「合格してみて思うこと」 

                     岩手大学 工学部 機械工学科   T・N君

 いま大学入試を終えてみて、思うことはたくさんある。合格という2文字を獲得し、心が晴れ晴れしている一方で、自分は大学入試に関しては後悔のほうが多かったかもしれないと思うのだ。大学入試を経験してみて改めて気づくこと、思い知らされることなどたくさんある。
 まず大学入試に向けての勉強について、つまり受験勉強である。僕が受験勉強を本格的に始めたのは夏休み。それまでは3年生ということもあり、部活一本で4月から6月まで過ごした。そして部活終了後は、学校の行事などで忙しく、勉強にうまい具合に打ち込めなかった。そのため夏休みに入った当初は、いままで長い時間を勉強にあてるということがなかったためか、集中力が途中で切れてしまい、思うように勉強ができなかった。やはり今思うことは、部活終了後にすぐに受験勉強に打ち込めるように、長い時間勉強する習慣をつけておくことが大事であったということだ。長い時間勉強する習慣をとれるのは休日などである。僕は一年生と二年生のとき、この休日の使い方が大変よろしくなかった。部活をやっていたためか、休日を練習試合などでとられるときもあったが、それは今除外して、僕は休日を本当に休みの日として過ごした愚かな人間の一人であった。休日こそ他人に勉学で大差をつける絶好の日であると思う。そのため今思うこととしては、休日に長時間勉強する癖をつけていたら、今とはもっと違った結果が見えてきたのではないかと思う。
 やはり自分が高校三年間で一番苦労した点は、部活と勉強との両立である。運動部に所属していたため、どうしても部活に時間がとられ、さらに家に帰ってきても疲れであまり勉強するという気になれなかった。しかし自分は予習だけはしっかりやっていた。そして自分は頑張って授業で覚えようと頑張った。できれば復習もしっかりやって、予習・授業・復習という3点のリズムを作っていればもっと良かったのだが・・・。
 部活と勉強との両立で苦労していた自分にとって、育伸塾の存在はとても心強いものであった。週2回の1時間30分という時間は部活をやっていた自分にとって貴重な時間だった。相沢先生がおもしろい方だったというのも3年間通えた理由であったかもしれない。授業内容も基本から応用までしっかりしていたし、何より学校のテキストを使っていたため、定期テストの際などは大変助かった部分も多い。また2次試験の勉強時間は、ほぼ毎日塾を開いてくださり、自分はほぼ毎日塾に通っていた。部活をやっていた頃は、部活で疲れていたせいもあり、塾に行くのがきつかったが、3年の後半になると、塾に行くのがおもしろくなっていた。この3年生の一年間で自分は本当に成長したと思う。何より気持ちの面で大きく変わった。この気持ちが変わったことで、自分の行動が変わって、自分でも勉強するようになったと思う。
 やはりこれからが本当のスタートだと思い、大学ではもっと勉強していきたいと思う。高校の先生、そして塾での先生の話を教訓とし、今後の大学生活に胸を膨らませ、大学でも頑張っていきたい。最後に、いまこうして合格した身であるからわかることだが、親、学校の先生、塾の先生、友達など数多くの人に支えられての合格だと気づくことができた。今は本当に感謝の気持ちでいっぱいである。


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