「障害児保育の実際について」

鷹巣町福祉保健課 福祉係長 小塚光子 氏

参加者:11名

小塚光子氏講話会障害児保育の活動をしていた「鷹巣町もろびこども園」の前身である「もろび親の会」は、昭和 58年に秋田県中央児童相談所が主催する集団保育を継承する形で、月2回のペースで続けられた。

月2回の集団保育は日中行われ、保育所が協力する形であったが、その後「鷹巣町もろびこども園」という通園事業につながっていったのである。

「障害児がいることで健常児が刺激を受ける。」「保母も障害児を見ることで育っていく。」

保育所の保母の中に、一人でも障害児を『お荷物』だと感じる人がいると なかなか育っていかない。『皆で育っていくんだ』という視点が必要。 療育の場ではこうした認識が大切だと思う。」

福祉行政に携わるひとりとしての率直な意見です。

「療育事業は、保育所や行政と旨くやっていくことがとても必要。」

「『保育所を指導する』とか上から見下すような立場ではいけない。 横の連携がとっても大切である。」

「行政は専門家ではないので、『行政が理解してくれない』『何もやってくれない』 ということでは進歩がない。」

「行政や保育所、関係機関と必要な関係をいかに維持しながらネットワークを広げていくのか 、これが今後の課題と思う。」

ここ能代はヘルパーなどのボランティア支援活動が発達していると思うとおっしゃっていたその言葉を信じ、障害児保育の療育の場を少しでも増やせればと思う次第である。