捨てればスッキリ!

「『捨てる!』技術」を一刀両断する:立花隆:文藝春秋平成12年12月号(雑誌)
*あらすじ*
捨てないことは罪じゃない。

*感想byナギ*
 最初に「『捨てる!』技術」を読んだときは、「はぁ〜、こんだけ思い切りよく捨てられたら、
さぞかしスッキリするだろうなぁ」と感心して……というか、口をぽかんと開けて読んだのだけど、
この本の方法じゃぼくは全然スッキリ暮らせない、と思った。
 だって、捨ててもいいようなものは、最初から買ってないし(笑)。
 でもやっぱり心のどこかで感じてる。ああ、ぼかー捨てられないからダメなのかなぁって。
 この本がベストセラーになるってことは、みんなは捨ててスッキリ暮らしてるんだろうなあって。
 本を参考に、何から捨てようか、と考えてみたけど、結局何一つ捨てられない。
 お菓子の袋などの普通のゴミ以外は……雑誌のバックナンバーを、スクラップした残りぐらいかな?
 で、文藝春秋12月号の立花さんの文章を読んで、ほっとした。
 ああ、捨てられない人がここにいる!って(笑)。
(立花氏の文章を読み違えしてる可能性もあるけど、ぼかー本当に安心したんだよ(笑))
 捨てるものと捨てないものを見極めることは大切。
 でも「モノ」ではない大切なものを捨てちゃったりしないようにしなくちゃ、と思う。


レベリオン〜放課後の殺戮者〜:三雲岳斗:電撃文庫(文庫)
*あらすじ*
高校生連続殺人事件に揺れる高城市。ある夜、血まみれで倒れていた美少女・香澄と出会ったことで、
恭介の運命は変わり始めた。突然未知の力を手に入れた恭介は、否応なく戦いの渦に巻き込まれていく。

*感想byナギ*
 うーん、今回はいまいちでした(爆)。世界観がちょっちぼやけた感じ。
 『現在(日常)』と、その裏側にある『知られざる世界』をつなぐものが(もしくはつなぎ方)が
弱いというか、薄いというか……。
 「コールド・ゲヘナ」がすごく面白かったし、「ゲヘナ」の世界観がハッキリしてたからなあ。
 人類の進化と、それに伴う「人知」を越えた力の関係。それはすごく面白くて、続きをぜひ読みたいんだけど……。
 壮大な「謎」が張り巡らされている割には、謎解きの舞台世界が狭すぎる感じ。
 うーん、他の方からの感想を求む!(爆)


GO:金城一紀:講談社(←確か……)(ハードカバー)
*あらすじ*
コリアン・ジャパニーズの僕は、民族学校に進まずに日本の普通高校に入った。
喧嘩をふっかけて来る奴は多いけれど、全戦全勝。ある日、加藤の主催するパーティに
出かけたら、強烈な目線をくれる女の子に出会った。
僕は、あっけなく恋に落ちた。

*感想byナギ*
 今までの韓国・朝鮮系の作家さんが書く小説は、どうもいまいち馴染めなかった。
数ページめくるだけで挫折した本は数知れず。エッセイや評論は面白くてよく読んでるけど、
何故か小説はなかなか手が出ない。どうしてだろ?よく読む柳美里も、エッセイや評論は好きだけど、
小説は未だ通読したことがない(汗)。元々芥川賞系(純文学系)は苦手だったのもあるけど……エッセイは大好きなんだけどなぁ。
 あ、韓国・朝鮮系の作品を否定してる訳じゃないからね?(笑)。好みの作品に出会わなかっただけかもしれないし。
ぼかーハリウッド的な血沸き肉踊る展開が好きなのだ。
 で、「GO」。
「後々の人に金城から変わった、と言われたい」と作者。そう言うだけあって、
「ごく普通」の恋愛小説としてすごく面白かった。直木賞をもう一人の作家とW受賞したのだけど、
そのもう一人が思い出せないぐらい(爆)。
 主人公が、とにかく格好いいんだ。もう、惚れる(笑)。「僕」が恋する桜井ちゃんもまたいい女だ〜。
 映画「恋する惑星」に出てきたフェイ・ウォンや、モデルの「はな」ちゃんをイメージして読みました(笑)。
 ぼくのブックリストの中高生に読んで貰いたい「青春小説」の一つになりました。


「殺竜事件」:上遠野浩平:講談社(←のいずくん、出版社教えてくれてありがとう!)(新書版)
*あらすじ*
 全知を越えた存在である、不死身の竜が「死」んだ。しかも「殺され」たのだ。
巨大な存在、強大な魔法を持つ竜は、一体どうやって殺されたのか!?
ファンタジーとミステリーが融合!

