安東氏の家紋 12 |
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檜扇鷲羽紋 |
唐獅子紋や鷲(鷹)羽の家紋は尚武紋として知られ、鷹の羽紋は日本三大紋(木瓜、五三桐)の
一つに数えられる。
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木瓜 | 五三桐 |
扇紋は古来から神を招く神具を意味し、武運を開く印とされ珍しく高貴な紋とされている。
秋田実季が作成した「秋田家系図」によると、「建久の頃、後鳥羽院より安東貞秀が功により
朝鮮国(高麗)から献上された珍しい鷲の羽根二枚を扇の上にのせ賜り、貞秀、謹みて之を頂戴す」。
とあり、古来安東家の家紋は「獅子に牡丹」(藤原氏の支流・藤原秀郷の子孫経清の紋)であったが
この時改めて、檜扇に真羽(鷲の羽)を画いて家紋にしたという。
この時の功とは、奥州の砂金を進上した功によるらしい。