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いよいよ明日がクリスマスイブだ。俺はもう三日も事務所に泊まり
込んでいる。他の仲間達も一緒だ。配達ルートや名簿の確認、発注し
ていたプレゼントの受け取りと振り分け、トナカイバイクの整備など、
やることが山のようにあって寝る間も無いぐらいだった。
この事務所に来た当初から思っていたんだが、事務所の人数に対し
て配達箇所が多すぎる。バイク乗りが九人に事務所長の美女一人の合
計十人だ。それだけでこの地域どころか他県まで配達するってんだか
ら。たいしたもんだ、ってより無茶じゃねーかそれ?
でも他の奴らは文句一つ言わねぇ。みんな正社員だっていうから、
毎年のことで慣れっこなんだろうな。
あれこれ考えながら、ルドルフでもって自分の担当ルートを配達順に
回ってみる。新人バイトの俺ですらかなりの量を配達しなきゃならない。
ほんと、イブの夜だけで配達できるのか心配だ。
北へ南へとバイクを走らせていると、あの女の子の家の近くの公園に
やってきた。丸い街灯やちょっと変わったジャングルジムに見覚えがあ
る。そういえばあの子はどうしているだろう。あの晩から、事務所のそ
ばの公園でも姿を見ていない。
俺はルドルフのハンドルを住宅街のほうへ向けた。
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