【話題提供 二ツ井町 菊池ひろみさん】
平成15年8月22日(金) ところ:能代働く婦人のいえ 参加者:18名 |
第2分科会「地域生活を支える福祉サービスについて」がテーマに参加
【グループホームが話が中心】 |
グループホームは住民の理解が第一歩 グループホームへの柔軟な考え方 サービスに地域格差 |
親が行政に対して、もっと声を出してほしいと思います。障害人口は高齢者などに比べて市町村レベルでは人口が少ないので、声に出す必要があると思います。支援費制度では、市町村の事務量が格段に増えたために、市町村の負担がとても大きくなっているようです。それゆえに、きちんと声に出していかないと埋もれてしまいます。 最近、入所施設不要論が出ていますが、入所施設の役割が益々大きくなっていると思います。グループホームも同様です。どのようなサービスを必要としてるのかを行政に声として出すことが重要なのです。 |
グループホームが一番の理想だと感じます。施設利用も必要だけど、これからはグループホームが重要になってくると思います。それに通所施設サービスがあればと願っています。自立に向けていくのなら、グループホームが最も現実的でしょう。 施設はもっと情報公開をしてほしいと思いますね。 |
病院でのリハビリ場面では、次第に発達の遅れのある児童を療育することが多くなりました。親の切実な声、ニーズがとても高くなってきている。研究会を通じて、さまざまな情報を得ることがとても重要だと感じています。これからは情報開示・情報公開が大きな力につながってくると思います。 |
養護学校の親は、施設をもっと上手に使って、親としての気持ちに余裕をもつことが大切だと思うんです。子供に発達に遅れがあるとわかられると、周囲からさまざまな誹謗や中傷がありました。親なら多かれ少なかれそうした体験をしているんです。だから、もっと気持ちに余裕を持ち、こうした会で広い仲間を持つことが必要だと思います。 |
ここの能代山本地域ではさまざまなサービスがあってとても羨ましいですが、別の地域では選べるサービスが何もないんです。それが親としてとても辛い。こうして話しえる場もないし、使える福祉サービスが無いに等しい。どうしてこんなに地域が違うと差があるのかと思います。例えばここの地域では知的障害グループホームが6ヶ所、入所施設が2ヶ所、通所施設が分場施設や作業所を含めて5ヶ所もある。通園施設もあるんです。ところが他のところはほとんど無いんです。どうしてこんなにサービスに差があるのか、とても悲しくなってしまいます。 |
【考察】今回の座談会では、グループホームが知的障害の中心的なサービスになっていく中で、入所施設の役割や、情報開示・情報公開の重要性、保護者の心の余裕やネットワークが重要であるということが再認識されました。また、地域格差がいまだに改善されない実態も浮き彫りになりました。話題提供をしてくださった菊池さんをはじめ、多くの苦労をされてきた保護者の方々の言葉の重さを改めて感じることになりました。 |