山崎 京子 能代山本訪問看護ステーション所長(看護職)

内田 陽子 東京医科歯科大学保健衛生学研究科地域看護学専攻博士後期課程(看護職)

 

〔研究趣旨〕

 

 本研究の目的は、在宅でリハビリテーションを必要とする利用者に対して、訪問看護職の立場からリハビリサービスの質保証をするための動作別機能訓練の標準化プログラムを開発することである。

方法は、1999年9月から2000年12月まで訪問看護職機能訓練に対する問題点を検討し、動作レベル別に機能訓練の内容を動作テストから評価まで、一連の過程を標準化するプログラムを開発した。

開発の前後に利用者全体のアウトカム評価、および2000年12月から3月まで23人の利用者に対し標準化プログラムを実施、評価した。

その結果、以下の知見が得られた。

 

@ 標準化プログラムは、利用者に対して、精神面や嚥下障害、認知症も考慮した多岐にわたるニーズにも対応できる。

A      標準化プログラムを23人に実施した結果、ほぼすべての機能訓練項目が実施されており、利用者の機能面や表情、活気面での若干の改善傾向がみられた。

B      リハビリメニュー項目をコード番号化することで将来、アセスメントケアプランプログラムに組み入れ効率化できる。

このことより、標準化として利用可能で効果が期待できる。

 

「動作レベル別機能訓練の標準化プログラム」がほしい方はご一報下さい。

 

・本研究は平成12年度日本訪問看護振興財団の助成金を受けて行われた。また平成11年度特別保健福祉事業費助成金「介護保険を展望した在宅サービスの質管理プログラムと評価方法の開発」事業、および平成12年度厚生省老人保健推進費等補助金「ケアの効果からみた住宅ケア機関の評価方法とケアの質改善への行動計画」事業の一部である。