*感想by華天*
 うん、久々のヒットです! これね、読むとホントびっくりすると思う。ファンタジーで、立派なミステリーなんだもん。
 しかも、この「世界」で無ければ成立しない物語。これは登場人物の名前を変えただけで成り立つものじゃない。
 この技量に、「ブギー・ボップ」のシリーズが読みたくなりました。誰か貸して!(笑)
 ワープロ派かな、と漠然と思う。いや、なんとなく。
 主人公……というか、狂言回しのED(エド、と読むそうだ。EDと表記する意味は理解不能。読み浅ゆえ……)の過去が、
 なんだかしゃっきりしないんだけど……まぁ「殺竜」の謎にはまったので気にしな〜い(爆)。
 イラストは「ペルソナ」のキャラクターを担当してる方だそうで。(←やってないからわかんない(爆))
 表紙・口絵・章タイトル部分のカットだけ、という文章に主を置いたイラスト配分で、とても好感が持てます。
 やはり、最大の「スクリーン」は自分の想像力ですから♪


「闘人列伝〜格闘小説・漫画アンソロジー〜」:夢枕獏編:双葉社
*あらすじ*
 闘ってます。ひたすら闘ってます。かっこいいです。

*感想byナギタ*
 ムエタイ、ボクシング、古武道、プロレスなどなど、闘う男満載のアンソロジーです。
 ナギが一番面白かったのは、大仁田厚(!)の「愛のパワーボム」。いっとくけど、文章はへたっぴだよ(笑)。
でも行から目が離せなかったんだよ。迫力があって愛嬌もたっぷりで、大仁田厚そのものの。ホント面白かった!
あと、江口寿士のボクシング4コマが入ってます。これ爆笑モノです!!


「ガン・オーバー2」白井信隆:電撃文庫
*あらすじ*
 ケンカ屋となるべく修行(?)を始めた光。念願の初仕事を獲得する。
楽勝と思われた仕事だったが、相手方に丸髷がおり事態は急転直下。
光は「ガン・オーバー」にケンカを挑む。

*感想byナギタ*
 2巻目……実は半分ぐらいまでは、あまり入り込めなかった(汗)。光ちゃんが、戦うものとして恵まれすぎてるし、
殆ど苦労せずに相手と戦ってるばかりで、なかなか感情移入できなくて。こういうままで終わっちゃうのかなぁ、と密かに思ったり(爆)。
でも、光ちゃんが「ひまわりの心意気」を思いだした場面で、オイラも目が醒めたよ(笑)。
ああ今までのこれは、このためだったのかーー!!と。良い意味で不覚をとりました。
後はもう光ちゃんの戦いっぷりそのままに、ぐいぐいスピードアップして一気に読めましたさ!
欲を申せば、衆智君があまり目立たなかったなぁと(笑)。
せっかくネット世界では凄腕のハッカーなのだから、もっと活躍して欲しかったナリ。犬に負けてるぞ、衆智君(笑)。


「ガン・オーバー」白井信隆:電撃文庫
*あらすじ*
 母を亡くした光は、ひょんなことから友人と共にケンカ屋達の「大会」を見る。
銃を越えし者…「ガン・オーバー」の称号を持つ丸髷の戦いを見た光。
そして彼女の運命が、ゆっくりと回り始めた。

*感想byナギタ*
 相変わらずバトルの描写は絶品! メインのバトルはプロレスvsボクシングという、一般にも馴染み深い格闘技だから、
「学園武芸帳」シリーズよりも、動きがイメージしやすかった♪
 バトルシーンは、読んでるうちに 読む速度がどんどんスピードアップしていくんだよ。
 物語はまだ序章みたいで、話の流れは緩やかな方だけど、この「スピード感」はたまんない。
 ちょっち反則気味(爆)の光ちゃんと 友だちの衆智くんは 2巻目以降の活躍を期待。
 光ちゃんの反則が 今後どのように物語に関わっていくか、楽しみッス。
 &衆智くんがんばれ!(笑)


「イスカンダルと伝説の庭園」ジョアン・マヌエル・ジズベルト:徳間書店
*あらすじ*
 後世に名を残すために、王は他に類を見ぬ庭園を造ろうと考える。
選ばれた建築師はイスカンダル。彼は王の想像以上の庭を仕上げるのだが、
王は更に名声を高めようとし……。(児童書)

*感想by華天*
 ロシアの赤の広場のすぐそばに、極彩色のすごく素敵な寺院があるのだけど(確か聖ワシーリー寺院だったかな?)、
その設計者は、他国にその寺院以上のすばらしい建築物を造らせないために、時の皇帝に殺されてしまったという。
この結末もこんな感じかなあと思っていたけど、どっこいそれよりもすごいどんでん返しが待ってます!
序盤から中盤はすごく地味で、きっと本の対象年齢(中学生ぐらいかな)だと絶対飽きると思うけど、
それを我慢しただけの情熱溢れる結末。私もこんな不屈の情熱でもって、小説を書きたいなぁ。っていうか、書きます絶対。