欠落している公金意識、あるべき公文書の取り扱い等などから三種町(三浦正隆町長)は、他の自治体とは
  比類なきやり方で行政運営がなされている。

 

 序文

 私は、秋田県山本郡三種町で平成26年に開催された第29回国民文化祭事業として行われた
パッチワーク・キルト展(公募)のコーディネーターを、平成24年12月から第29回国民文化祭実行委員会及び
企画委員会が合同解散する平成27年3月31日まで(実質平成26年10月11日)務めた。


 この間、三種町会計管理者及び第29回国民文化祭実行委員会から企画委員会出席の名目で私に支払われた236,734円の報酬があったが、全額を返還した。


 平成25年10月7日 第6回企画委員会開催。公募に応じた3社のポスター選考会があり、A社に決まった。
後日、担当職の柿崎留理子氏にポスター公募の周知方法と時期、ポスター等発注済みの圏外印刷業者との契約方法を質したところ、「随意契約でもなく競争入札でもなく長く古い付き合いのある業者A社に依頼した」と
意外な答えが返ってきた。


 かなり以前から「三種町の帳面は危ない」とか、机の袖から現金が出てくるという情報が巷溢れていたことを思い出し、不透明なポスターなど印刷物の契約方法に疑問を持った。

 私は三種町からの報酬等は一切受け取らないとの重大な決意で、平成25年12月27日に所得税を除く
116,822円を役場窓口へ現金で返還(会計課?職員勧奨で使途指定しふるさと納税に切替える)、
平成27年3月23日に26年分18,000円を含めた所得税を除く119,912円を現金書留で三種町長三浦正隆に返還した。

 ところが、三種町教育委員会は返還金119,912円を公会計に歳入措置をしないまま町施設の備品購入費に充て
全額使っていたにも係わらず、三種町教育委員会が能代市税務課へ27年分113,500円の給与支払報告書(市町村提出用)を提出しており、私は税務上報酬を受け取ったままであることが、 平成28年3月の27年分所得申告で
判明したのである。

 更に町は27年3月23日に送った現金書留等を総務課が受領、収受した事がわかる文書、
総務課から三種町教育委員会に現金書留等が移管する経緯を記した文書等三種町文書取扱規程に基づく文書記録は一切残していない。

 ポスター等印刷物の発注、備品購入と取付け費の手加えた領収書、銀行口座番号等個人情報の流出など等に
手続きの不適切さを指摘した。

 事実関係を詰めようとして説明を求めたが 、
町長自ら箝口令を発布したのか申し入れ書に対する回答は延々と伸ばし口一文字にして応えようとしない。

 疑惑の解明を行うため三種町情報公開制度を利用したところ、身に覚えのない架空事業の講師謝礼や、
私的旅行の出張旅費が報酬に含まれていたこと等などがわかった。

 一方、「対話なき強権」の果てにけんもほろろの三種町の対応に悪しき変化があった。

 回答書は平成28年9月7日の段階で既にできていた。渡す優先順位を間違えないようにとFAXで急ぎ伝えたが
案の定、平成28年9月16日、三種町教育委員会鎌田義人教育長は、
個人情報が入っているので他に流出しないようにと記した文書と一緒に回答書を質問者である私より先に
三種町議会議員全員に配布した。高堂弘道三種町副町長は自ら選択した一部報道記者に配布した。
その日のうちに各方面からFAXで教育長配布文書は送られてきた。

 三浦正隆町長から私に教育長配布文書と同じ回答書が届いたのは
三種町議会9月定例会 終了後の平成28年9月17日、土曜日の午後3時だった。

 「情報公開請求権の乱用」「申し入れ書は嫌がらせ」と批判。
以後、問い合わせには応じないとして一方的に説明の打ち切りを通告してきた。

 そしてその回答の中身は、実にいい加減で反吐が出るほど嘘の説明がずらりと並んでいるストーリーだった。
不自然で読めば読むほどに疑念を深めるきっかけになった。

 私は三種町会計管理者及び第29回国民文化祭実行委員会から私に支払われた報酬及び返還金を巡って、
国文祭の成功の陰で不適切あるいは不正が行われていた数多の問題が浮上していた事を情報公開で知ってしまった。

 公金意識は欠落しているばかりか、あるべき公文書の取り扱いを含め他の自治体とは比類なきやり方で
行政運営がなされていることが明らかになったものの、
当然町ぐるみの不適切あるいは不正という構造が生まれた詳しい経緯は必ずしも判然しないばかりか、
洗いざらい解き明かしたとは遠くに感じた。

 私は三種町の不実不人情に何度も心が折れながら半ばあきれる思いでこの一年間、
愚にして卑なる三種町と向き合ってきた。
その事実を洗いざらいここに情報公開することで「三種町」問題はどうしたのかと問う世間の声に応えたい。

 解明すべく申し入れ書に対する回答は全く事実と違うことを羅列し、説明にも質問にも応じない三種町は、
追及しない三種町議会を味方につけたことからこのままダンマリを決め揉めば人々の関心は薄れると考えているのだ。

 これほどまでに厚顔無恥な三種町長三浦正隆を筆頭に、不適切あるいは不正に加担した関係職員は

「蛙の面にしょうべん」とばかり、平然と軽く受け流して天に向かって唾を吐くのだろう。

 

(文責:原田悦子)


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